クイズ王・伊沢拓司&東言からクイズ大会初心者へメッセージ!大会直前にすべき準備とは『ハイスクールクイズバトル WHAT 2026』【独自インタビュー】

2026.7.17 19:00

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東言、伊沢拓司の写真

知的エンタメ集団『QuizKnock(クイズノック)』が主催するクイズ大会『ハイスクールクイズバトル WHAT 2026』が、8月に開催される。entaxでは、2024年度と2025年度に大会長を務めた伊沢拓司と今年度の大会長を務める東言に独自インタビュー。WHATの魅力や学生時代のクイズへの向き合い方などを聞いた。

『ハイスクールクイズバトル WHAT 2026』は、全国の高校生以下を対象とした個人戦のクイズ大会で、今年で第5回を迎える。昨年は全国から2,278名がエントリーし、2日間にわたる熱戦が繰り広げられた。1日目は、東京・大阪の現地会場に加えてオンライン会場でも実施するため、スマホ1台で自宅からも参加でき、参加者の5割以上がクイズ大会初挑戦というのも本大会ならではの特徴となっている。今大会は、東言が大会長を務める。8月9日(日)までエントリー受付中で、参加費は無料。
【エントリー詳細はこちら】

|クイズ大会前日にしておくべきこととは?

──『ハイスクールクイズバトル WHAT 2026』について、今年ならではのポイントは?

東:実は、あまりなくて。WHATは今年で5年目になるんですけれども、初回から変わらず素晴らしい大会です。運営面で少しずつ改善があったり、ルールのマイナーチェンジとかはあるんですけれども、基本的には初回からの良さを踏襲しつつ伝統を作っていきたいと思っているので、大きくは変わらないです。強いてあげるなら僕が大会長であるっていうところぐらいですかね。

──2024年度と2025年度の大会長だった伊沢さんから言さんにバトンが渡されたというところで、お2人の間で、引き継ぎなどはありましたか?

伊沢:特には!(笑)WHATという根幹がもうかなり固まっていて、言からもありましたけど、変えないというところに良さがある。もちろん“改善”はしなければいけないんだけれども、“改革”は必要ないとは思うので。WHATのイズムというところでいくと、言も最初から関わっているので、あんまり言うことはない。僕も河村拓哉さんの引き継ぎとして入ったので、あんまり伊沢のカラーって実はなかったんですけど、なかったからこそ、言は言がやるようにやればいいと思ってますね。
東:大会としては完成してるので、言い方はあれですけど、上に誰が立つか程度で変わるような大会ではないとは思ってますね。
伊沢:なにかあったときに誰が責任取るかですからね(笑)最初に大会長やったときは、予選のシステムトラブルが起こったので、必死こいて次善策を考えて、真剣に謝ったことが僕の過去の大会長仕事で最も大きい仕事でした(笑)
東:いや~ないことを祈ります…。
伊沢:まさに責任の取り方。強いて引き継ぐなら、予想ができないことに対して腹をくくる覚悟かもしれないですね。

──言さんは大会長になると決まったときに、不安はそこまでなかったですか?

東:本当に大きな組織で運営している大会なので、問題制作は問題制作でリーダーみたいな人がいますし、イベント側の運営でも別にリーダーがいるし。なので、大会長はすべての上に立ってるというわけでもなく、あくまで大会長というオリジナルのポジションなんです。WHATという大会において1人の人間が代表して立つときの顔なので、それに対して自分でいいのかという思いがなくはなかったんですけど。ただ、もっとWHATが素晴らしい大会だと多くの人に知ってほしいなと思っているので、自分ができるならばぜひ!っていう感じでした。

──出場者の半分以上の方はクイズ初心者というところで、WHATやクイズ大会に向けて、どんな準備や対策をすればいいのかなどはありますか?

