『トリリオンゲーム』ゲーム会社の買収。さらには一流ゲーム開発プロデューサー“世界の堀本”を引き抜くもその結末にSNSでは「ねつ造を作る天才」の声

2023.8.8 11:00

8月4日にTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』の第4話が放送された。就活中の大学生・ハル(目黒蓮)は、日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の面接で中学時代の同級生・ガク(佐野勇斗)と再会する。ところが、ハルのみが採用され、ガクの才能を見抜けなかった会社に見切りをつけたハルは内定を辞退。ハルはガクと組んで1兆ドルを稼ぐべく「トリリオンゲーム」社を起業。真面目さが災いして内定を取れずにいた就活生リンリン(福本莉子)を社長に据えフラワーギフト市場に参入し本格的に事業を開始した。

ハルのひらめきと行動力、ガクの技術、リンリンの誠実さがうまくかみ合い、“人力AI”によるオンラインフラワーギフトショップ「ヨリヌキ」も軌道に乗り始めていた。その矢先、資金力で大きく上回るドラゴンバンク社が「花ヴィーナス」を開発、ほぼ「ヨリヌキ」のシステムなどを丸々模倣したもので、このパクリサイトが世に出回り、トリリオンゲーム社は窮地に立たされる。

1億円もの大金を支援してくれた大手花屋チェーン店「蜜園フラワー」に対し、返金も頭をよぎるガクたちであった。ところが元々「蜜園フラワー」をハルたちに紹介した投資家・祁答院(吉川晃司)曰く、「蜜園フラワー」の負債額は40億にも及び1億どころでは焼石に水で、そもそも一度投資した資金を返金されても蜜園社長(余貴美子)はそのお金を受け取ることはないと語った。

そんな中、ドラゴンバンク社に対抗すべくハルは次なる段階としてメディアへの参入を掲げ、そのためにソーシャルゲーム・通称“ソシャゲ”への事業展開を打ち出した。ドラゴンバンク社開発の「ドラ娘」のようなヒットゲームを目標に据えソシャゲの開発に取り掛かろうとするも流石にガク一人では厳しいということで、ハルは「買い出し行くぞ」と相変わらずの軽い調子で手当たり次第にゲーム会社の買収に出向いた。ただ、そんなハルとガクの話をまともに聞き入れる会社はなく門前払いの連続。ふと立ち寄ったのは従業員数人のゲーム会社「SAKUSAKULAB」であった。社長・桜(原嘉孝)は、根っからのゲーム好きで課金などの営利重視のゲーム開発を毛嫌いしていた。そのため仕事は激減し資金面で苦労し従業員たちの不満も溜まっていた。そんな桜社長らをお得意の“ハッタリ”でうまく取り込んだハルは「SAKUSAKULAB」の買収に成功。トリリオンゲーム社のオフィスも、ガクのアパートから月300万円の“トリリオンキャッスル”へ移転した。広々としたオフィスにテンションも最高潮に達した桜らであったが新たなソシャゲ開発のためには時間も資金も全く足りないという問題に直面する。

そこでかつて「SAKUSAKULAB」が制作したもののヒットしなかった既存の「サバイバルライフアイランド」という桜の作ったゲームをベースに開発を進めることに。ただ、桜の部下(安斉星来)らはかつての失敗を“プロデューサーの不在”と指摘。そこで、ハルはドラゴン娘の開発プロデューサーを取り込むことを提案するも、その正体はトップシークレット…であったが“ドラゴンバンク社員の暴露垢”なるアカウントによって、「ドラゴン娘」の開発プロデューサーが“世界の堀本”なる人物だと明かされていた。

ハルはガクを引き連れ、ドラゴンバンク社へ乗り込むと、無謀な事業計画を社長令嬢の“桐姫”こと黒龍キリカ(今田美桜)に直訴。あっさりと提案を却下されてしまうが、ハルは計算済み。その足で“世界の堀本”を探しに。隙をついてゲーム開発部のオフィスにも忍び込むも堀本の姿どころか名前すら見当たらなかった。また、エレベーターの中でドラゴンバンク社のトップ・黒龍一真(國村隼)と直接顔を合わせる一幕も見られた。慌てるガクを横目にドラゴンバンク社の新入社員のフリをして黒龍に話しかけるハルであったが、去り際に黒龍は「素晴らしいアイディアだったね」とハルに全てお見通しといった口ぶりで言い放った。

正体不明とされていた堀本であったがその姿とともに、ドラゴンバンク社を退社しフリーランスになっていたという情報がネット上に出回った。これを聞いたハルは、まだ堀本と会えていないにも関わらず、トリリオンゲーム社と世界の堀本による共同新作ゲームアプリ発表パーティーを計画した。ガクとリンリンにはパーティーの準備を命じ、桜たちには以前作ったサバイバルライフアイランドの欠点を探り、そして改良版企画書のブラッシュアップをするように伝えた。

