カズレーザー 特殊詐欺組織のマニュアル公開でスタジオ驚がく…一般人を詐欺師に仕立て上げる、恐るべき内容とは

2025.6.18 11:30

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が17日に放送された。今回は『海外特殊詐欺グループに潜入取材、闇の犯行マニュアル初公開スペシャル』ということで、日本人を狙った巧妙な詐欺の手口や、背後に潜む犯罪組織の正体に迫った。東南アジアで特殊詐欺拠点を取材してきたジャーナリスト、泰梨沙子氏は、取材を通じて入手したという特殊詐欺グループのマニュアルを公開。元警視庁警視で組織犯罪対策のスペシャリスト、櫻井裕一氏とともに、その手口を紹介した。

ルフィ事件にはじまり、昨年過去最高の被害額約718.8億円を記録して現在激増中という海外特殊詐欺。特殊詐欺には、アポ電をかけて騙す“かけ子”、キャッシュカードなどを盗む“受け子”、ATMからお金を引き出す“出し子”、と3つの役割があるといい、泰氏が取材を通じて入手したマニュアルには、一般人を簡単に詐欺の即戦力に仕立て上げることのできる緻密な内容が記されていた。内容を抜粋して紹介を始めると、詐欺のスタートとなるアポ電だけでも、細かな指示が書かれていた。

ジャーナリスト泰梨沙子の写真

紹介されたのは警察署の生活安全課を名乗るケース。マニュアルに記載されたストーリーは、ターゲットのキャッシュカードが詐欺グループに悪用されているため、捜査に協力してほしいと頼み、その後実際に訪問してキャッシュカードを奪うというもの。通話についての指示では、「もしよければ同居されているご家族もいれば、一緒にお話を聞かせてもらってもいいですか?」など、自然に同居人の有無を探ってターゲットが家に1人である時間を把握しようとする質問、「通帳の最後のページを開いていただいて、左から数字を読み上げていただいてよろしいですか?」など、銀行の残高情報を入手しようとする質問等、巧妙にターゲットの情報を引き出そうとしていることがうかがえる。

その他、金融機関やカードの枚数、暗証番号など、かけ子によるアポ電で情報を集め、ターゲットを信じ込ませたあとは、警察を装った受け子がキャッシュカードをダマしとるために訪問してくるといい、元警察官の櫻井氏によれば、ここにも徹底したマニュアルが存在するという。

元警視庁警視・櫻井裕一の写真

服装は私服警官に見えるように、派手すぎず適度に清潔感のある身なり、茶髪、ピアス、指輪などのアクセサリー類がNGなどの指示があるとのこと。また実際にキャッシュカードを奪う際にはキャッシュカードを持参した封筒に入れたうえで、ターゲットの自宅で保管するように指示。「割り印の代わりにサインをいただきたいのですが、ボールペンをお持ちいただいてもよろしいですか?」などと聞いてターゲットの注意をそらしたところで、持参した偽のカードが入った封筒とすり替える。被害者はカードがすり替わったとは気づかず自宅にあると考えているが、持ち去られてお金を引き出されてしまうのだとか。

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