東:まずクイズっていろんな楽しみ方があるので、自分が“WHATでどうしたいか”次第かなと思います。例えば「勝ちたい!」「結果を残したい!」って思うのであれば過去問を見たりして傾向と対策を研究するのもいいと思いますし、どうしても答えたい一問があるとかだったら過去問の研究とかよりも別のやり方がありますし。ただ、参加したことがないとクイズ大会ってそもそも何をやるか分かんないから、あんまり想像もつかないと思うので、まずは何も考えずに参加してみるっていうのもいいんじゃないかなと思ってます。
伊沢:まずは、前日によく寝ること!パッと知識が出てこなくなったりするともったいないので、調子・コンディションは大事。僕も当日のアウトプットはコンディションによってすごく差が出る。1番大事なのは、健康でいることですね。あとは楽しむ覚悟!メンタルが明るいほうが有利です。最初はやっぱり恥ずかしかったりするけど、恥ずかしがらないこと。スマホでやれますしね。スマホでやってても恥ずかしいなと思うかもしれないが、それでも恥を捨てる。誰も見てないよってことを改めて確認して。あとは得意ジャンルかなぁ。自分の好きなジャンルの問題を間違えないようにするというか、まずはできることを着実に正解すると気分も乗ってきますね。そのうえで、いやでも対策しないとハラハラするんだよなって人がいたら、時事問題が1番効果的かなとは思います。速効で結果につながるので。ここ1年の時事問題とかなら、対策もしやすいはずです。それこそ我々が出してる500問耐久クイズを見るとかでもいいですし、QuizKnockの最近の記事読んだりするだけでも時事問題を押さえられるし、図書館に行って中高生新聞の一面見出しだけ読むとか、そういうこともできると思うので、プラスアルファしたいんだったら時事問題が1番効率がいいなと思いますね。

──伊沢さんは、普段は苦手分野とかよりも得意分野のほうを集中的に対策されますか?

伊沢:そうですね。直前は僕のクイズメモのうちこれだけは覚えたいな、これ外したらへこむなってやつだけを見るようにしているので、それはむしろメンタルの作り方に近いのかもしれないですね。得意ジャンルをやるというのは。
東:もう10年以上(クイズを)やっていますが、直前は時事問題を1番手厚くやるのかな。というのも、時事じゃない問題というのは、この10年以上かけて覚え続けてる内容で蓄積はたくさんあるんですけど、今年に入ってから新たに出てきた事象とか、流行っているアニメや曲とかは、いくらクイズ歴が長くても知ることが不可能なので、今何が起きてるかみたいなことが直前は1番注目しやすいし、大会でも出やすいので、コスパがいいなというのはあります。

東言、伊沢拓司の写真
東言、伊沢拓司

|初のクイズ大会エントリーへのためらいは?

──ちなみに、お2人が初めてクイズ大会にエントリーしたときのことって覚えていますか?

伊沢:明確に覚えてます。僕は2007年のことなのでもう約20年前ですけど、70人ぐらいが参加した高校生オープンっていう大会でした。夏休みのさなかで。先輩から前日に、その日のいわゆる「日付問題」、何年前の今日にあった出来事を問う早押し問題が出たりするから対策しとくといいよって言われて。それが出て!人生初クイズ大会初早押しボタンの1問目正解したんですよ!
東:中1の高校生オープンで!?
伊沢:そうね。なぜなら人数が少なかったから。言の時代は予選を通る通らないがあるんですけど。
東:中1で、ボタンが押せる時点でめちゃすごい。
伊沢:…と思うのかもしれないが、普通に全員が予選を通れるぐらいの時代だったんですね。42位だったかな。72人中で42位。
東:いや…にしてもですよ(笑)
伊沢:まあ、中位以降は運次第でどんぐりの背比べ状態だったから運が良かった(笑)それで1問目正解して、「やった!もう俺が最強や!」と思ったんだけど、そのあと1問も正解できずだったので。世界の広さとかかっこいい先輩方も見ることができたし、同時に自分の中でも何かの手応えをつかめたというところと、勉強すれば先輩にも勝てるかもっていう気持ちになれたというのがすごくいいものを受け取った、開明だったなと思いますね。なので、付け焼き刃の対策にも多少の意味はあるし、それがあなたを導いてくれることもあるし、同時に世界の広さを知るためにも大会というのはおもしろいということは伝えられるかなと思います。

──そのときはクイズ大会にエントリーするというためらいはありました?