ゲームへのこだわりが強い桜は他の部下たちとデザインなどの方針で続け様に衝突。“リアリティの追求”という点で引かない桜に部下たちが「最終的には堀本さんが…」と語り桜の不満が爆発。「堀本は関係ねぇ!」「俺は降りる」とオフィスを飛び出してしまう。そんな桜が元々「SAKUSAKULAB」のあった部屋で一人塞ぎ込んでいるところをガクが訪ねた。ガクは桜に、仲間のみんなが「桜さんの才能を信じています」と諭し、色々あったけどついてきてくれた、そんな桜を慕う仲間たちのもとに「戻りましょう」と説得。このシーンに対し視聴者も「ガクの説得力はピカイチ」と称賛!

その頃ハルは、蜜園社長のもとに出向いていた。ドラゴンバンク社の圧倒的な資金力、メディアの力を前に戦意を失いつつある蜜園社長に対してハルは「メディアの力に勝てないなら、俺らがメディアの力を手に入れりゃいい」と口にし、そのための資金を手に入れるべく蜜園社長に“とあるお願い”をするのであった。

そして迎えた新作ゲームアプリ発表パーティーであったが、肝心の“世界の堀本”の姿がないどころかハルとも連絡がつかない状態に。蜜園社長や祁答院、そして多くの投資家も出席している中、焦るハルたちであったが、パーティーは進行。桜も新作ゲームの担当者として登壇して参加者に語りかけるも、緊張やプレッシャーもありうまく喋ることが出来ずにいた。なんとか間をつなごうとするも次第にパーティーの空気は悪くなり…、見かねたリンリンが登壇。

リンリンが「申し訳ありません、本来ならここで…」と謝罪していると、「ちょっと待った」と遮るようにハルが姿を表した。マイクを手にしたハルが「そして本日のスペシャルゲストの登場です!」と煽(あお)ると会場に“世界の堀本”が現れた。そして堀本は力強く「トリリオンゲームさんで、世界一、いや、宇宙一のゲームを作ることを決意しました」と語った。その流れで新作ゲームアプリの収益分配比率を発表。制作サイドが25%で残りの75%を出資者に分配するとし、改めて「出資お願いします!」とハルが頭を下げた。すると出席者の一人、蜜園社長が「このゲームに乗るわ!」と声をあげ、それに続く形で会場は拍手喝采となった。ただ、この蜜園社長の発言はハルに“お願い”されたもので、いわば仕組まれたものであった。

この開発で集まった資金は20億円にも及び、驚きと喜びを爆発させたリンリンや桜たちであった。一方その頃、ガクは2人きりでハルに衝撃の事実を告げられる。実は“世界の堀本”という人物は存在しておらず、姿を現した“堀本”はハルが雇った役者であった。そしてそもそもネット上にあった“ドラゴンバンク社員の暴露垢”や堀本がフリーになったといった記事自体もハルの手によって作り出された虚像であった。ドラゴンバンク社に乗り込んだ目的も堀本を探しまわるフリをしつつ、記事に信用性を持たせるためにリアルなオフィス内部写真を撮影していたのであった。そしてハルはガクにゲーム開発自体には全く戦略も興味もなく目的はメディア帝国の創設のためと語った。この展開に視聴者も「堀本さんいないの衝撃すぎた」と驚きの反応を見せた。

資金の調達のため手段を選ばないハルに思うところあるガクは、本当は存在しない堀本とのゲーム開発にやる気を見せる桜たちを見て複雑な表情を見せた。機密性を保つため正体を明かしていないことを逆手にとって架空のゲーム開発者を仕立てて資金を集めたトリリオンゲーム社であったが、黒龍はそれでも静観した。裁判を起こすと開発者を明かす必要が出てくるためである。ネット上では「ハルとガクがだんだん不仲になっていきそう」、「ハルとガクのすれ違いが多くなりそう」など2人の関係を心配する声も。

止まることを知らないハルは、祁答院の会社に行き「次の展開があって頼みたいことがあって来ました」と次の一手への協力を要請。ハルは、祁答院が元々芸能界にいた人間であることをリサーチ済みでそんな祁答院に対し「あんたと俺で芸能界を乗っ取る」と新たな計画を持ちかけた。

次回第5話では、大手芸能事務所の「ゴッド・プロモーション(ゴップロ)」の買収を試みるハルは、さらにゲームの開発資金20億円を引き出し、姿をくらます。リンリンは怒りに震えるも、ガクはゲームアプリ開発を決意する。

TBS金曜ドラマ『トリリオンゲーム』
毎週金曜よる10時〜10時54分放送

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写真提供:©TBS

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