吠え癖、逃げ癖、引っ張り癖…ワンちゃんたちのあらゆるお悩みを犬の目線で神・訓練士が解決!
2025.6.25 09:45
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』6月14日に放送。犬の訓練士の神のしつけ術に、ヒロミと孝太郎も驚きの声をあげた。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京ビッグサイト(東京都江東区有明)のドッグショー(サクラ・アニュアル・ショー)で声をかけた愛犬家たちの神は、犬の訓練士の幸松(こうまつ)えみ子さん78歳。「犬を触らないですよね。教える時に。私のやり方を見てアドバイスをしてくれて、その通りにやるとできなかったことができた」と幸松さんのすごさを話す女性。すぐそこにいるとのことで、いきなり神と対面できることに。

幸松さんは、埼玉県所沢市でスクールを行っており、依頼者にそこへ来てもらって指導をしているという。幸松さんが犬の訓練士になったのは58年前。世間は1955年からの高度経済成長によって空前のペットブームだったが、人間の食事の残りをエサとしてあげるなどしつけに対する意識はあまり高くなかった。そんな中、幸松さんは犬の訓練士として働くことを決意。幸松さんが働いていた訓練所では、当時では珍しい家庭犬の訓練をしており、幸松さんも一からノウハウを学んだ。そして、1975年に独立。幸松さんの家庭犬の訓練は評判を呼び、現在までに1000頭以上の訓練をしてきたとう、まさに“神・訓練士”だ。

後日、幸松さんが訓練を行う埼玉県所沢市へ向かうと、そこにはたくさんのワンちゃんたちが。幸松さんは、テニスコート3面分の広場で、基本から上級者向けのしつけ教室を開いているのだという。幸松さんの元に通う飼い主さんは、「犬のほめ方とかよくわかってらっしゃるなって」「犬の気持ちをよくわかってらっしゃるから、犬目線でやってくださるところが違うんだなってすごく感じます」と指導を絶賛。犬の気持ちがわかる幸松さんの訓練とは一体どんなものなのか?
■幸松流・吠(ほ)え癖の改善法!吠えている時は、あえて犬から離れて距離を取れ!
今回が2回目の訓練というチワワの豆くんは、吠え癖が悩み。幸松さんは「犬の訓練って犬に教え込むんじゃなくて、全部犬にとっては遊びの延長っていうのが理想なので。それでおやつをあげたり、遊んであげたり色んなことで楽しくもっていくのが大事」と言う。豆くんが吠えているところから、飼い主さんに離れるように指示する幸松さん。

決して名前を呼ばないように言うと、さらに反対側に歩くように指示。すると豆くんが飼い主さんを追いかけて来て近くにやって来たので、そこでおやつをあげる。近づいてきたらごほうびをあげることで飼い主と犬の信頼関係が生まれてきて、その結果、だんだん恐怖心が薄れていき、吠え癖が改善するのだという。
幸松さんの指導は、幸松さんが犬に直接しつけをするのではなく、飼い主にやり方を教えるという方法。プロがやるよりも時間はかかるが、このやり方の方が飼い主のいうことをよく聞くようになるのだそう。「だいたい悪くなっちゃう子って、飼い主さんの対応が悪いことが多いんですね。だから飼い主さんの対応、おやつのやり方とか呼び方とか、そういうのを直していくことによって犬の扱いができるようになっていく」と語る幸松さん。おやつのあげ方にもポイントがあり、犬の目線におやつと飼い主の顔の両方があるようにすると、犬が飼い主の方をよく見るようになり、指示を聞いてくれるようになるという。

訓練を続けることわずか20分で、最初はカメラマンに吠えていた豆くんだったが徐々に吠えなくなってきた。この訓練を繰り返すことによって、だんだん他の人がいても吠えない、落ち着いていられるようになっていくのだという。