中村獅童が明かす家族の大きな決断 “ハンデではなくチャレンジ”二男に向けた思いとは

2024.3.1 11:20

2月26日に放送された『人生が変わる1分間の深イイ話 復活SP第3弾有名人の家族は本当に幸せなのか?SP』。歌舞伎界の異端児中村獅童の家族に5年ぶりに密着し、獅童のフォローに大奮闘の梨園の妻・沙織さんや、今はなき最愛の母との胸が熱くなるエピソードが初めて明かされた。

前回0歳だった長男・陽喜(はるき)くんは6歳に。新たに二男の夏幹(なつき)くんも誕生し、現在3歳。獅童の背中をみて育った二人は歌舞伎の道を志し、兄弟そろっての出演が初となる大舞台の日を迎えた。「(歌舞伎を)やれって一回も言ってないです」と獅童。「長男も二男も自分から“やりたい”」と決意したとのこと。

しかし、ここで獅童からある事実が語られた。2020年に誕生した二男の夏幹くんは、“生まれながらに両手の小指が欠損している状態”で手術も今まで2回重ねてきたのだという。そんな中で二歳を過ぎたころ、父と兄の姿をみて「歌舞伎をやりたい」と言い出した夏幹くん。妻の沙織さんは、「本当にそれでいいのか。もし(歌舞伎を)やったとしても、お客様が受け入れてくれるのか、というところが本当に分からなかった」と、当時の心境を明かした。

「(妻と)何度も話し合いをした」と当時を振り返る獅童。そんなとき、今はなき獅童の母・陽子さんの存在が、夫婦二人を勇気づけ、背中を押したという。獅童は、「うちのお袋は人生を楽しむ天才だった」と語り、「どんな逆境の時でも立ち向かうことすら楽しんでいたように見えた」と明かした。獅童の父が若くして役者を廃業し、誰の後ろ盾もない中でも、陽子さんは常に明るく笑顔で獅童を支え続け、“役者としての感性を磨かせる”ために小劇場・ミュージカル・宝塚などにも触れさせた。「指1本ないくらいどうってことない、と(母なら)言うし、俺も彼(夏幹くん)が物心ついた時にそう言うつもり」と、獅童は胸の内を語った。

夏幹くんの初お目見得となった兄弟そろっての大舞台は、大盛況で終幕。さらに、今年6月には、中村晴喜・中村夏幹の名での初舞台が決定した。昨年11月に行われた会見で、“将来どんな歌舞伎役者になりたいか”と記者に尋ねられると、長男・陽喜くんは「宇宙で歌舞伎をすることじゃ!」と気合い十分に回答。二男・夏幹くんもそれに合わせて「萬屋~!」と堂々と答え、会場を和ませた。獅童は、夏幹くんに向けた言葉のなかで、“ハンデではなくチャレンジ”として「前を見つめてチャレンジしていく精神」を大切にしてほしいと語った。さらに、“夏幹くんにしか分からない痛み・苦しみ・悲しさといった気持ち”を芝居に生かすことができたら、「もうかなわない」と今後の成長への大きな期待を明かした。

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写真提供:(C)日テレ

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