映画『青春ゲシュタルト崩壊』 佐藤新(IMP.)&渡邉美穂に単独インタビュー 渡邉が困惑した、佐藤と映画Pのマニアックすぎる休憩中の過ごし方とは?

2025.6.12 18:00
佐藤新(IMP.)と渡邉美穂の写真

映画『青春ゲシュタルト崩壊』でW主演を務める佐藤新(IMP.)と渡邉美穂にentaxが単独インタビュー。お互いの印象や一番好きなこと・ものについて語ってもらった。

原作は、小説サイト『野いちご』にて、2016年から開催されている小説コンテスト『野いちご大賞』の第5回大賞作品、丸井とまとの『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版文庫)。

本作は、<個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる>と原作で表現される【青年期失顔症】になった女の子が、新たな出会いを経て成長していく物語。派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2 年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)を演じるのはIMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新。ある日、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉(まみや・ あさは)を演じるのは、日向坂46の元メンバーで卒業後は俳優として幅広く活躍をしている渡邉美穂。

■佐藤「今日はぐっすり気持ちよく寝れそうです!」

−−本作への出演の話を聞いた時の感想や脚本を読んだ時の感想を教えてください

佐藤:音楽番組の登場10分前ぐらいに知らされて、心臓バクバクでサプラ〜イズされて…。歌番組に気が気じゃない状態で臨んだのがすごく記憶に刻まれてるのと、原作を読んで、こんなにリアルで共感性が高くて、心にグサグサ刺さるようなメッセージがいっぱい詰め込まれてる作品を久々に見たなって。すごく人気の小説でもあるので、いい作品にしなきゃいけないなっていう責任感でいっぱいでした。

渡邉:原作を読んでみて、めちゃくちゃ(この役を)やりたい!って思いましたね。間宮朝葉という女の子が、私の経験と重なることが多くて。朝葉はバスケ部の部員で、次期部長候補で…部員同士の板挟みになっちゃって、頼られるけど、それが負担になっちゃう時もあって…みたいなところが、めちゃくちゃ高校時代の自分だなと思って!私もずっとバスケ部で、部長だったんですよ!でも、消去法でなっちゃった部長(笑)

佐藤:(朝葉と)違うところそこだけなんだよね(笑)それ以外全部朝葉!

渡邉:いろんな人の板挟みになって“どうすればいいんだろう?”みたいなのを経験したことがあったので、痛いほど彼女の気持ちも分かって。当時、私はどちらかというと自分を押し殺す方を選んでしまって、本音も言えなかったし…。でも、当時何か行動を起こして自分を変えることができたか?って言われたら、たぶん、あの頃の私にはできなかったので、この小説を読んだ時に、変わっていこうとする朝葉と変えてくれようと手を差し伸べてくれた聖を見て、あの頃の自分にこの作品を教えてあげたいなって。この作品をやることで、自分の過去も認めてあげられるというか、自分の過去がこうやって役に反映できる日が来るなんて思ってなかったので、苦しかった過去も無駄じゃなかったんだなって、この作品を通して思えたので、この役は絶対に私がやりたいって思いました。

渡邉美穂の写真

−−お二人は初共演ですが、お互いの印象や第一印象から変わったなと思うところは?

佐藤:初対面は、ほんとドキドキだったんですよ。僕、お芝居する前はコミュニケーションを取りたい人なので、“実際に会って寡黙な方だったらどうしよう?”って思ったけど、「おはようございます。初めまして、IMP.の佐藤新です!」って最初にあいさつした瞬間に、“たぶん、この方だったら大丈夫だ!コミュニケーション取りながら撮影できそうだな”って初日で感じられたのがすごくホッとしました。

渡邉:…ありがとうございます!(笑)
共演するってなって、佐藤さんやグループのことを調べたりとか映像を見たりして… “キラキラしてる!自分とは住む世界が違うかも!”とか思いながら、“すごいな、オーラ…”と思って、実際会ってみたらラフな方だった。変に構えてたけど、いざしゃべってみたら“めっちゃ明るいじゃん!”みたいな(笑)

佐藤:渡邉さんは芝居に入ってからのギャップの方がすごかったかも。お芝居とか脚本によるとは思うんですけど、映画『青春ゲシュタルト崩壊』では結構パキッと(役に)入ってるイメージが強かったです。

佐藤新(IMP.)の写真

渡邉:私、基本的にずっとふざけてるんですよ、人生(笑)
(佐藤さんは)めちゃくちゃストイックでプロだなって思いました。撮影を通していく中で、どこまでもプロだし、いろんなことを考えてるんだなと。カットがかかって、監督がオッケーってなって、“次のカット行こうか”ってなったとしても、たぶん自分の中でちゃんと正解を導き出せなかったら、“もう一回やっていいですか?”って、ちゃんとストイックに突き詰めるタイプだよね?

佐藤:うん!

渡邉:なかなか言い出しにくいことだから、ちゃんと言えるってすごい大事だと思って。自分のためでもあるし、作品のためでもあるから。そこに付き合ってくださる現場の皆さんもすごく温かいし、きっと佐藤さんの誠意が伝わってるからこそなので、私も見習いたいなって思いました。

佐藤:今日はぐっすり気持ちよく寝れそうです!!!(喜)いっぱい褒められたな!(笑)

P:(佐藤さんは)本当にすごい!魅せ方がしっかりしてる。

佐藤・渡邉:話に入ってきた!(笑)プロデューサーです!

P:(佐藤さんは)こっちが指示しなくても、自分の頭のてっぺんからつま先までどう見せたら、一番良い見え方、映り方するかが体に染み付いてる!プールで練習した時も、ずっと一人で寡黙に泳いでた。誰も見てないのに(笑)

佐藤:(笑)どうやったら選手っぽい角度かな?みたいな。これだとダメかな?こうかな?って(笑)

佐藤新(IMP.)の写真
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