yama単独インタビュー 2ndアルバムには自身が初めて作詞作曲した楽曲を収録

2022.9.2 22:00

9月2日放送(25:04~)の『バズリズム02』に出演するyamaにentax取材班は単独インタビューを実施。8月31日に発売された2ndアルバム『Versus the night』の楽曲についてや、『春を告げる』以降の変化について、今後の目標までたっぷり話を聞いた。

■初めて作詞作曲した楽曲を収録。MVも自身でプロデュース

――2ndアルバム『Versus the night』が8月31日にリリースされました。アルバム全体の仕上がりや、注目してほしいポイントを教えてください。

yama  そうですね。ACIDMANの大木さんやVaundyさんなど複数のアーティストさんに参加いただく中で、今回初めて『それでも僕は』という楽曲を自分で作詞作曲して、それがすごく大きかったです。今までも何となく考えてみてはいたのですが、実際に最後まで形にしたことはなかったので、今回初めて形になりました。最初はなかなかうまくいかなくて、“かっこいい曲を作りたいのに作れないな”と悩んでいましたが、結果的には背伸びをせずに等身大の自分が今できることを形にしようと思ってできた曲です。作詞作曲を経験してみて、今まで楽曲提供いただいた方のすごさを、今までももちろん感じていましたが、より一層感じて、自分はまだまだだな、と思いました。

――作詞と作曲どちらが先だったのですか?

yama  同時でした。メロディと歌詞は。実はこの楽曲は、MVも自分で監督をして無事に撮り終えることができたんです。

――それはやはりご自身で楽曲作りをされる中で、映像的なイメージも浮かんでいたということですか?

yama  もちろんありました。それをなるべくイメージの誤差がないように(映像化)したいなと思ったときに、自分で監督しようと考えたんです。これまでのMVもイメージはそれなりにあったのですが、監督にそれぞれお任せしているので、その方なりの個性で表現していただいていました。でもこの曲は初めて自分で書いたものだし、自分で歌っているし、誰に迷惑をかけることもないし、たとえ失敗したとしても許せるかな、と思って、初めて自分から「MV監督をやりたいです」と言って実践させてもらいました。

――それは楽しみです。お話しできる範囲で、どんなMVになっているか教えていただけますか?

yama  ざっくり言うと、すべて主観映像で撮っているんです。だから、(撮影する方には)カメラ付きの重たいヘルメットを着けてもらって、目線の映像にしています。そして映像の中でライブシーンが出てくるんですけど、そこを思い出に残るシーンにしたいなと考えて、ファンの皆さんにエキストラとして参加いただけないかな、と。ファンクラブで募集したら実際に応募した方が撮影現場に来てくださって、ファンの方に協力してもらって一緒に参加してもらうということができたので、これは忘れられない作品になるんじゃないかな、と思っています。

■『春を告げる』から一歩先へ。変化していく自分を怖がらないようにしたい

――アルバム発売後は全国ツアーも予定されているそうですね。

yama  はい。アルバム発売した次の日、9月1日から全国ツアーを開催します。ライブに関しても色々と心境の変化があったんです。それは、この仮面を着けている理由と関わってくるのですが、人前で歌うのがずっと怖いと感じていて、正直、“ライブをやりたくない”と思っていたんですね。去年ライブをたくさん実施する中でも、どこか恐怖心と闘いながらやっていたところがあったんですが、だんだん色んな人から刺激を受けて……。フェスに出て他のアーティストさんを見たり、対バンさせてもらったりするうちに、ライブに対する考え方が変わってきました。去年はMCを一切しなかったのですが、今年に入ってMCを入れ始めたのも変化の一つです。歌も大事ですけど、言葉で伝えるのって大事だなと思って。今度のツアーは自分で作詞作曲した楽曲も歌うので、思いを込めるというのが大きなテーマで、毎回毎回忘れられないライブになればいいなと思っています。

――一般的には2020年の『春を告げる』でyamaさんを知った方が多いと思うのですが、そこから2年間での変化や成長を感じた部分があれば教えてください。

yama  先ほどお話ししたライブに対する考え方もそうですが、音源に対する考え方も変わってきたんです。今までのやり方はそれなりにこだわりもあったけど、いったんそれは置いておいて、ちゃんと客観視して停滞しないようにしないといけないな、と思っています。変化していく自分を怖がらないようにはしているんです。

『春を告げる』でたくさんの方に知ってもらったときはコロナで多くの方が自宅にこもっていた時期で、みんな夜に対峙(たいじ)していたと思うんですよ。そういった時代にマッチしたのもあってあの曲がヒットしたと思うんですけど、そこから抜け出したい、どうにか表現を増やしたい、自分はロックもやりたいしバラードもやりたいし、ちょっとグルービーな曲もやりたい、という色々な目標があったので……、『春を告げる』から一歩踏み出してみんなに他の曲も知ってもらいたい、頑張ってもっとヒット曲を出したい、と思って日々やってきて。そういう思いで音楽を続けているのも、変化にはつながっているのかな、と思います。

――今後の目標や挑戦したいことがあれば教えてください。

yama  作詞作曲は今回初めて経験してみて、続けたいなと思いました。今後はもっと自分が思う曲をもっと自由自在にアウトプットできるようになれたらいいなと思っていて、それが目標ですね。あとは歌の表現の幅だったり……、なんというか意外性かな。もっと“こういうことができるんだ”と感じるような新鮮な曲を作ったり、リリースできたらいいなというのが来年の目標です。

(インタビュー前編はこちら)

『Versus the night』全曲視聴ティザー映像 full ver.:https://youtu.be/qv0eyBGk290
『くびったけ』MV:https://youtu.be/ZaQPigOGdG4
『くびったけ』MV (BAND Edition):https://youtu.be/w0JrZSqGZ5M

【yamaプロフィール】
yamaは、SNSを中心にネット上で注目を集めるシンガー。
2018年よりYoutubeをベースにカバー曲を公開するなどの活動をスタート。2020年4月にリリースした自身初のオリジナル楽曲「春を告げる」が、MV再生回数1億回、ストリーミングの累計再生回数3億回を突破するなど、2022年も絶えず注目を集め、現在の音楽シーンを象徴するアーティストの一人となっている。

映画『線は、僕を描く』
2022年10月21日(金)全国東宝系にて公開予定

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