学校のクラブ活動に“ピックルボール部”を!俳優・石黒賢が世界トップ選手たちと語る日本のピックルボールの可能性

世界的ピックルボール団体「APP(Association of Pickleball Players)」公式ツアーの日本大会『APP JAPAN SKECHERS Open 2026』が2月26日(木)~3月1日(日)の4日間、日硝(にっしょう)ハイウエーアリーナ(三重県津市)にて開催。大会2日目の27日(金)には、日本ピックルボール協会のアンバサダーでありテニス経験者の俳優・石黒賢がスペシャルゲストとして参戦。プロ相手に行ったエキシビションマッチでは、世界のトップ選手から称賛される場面も。

『APP JAPAN SKECHERS Open 2026』会場

ピックルボールは、アメリカ発祥のスポーツ。バドミントンと同じ広さのコート内でパドルというラケットを用い、プラスティック製の穴あきボールを打ち合う。バドミントンなどと比べ、強く打ってもボールの速度は遅く、初心者でもラリーを続けやすい点や運動量も激しすぎないことから、子どもからシニアまで楽しめると話題。日本国内の競技人口は約5万人とされている。

試合中の様子

今回行われた『APP JAPAN SKECHERS Open 2026』は、世界各国および国内からプレーヤーが集結し、男女シングルス、男女ダブルス、ミックスダブルス、チーム戦といった多彩な競技が展開。年齢別カテゴリーやジュニア部門、車いすエキシビション・体験会なども設けられ、競技志向の選手だけでなく、交流や挑戦を目的とする場として機能する傍ら、プロカテゴリでは賞金も授与。男女シングルスの優勝は150,000円、準優勝は70,000円、3位は30,000円。プロ男女ダブルスのミックスダブルス(※ペア総額)では、優勝で300,000円、準優勝で140,000円、3位で60,000円が贈られた。

試合中の様子

◆プロ相手に善戦!コート上でも笑顔のコミュニケーション

大会2日目の2月27日(金)、石黒は元プロテニス選手の佐藤博康氏とペアを組み、ピックルボールのプロであるソフィア・ソーイング(Sofia Sewing)選手&ルイス・ラヴィル(Louis Laville)選手ペアとのエキシビションマッチを実施。

幼少期からテニスを始めた石黒は、中学から大学まで体育会系テニス部に在籍。中学の時には都大会にも出場しており、テニス上級者として名高い。ソフィア/ルイス ペアとの対戦前には、「相手は“ナンバーワンプレイヤー”なので、胸を借りるつもりで頑張ります」とやる気に満ち溢れた様子で笑顔を見せており、両選手と英語で和やかにコミュニケーションをとる場面もあった。

ソフィア・ソーイング選手と石黒賢の写真
ソフィア選手(奥)
石黒賢とルイス・ラヴィル選手の写真
ルイス選手(左)

エキシビションが始まると、石黒は序盤から積極的に前へ。相手方との距離を詰めつつ、チャンスをうかがいながらボールを打ち返していく。ミスした時も、狙いがうまく行った時も、ペアの佐藤氏とラケットを重ねて互いを励ましあっていたのが印象的だった。プラスティック製の穴あきボールをラケットが叩(たた)く際の卓球に似た軽快な音は、打ち合いが続くと小気味のいいリズムで会場に鳴り響く。その心地良さは、ピックルボールならではだろう。

石黒賢と佐藤博康の写真
ラケットを重ねる石黒と佐藤氏

この日は、互いのペアを入れ替えての対戦も。石黒はソフィア選手とペアを組んだ。ソフィア選手が、相手の打球がアウトになると即座に判断しボールを見送る場面では、石黒も冷静に対応。相手ボールがコートの外に出るまで目で追うと、ソフィア選手から「Nice!」と笑顔が向けられた。ここでも、互いのラケットを重ねる。

ソフィア・ソーイング選手と石黒賢の写真
ソフィア選手とペアを組んだ石黒

試合中には他にも、「Here we go!!」「Yeah!!」と鼓舞しあったり、ソフィア選手が石黒のミスプレーを「I like it!」と称賛したりと、即席ながらも良きコンビとしてプレーを楽しんでいる様子が伺えた。

石黒賢らの写真
エキシビションを終えた直後の4人 コート中央で手を重ね合った

◆石黒、目標は“ピックルボール部”

試合後、石黒は「非常に楽しい時間でした。佐藤さんに迷惑かけちゃってごめんなさい(笑) でもやっぱり(ピックルボールは)すごく気楽に始められるし、本気でやりたい人はハードに動けるし、とても楽しいスポーツだなと改めて思いました」と振り返ると、ピックルボールのトッププロであるソフィア選手たちに自ら英語で質問。初めて来日したという二人に、日本の印象や興味がある日本文化、ピックルボールを始めたきっかけ(両選手ともテニスなどから転向)など幅広く話を聞いた。

中でも、世界的APP(Association of Pickleball Players)の大会が日本で開催されることについて、その意義を尋ねると、「いろんな国に大会のツアーで行くことができ、世界各国の選手と戦えることがとてもうれしい」(ソフィア選手)、「先日はマレーシアでプレーしたし、日本でもこのあとAPPがまだ行われる。そういうところでプレーすることがすごく楽しみ」(ルイス選手)と、プレーの幅が広がることを喜んでいる様子。

また、ピックルボールが日本でポピュラーなスポーツになるために必要なことを聞かれたソフィア選手は、「アジアへ戻るたびに、ピックルボールがどんどん成長していて、新しいコートがいたる所に建っているのを感じる。マレーシアは今まさに爆発的に人気が出ているので、日本もそれに追随すると思う」と回答。そのためには今回のようなイベントの開催、ソーシャルメディアでの情報発信が非常に重要ではないかと語った。

ちなみに、今大会で石黒を含める各選手が履いていたのは、協賛であるSKECHERS(スケッチャーズ)のピックルボールシューズ。合成繊維とメッシュのアッパー、取り外し可能なアーチフィットインソールなど、デザイン性と機能性を両立したレースアップタイプで、日本でも『SKECHERS JAPAN(スケッチャーズジャパン)合同会社』が2011年に設立。石黒は「履き心地もグリップもいい!」と太鼓判。ソフィア選手らも「I love them!」と声をそろえる。

SKECHERS(スケッチャーズ)のピックルボールシューズ

石黒は、ピックルボールの日本での可能性について次のように語る。

「目標としては、学校のクラブ活動にピックルボール部ができるぐらいになったらいいと思います。そのポテンシャルはあると思うんです。学校には体育館があり、(ピックルボール用の)こういったコートを仮説で作るのは難しくない。現時点ではやはりコートが少ないので、面数が増えてくれば、どんどんポピュラーになると思います」

石黒いわく、ピックルボールは日本で言うところの『羽子板』『羽根付き』。テニスと比べるとコートのサイズも半分程で、スポーツになじみのない人でも身体的にハードすぎることがないそうだが、短時間でも汗をかけるため、30分もやればいいエクササイズになるという。記者から、ピックルボールをやったことがない人へメッセージを求められると「誰でもできるよ。簡単です! レッツプレイ!」と、笑顔でサムズアップして見せた。

文:entax