伊沢:もちろん。でも僕はそのときはためらいよりも、ワクワクのほうが大きかったかもしれないですね。知らない人や、先輩じゃないクイズプレイヤーを見られるっていうだけでもちょっと楽しみでしたし。あとは僕は単純に先輩が好きだったので、かっこいい先輩と一緒にいられる時間を求めてたみたいなところはありました。だから勝負に勝とうとかじゃないですね。「クイズのイベント行ってみよ!」でしかなかったので、全然それでもいいよと。当時は全部人に見られる形式でしたけど、今はスマホになってるので、今のほうがやりやすいかなとは思いますね。QuizKnockメンバーにも会えるし。

──言さんは初めてエントリーしたときはどうでした?

東:僕が最初に参加したのは中学1年生の7月で、鹿児島の学校でクイズをやってたんですけど、鹿児島は自分たちの学校以外でクイズをやってるところがまったくなくて、大会自体もほとんどなくて。中高生向けの大会は福岡で、7月にやってましたね。伊沢さんの頃よりも、ちょっと時代はあとなんですけど、いかんせん九州はまだまだ規模も小さくて、大会に来てたのが20人とかだったんじゃないですかね。先輩が「この大会あるから行くわ」と言ってるのを、僕と問が「じゃあ僕たちも行くか」と思ってエントリーして。あのときはバスか新幹線か分かんないですけど、2人で乗って行って。僕の場合は、問がいたのであんまり孤独感もなく、個人戦なのでチーム組むとかじゃないんですけど、一緒に行ってみたって感じでした。

──クイズ大会にエントリーするためらいはあんまりなかったですか?

東:あんまりなかったんじゃないかなと思います。それこそ伊沢さんがおっしゃってたように、初めて自分の学校以外の人がクイズするところを見る機会で、そこで他校の人との交流も生まれたり。この前中学1年生のときに知り合った人と数年ぶりに会って、富士急ハイランドに一緒に遊びに行ったんですけど、知り合いができる機会だったりもするので。あとはそれこそbatonのクイズチームにいる倉門さんも中1のときに初めて会って、気づいたら同じ会社で働いてるとか。
伊沢:(クイズ大会に出場することが)怖いと思う人は間違いなくいると思うんですけど、WHATはスマホで、しかもオンラインでも参加できますし、なんなら練習会も毎年やったりしているので、1人でも参加できるところが魅力かなと思います。会場にいれば我々QuizKnockもいるので、別にクイズに真剣じゃなくてもいいよとは僕は正直思ってます。

東言、伊沢拓司の写真
東言、伊沢拓司

|クイズが得意勉強できる

──学生時代はクイズとどういうふうに関わっていましたか?

伊沢:僕はもう全力というか、それがすべて。でもクイズって知れば知るほど、ほかの世界への興味というのを植え付けられ続けるんですよね。だからクイズで知ったコンテンツを見たり、映画を借りたり、音楽を聴いたりをずっとやってたし、放課後には友達とサッカーをやったりとか、友達の部活の話を聞いたり、カラオケに行ったりして。そこで得た知識がまたクイズになってというループをしていたので、クイズに全力になることによってクイズ以外のこともいっぱい知ることができたという、人生を楽しみながら人生の中心にクイズを置くということができていた、素晴らしい期間だったなと思います。
高校時代は部活に打ち込んでいたので、朝までクイズをやってるからクイズのために授業中は寝てましたけど、だからといってそれ以外のことは全然覚えてないですってことではなくて、むしろその期間に友達と遊んだこととかも思い出として残っていて…という、全力なのにちょっと世間一般の全力部活イメージと違うみたいな楽しい時期でしたね。クイズに全力投球をするということは、クイズ以外を見ないことでは全然ないので、両立や併存がむしろプラスに働く素晴らしい時期でした。

──言さんはどうですか?

