錦織一清、5年ぶりの出演舞台で「僕のダンスはジャニーズ事務所に権利が」とジョーク

2022.8.23 13:30

錦織一清が作・演出・出演の3役を兼ねる舞台『サラリーマンナイトフィーバー』。全国上演に先駆けて、8月21日に公開ゲネプロが実施された。ゲネプロ前の囲み取材には錦織一清とともに主演の古原靖久、純名里沙、渋谷天笑、舞羽美海、惣田紗莉渚が登壇。公演へ向けての意気込みなどを語った。

■サラリーマンが仕事しているシーンは一切出てこない。気軽に見てもらえたら

まず公演に向けての見どころや意気込みを聞かれ、錦織は「松竹新喜劇の錦織です」と挨拶からリップサービス。「『サラリーマンナイトフィーバー』を書こうと思ったきっかけは、30代の頃に僕の舞台を見たサラリーマンの友達が、例えばサラリーマンが主人公のようなもっと気軽に見られる舞台をつくれないかな、と言ったことから」と、構想に20年かけたことを明かした。ただし「サラリーマンが仕事をするシーンは一切出てこないふざけた作品」と笑いを誘い、「気軽に見てもらえたら」と呼びかけた。

主演のサラリーマン・広瀬を演じる古原靖久は「昔から思い描いていた“サラリーマン”そのものが描かれています。毎日疲れて帰ってきて、娘からも嫌われて…。そんなお父さんが途中から色んな人との出会いを経て娘との絆を取り戻すところが見どころです」と力強くコメント。

娘・ユキナを演じる元SKE48の惣田紗莉渚

娘・ユキナを演じる惣田紗莉渚は「“親子愛”がテーマの作品。SKE48を卒業して1年になりますが、人生でいちばん明るい髪色に染めて反抗期の女子高生を演じます」と、髪型から大胆なイメージづくり。惣田は、これまでの『サラリーマンナイトフィーバー』(今回が3度目の公演)全てに参加しており、「錦織さんの演出は、『毒薬と老嬢』という作品でもご一緒させてもらい、コメディについてすごく勉強になったんですよ。私にとってはお芝居がすごく楽しいと、前よりもっと思えるようになったので、(前作までよりも)ちょっとでも成長したところを出していけたら」と意気込んだ。

広瀬の妻・亜依子役は、宝塚歌劇団出身の舞羽美海。「かわいい娘のお母さん役で光栄。親子の日常を共感していただけたらうれしいです。ダンスナンバーもたくさんあります」と、ダンスシーンの魅力を伝えた。初参加となる錦織演出作品への出演を聞かれ「宝塚歌劇団出身OGの皆さん、錦織さんが手掛ける舞台にかなり出演されている方が多くて、いつか出たいって思っていた中で夢が叶いました。錦織さんの演出は、演じる人がどんどん良くなるようにアドバイスいただいたり、その人に合わせてセリフが変わっていくところも面白く、ついていくのに必死ですが楽しい毎日です」と、舞台稽古から楽しんでいる様子をうかがわせた。

スナックのママ役に初挑戦する純名里沙

主人公・広瀬を励ますスナックのママ役は、純名里沙が務めた。「(スナックのママ役は)初めてで最初は戸惑っていたのですが、だんだん面白くなってきて。私は舞台がとにかく大好きで、今作は稽古場も楽屋も楽しかったのですが、それは錦織さんがいつもニコニコあったかい空気感を出してくださっていたから」と、錦織の雰囲気づくりに感謝。3回目の公演にして初参加となったことについては、「初演を客席で見ていてダンスシーンが素敵だと感じていたので、参加させてもらえることになってうれしいです」と語った。

広瀬の先輩・飯脇役の渋谷天笑は「この『サラリーマンナイトフィーバー』という作品、初演は僕の自主公演でそのときに錦織さんにつくっていただいた作品。すごく思い入れ、愛があるのでお客様にも愛していただきたいなと思います」と作品愛を込めてPRした。

■「僕のダンスはまだジャニーズ事務所が権利を持っているんじゃないかな」(錦織)

錦織が演者として舞台に出るのは5年ぶりとなり、「気がついたら最年長。若い人に負けないようにがんばりたい」。自身の脚本については「本当に覚えにくい脚本で、今までみんなに迷惑をかけていたことがよくわかった」と自虐ネタ。「人に(演出で)色々と言っているわりには自分は鈍っていたような気がするけど、今日はゲネプロだから勘弁してもらいたい」と謙遜した。

ダンスナンバーは前作までの7曲から13曲に増え、『吊革ダンス』や『Wi-Fiダンス』といったネーミングのオリジナルダンスも披露。「錦織も踊るのか?」と聞かれ「ちょっとだけ。僕のダンスはまだジャニーズ事務所が権利を持っているんじゃないかな。そのへんを忖度しながら踊っています」と答えて報道陣を爆笑させた。

ダンスが苦手という古原は「とにかくダンスができないので、僕だけ早めにダンスの練習を始めてとにかくみんなにくらいついていこうと必死です。演技の面でもみんなに助けてもらってばっかり」とコメント。錦織は「古原さんを見ていると、三塁線に切れていくファールなのに、ダイビングキャッチで何回もくらいついていく(野球)選手みたいに見えて。ダンスが踊れる人じゃないが故の感動を観客の方に与えられるんじゃないかと思っています」と、優しくフォローした。

ゲネプロ公演後には錦織が「演劇を育ててくれているのはお客様だということがよくわかりました。これから最後の大阪松竹座に向かって(公演を)続けていく中で、まだまだ発展途上の作品なのでよろしくお願いします」と挨拶をして締めくくった。

『サラリーマンナイトフィーバー』は8/23の宮城を皮切りに、8/27愛知、8/28石川、8/30埼玉、9/3~9/4福岡と巡回し、10/28~30には大阪松竹座での公演が予定されている。大阪松竹座の公演チケットは9月17日(土)10:00より受付開始。

【スタッフ・キャスト】
作・演出:錦織一清
音楽:岸田敏志
振付:松田尚子
出演:錦織一清、純名里沙、渋谷天笑、舞羽美海、惣田紗莉渚、古原靖久、松浦 司、室たつき、楢原じゅんや、アンジーひより、松村彩永、笑福亭銀瓶

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