栗田貫一「大谷翔平の代わりに投げて来い!みたいな」30年前のルパン役引継ぎの苦労をしみじみ振り返る
2025.6.20 18:4530年ぶりの新作、という事にちなんでキャスト陣が30年前をプレイバック。栗田は「1995年3月19日に山田さんが他界されて、『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』の声優オファーが来たのがまさに30年前。納谷さん始めレジェンド声優の方々がいるスタジオに立たされて、今で言うと大谷翔平の代わりに投げて来い!みたいな事です。右も左もわからないままやっていきましたが、そこからの始まりで 30 年も携わらせていただいてる」としみじみ。
大塚は「僕は『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』で大谷の代わりに投げている栗田さんをスタジオで拝見して応援していました。先輩方みんな元気で僕らは新人で、その先輩方の自在なたたずまいを覚えています。ちょうど今、次元をやらせてもらっているので、夢が叶(かな)ったのかなと思います」と懐かしむ。

浪川は「僕は、仕事もさせていただきましたが、大学受験に失敗して勉強していた単なる浪人生でした。」と回想し、沢城は「ちょうど『声優になるぞ!』と決めたくらい。いつか『ルパン三世』のヒロインにと思っていたので、こういう形で参加させていただけるのかと思うと不思議な気持ち」と感慨深く話した。山寺は「僕はデビュー10 周年で浮かれていました。生意気だったと思いますね。その2年後に『おっはー!』が始まり、ちょっと謙虚になることを覚えました(笑)」と時の流れの早さを実感。愛之助の30 年前は「片岡愛之助という名前になってちょうど4年目くらいで、主役をやったことのなかった時代。同い年の中村獅童君とよく、夢を語りあいながら飲み歩いていました」と懐かしんだ。

B’z による書き下ろし主題歌『The IIIRD Eye』がここで話題に。栗田は「この料理に欲しかった素敵な味を付けていただいた。B’z の楽曲がドカーンとリズムも温度も上げてくれて、作品が物凄いものになったと思った」とお気に入り。山寺も「ルパンへのリスペクトとB’z のロックの融合!素晴らしい楽曲で震えました」と絶賛。B’zと親交のある愛之助は「出演と主題歌、こういう形でまさに夢のような競演をさせて頂いた」とコラボをよろこび、小池監督も「感動しましたね。めちゃくちゃかっこよくてスピーディーで、松本さんのギターリフがすごく好きなのでそこを活かして欲しい、若者の応援歌になるような雰囲気の歌詞になるとうれしい、とリクエストもしていた。ちょうどそういった楽曲を作ってくださって、本編制作の大変なときに力をもらいました。」と熱く語った。
最後に栗田は「モンキー・パンチさんが描いてこられたイメージのルパン三世が『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』にすべて繋がっていると思うので、もしモンキー・パンチさんがご覧になったとしたら『凄いものを作ってくれたね!』と言ってくれるような作品になりました。絶対の自信があるので、ごゆっくりと楽しんでください」と呼び掛け、ジャパンプレミアは幕を閉じた。

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』
6月27日(金)全国公開
配給:TOHO NEXT