栗田貫一「大谷翔平の代わりに投げて来い!みたいな」30年前のルパン役引継ぎの苦労をしみじみ振り返る
2025.6.20 18:45
6月27日(金)に公開の映画『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』。ジャパンプレミアが開催され、声優の栗田貫一、大塚明夫、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、歌舞伎俳優の片岡愛之助、小池健監督が登壇した。
満員御礼で迎えたこの日、ルパン役の栗田貫一は「ルパン三世役を仰せつかって30年、普段は瀬川瑛子さん、細川たかしさん、郷ひろみさんのモノマネをして生活していますが、この作品に関してはひたすらルパン三世を演じる事に命を懸けてやってきました。待ちに待った作品ですので、最後までお楽しみください」とあいさつ。
本作については「小池監督の『ルパン三世』は、(長年ルパンの声優を務めていた)山田康雄さんテイストのルパンとはまた違った世界観で、より深いテーマが描かれている感じ。まさに集大成になりましたので、今日こうしてお披露目になるのがうれしい」と胸を張った。
次元大介役の大塚は、2021 年にそれまで演じていた小林清志氏からバトンを引き継いでおり、「新たに次元として引っ越してきたみたいで家になじんでいない感じはあるけれど、小林清志さんが立てた次元の家に住んで新しく立ったルパン御殿にどう居所を作るか、その戦いでした」と収録を振り返った。

石川五ェ門役の浪川は「台本を読んだ時にビックリしたし、まさに集大成。これまでの<LUPIN THE IIIRD>を観るとより楽しみも深まるのではないかと。もちろんこの作品から入っても、色んな楽しみ方ができるのでは」とコメント。峰不二子役の沢城は「小池監督の素敵な絵柄もあって独創的だけれど、本当にその役をわかっていないとダメだ、と演じていても試されている。観終わった時には『これが一番の王道のルパンかも?』という気持ちになりました。」と話した。

銭形警部役の山寺は「納谷悟朗さんから2011年に引き継いで、なるべく違和感のないように納谷さんの声にチューニングしてセリフを言ってきました。しかし今回はそれを気にしないでいいと言われましたので、納谷さんへのリスペクトは持ったまま、音だけを真似るのは失礼なので、小池版ルパンとしてクソ真面目で実直、ハードボイルドな銭形を熱くやらせていただきました」と銭形役について熱く語った。
本作の前日譚となる『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』 の収録についても話が及ぶと、「そちらの収録がもう 2 年前ぐらいですよね?監督?」と問いかけるも、栗田から「5 年前、もう5年だよ」とツッコまれ、山寺は「2年か5年前!歳を重ねると時間の感覚がわからなくなるんです!」と堂々と声を張り上げ会場も笑いに包まれた(※注:実際の『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』 の収録は2021年)。

地図にない島を支配する謎の支配者ムオムを演じた愛之助。2023 年に上演した歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』でルパン三世を演じたことから「勝手にルパンを助ける役だと思って台本を開いたらメッチャ敵!“私対ルパン一味”みたいな…(笑)。複雑な心境でしたが、全力で務めました」と明かすと、栗田は「最強の敵!本当に強かった。もうルパン一味は全滅だ~!」と健闘を称えていた。そんな愛之助が、ムオムが発する独特なうめき声のような通称“ムオム語”を生披露すると、栗田は「え~と、古古古米は1,700円?」などとテキトーに訳して爆笑をさらうと、愛之助は「そんなこと絶対に言いません!正解は“エンドロールまで観てください!”です」とツッコむ場面も。
