まさに“神”芝居!令和の時代に心に刺さる大人気紙芝居師とは?ヒロミ「港区女子に見せたいね!」

2025.10.1 08:15
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ヒロミ、小泉孝太郎らの写真

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が9月27日に放送。令和の時代の新しい紙芝居を堪能した。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京・押上で声をかけた40代女性&小学生の息子にとっての神は、紙芝居師のbenbenさんこと武田美岐さん。「benbenさん自体がもうパフォーマンスいっぱいしてくれるので、すごい楽しいと思います!」と神への愛を語る。

最近目にする機会が激減した街頭紙芝居。その始まりは昭和初期の東京都荒川区といわれている(※諸説あり)。当時は娯楽が少ない時代。紙芝居師が絵の描かれた紙を引き抜くと場面が変わり、見るものを物語の奥深くへと誘う。子どもたちはチケット代わりに売られる駄菓子片手に紙芝居に魅了されていた。昭和25 年頃の全盛期には、東京だけでも約3500 人いた紙芝居師だが(出典:荒川ゆうネットアーカイブ)、テレビの普及にともない急激に減少。現在は全国に10 人前後しか紙芝居を生業としている人はいないといわれている(※諸説あり)。そんな令和の時代に人気の紙芝居の神とは一体?スタッフは埼玉県草加市にある神の作業場へと向かった。

紙芝居師のbenbenさんこと武田美岐さん

出迎えてくれたbenbenさん。「神といわれていかがですか」というスタッフの質問に「いや神様の神なのか、紙芝居の紙なのか」と言うと、スタジオのヒロミも思わず「うまいね」とつぶやく。benbenさんの紙芝居は、イラストはもちろんストーリーもオリジナル。120以上もの作品を書きためている。早速近所の公園に紙芝居をしに行くというので同行させてもらう。benbenさんがやって来ると、待ちわびた子どもたちが集まって来る。

benbenさんの紙芝居を楽しみにしている子どもたち

紙芝居が始まると、物語の紙芝居かと思いきや、いきなりクイズからスタート。描いた建物の絵の間に、benbenさんが描いた何かを勢いよく引っ張り、それを当てていく。一緒に参加できる試みに、ワクワクして夢中になっていく子どもたち。さらにストーリー仕立ての紙芝居でも、絵が枠を飛び出し伸びていったり、磁石を使って開け閉めできたり焼いた餅がびよーんと伸びる仕掛けなど、昭和にはなかったアイデアを駆使して作った紙芝居の数々は、まさに“NEO紙芝居”。

大人も子どもと一緒になって参加

benbenさんは月に3 本ペースで新作紙芝居を製作。たとえば寝る前に思い浮かんた案を、朝頭の中でまとめると、ダイレクトに絵を描いていき、早ければわずか半日で出来上がる。裏は白紙で、ストーリーは頭の中にあるものを読んでいくのだという。

頭の中で思い浮かべたストーリーを描いていく

元々、幼稚園で教諭として働いていたbenben さんは結婚を機に退職。2人の子宝に恵まれたが、30 歳の時に子どもと一緒に近くの公民館を訪れた。するとそこでやっていたのはピエロのショー。当時元気がなかったbenbenさんは、久しぶりに涙を流して笑った。「こんなに舞台の劇とかショーで人は元気になるんだ。じゃあ元気にする側になりたいって思って」と、一念発起。荒川区を拠点に活躍していた女性紙芝居師・三橋とらさんに弟子入り。紙芝居のイロハを学んだ。5年間の修行を経て、2021年に独立。草加市を中心にこれまで約400 公演近くの紙芝居を披露してきた。そして今年7 月、埼玉県の玉川温泉で行われた紙芝居グランプリで優勝。来年3月には紙芝居の日本一を決める全国大会に出場予定だという。

大人の心にも響く紙芝居

子育て中の親を支援するイベントでbenbenさんが披露したのは、子育てや仕事で忙しい大人を応援するための紙芝居。benben さんは巨大なハンマーを手にし、誰しもが心に持つ負の感情を力一杯たたき壊していく。「人と違ってもいいんです!子育ても人生も自分らしく!」という言葉で締めくくるbenbenさん。見ていた赤ちゃんを抱っこした女性からは思わず涙が。「一生懸命すぎて、いっぱいいっぱいだったのが、頑張ってる自分を振り返ったかな」と、笑顔になる女性だった。

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