東:クイズはもちろんしてたんですけど、ちょっと特殊な学校にいて。寮生活をしていて、外の世界と接点を持つことが多かったわけじゃないんですけど、閉じられた学校生活の中でもクイズ以外のことは……遊んでばっかりで勉強してなかったときもありましたね(笑)
あとは、調べ物があるときってiPhoneのSafariというアプリを開いて調べるじゃないですか。でもある日、開けなくなるんですよ。タブを500件開くと(新しいタブが)開けなくなる。日常生活で気になったものをとにかく調べ続けてると、気づいたら500個調べ物をしていてSafariが使えなくなるんですよ。そのときは仕方ないから、メモとかに写してタブを消すという。それぐらい、何か目にするたびに調べて、それを残してってことを繰り返すのが基本になってました。

──勉強はあまりしてなかったとおっしゃっていましたが、そのときは特に成績もいいわけではなく?

東:僕は授業は寝てなかったので(笑)トップって感じではないんですけど、東大は受かるぐらいの感じでした。
伊沢:僕は全然そんなこと…(小声)
東:(笑)
伊沢:偏差値52ぐらいだったので。東進模試でそれぐらいだったので1年間めっちゃ頑張りました。
東:東大本番レベルでってことですよね?
伊沢:センターレベルで。
東:それはやばいですね…。
伊沢:本当にやばかった。ずっとクイズをやってたから。授業中も寝てるかクイズしてるかみたいな。教科書を立ててクイズをしてたので。でもそこから1年半はクイズせずに。逆に最近の高校生はちゃんとしてるから、高3でも勉強と両立してクイズしている人もけっこういますけど、僕らの頃は高3は受験勉強しろみたいな感じだったので、高2まで全力投球でした。

──言さんにお聞きしますが、クイズを始めたきっかけって問さんか言さんかってあるんですか?

東:一緒に始めましたね。小学生の頃に、家で一緒にテレビを見ていて、それこそ伊沢さんが出ていた『高校生クイズ』。「うわっ開成高校3連覇だなー」みたいな、そういうのを見て「中学入ったら一緒にクイズやろうな」っていうことで、一緒に塾通って中学受験して、学校入って部活入って、一緒にクイズ始めました。
伊沢:すごすぎる。そんなことがあるのか(笑)
東:どっちが先とかは分かんないけど、問は1日僕のほうが早かったって言ってますね(笑)部活の体験入部で、僕は体験入部の初日に英語の宿題出さなかったせいで行かせてもらえなくて、問のほうが1日早く始めたと主張してます。

──2人でクイズ大会出たときは、どちらが成績がいいとかはあるんですか?

東:回にもよりますけど、最初に出場した大会では、問のほうが良くて。問は大会初参加だったんですけど準決勝とか行ってて。そのときに初めて「あっクイズ結構できるかもしれない」って思いましたね。それまで学校の外の人とやったことなかったので。僕が通っていたラ・サールはクイズの強豪で、ラ・サールの中でそんなに上のほうじゃなくても外の大会に行ったら結構活躍できるなっていうのはそのときに思って。そこからさらにのめり込んだっていうのもあるかもですね。大学に入ってからは問のほうが成績は基本いいかな。
伊沢:とはいえ大会次第な部分っていうのはすごくあるので、レギュレーションがたまたまどっちかに向いてる、みたいなぐらいの話にはなりますかね。

──クイズ大会で成績が悪かったときは、そのあとにやっていることはありますか?

東:成績が悪いときって負けてすぐ終わりじゃなくて、決勝までは観戦ができるので、どれぐらいボロ負けしたかによりますけど、大会が終わる頃には自分が負けたことよりもそのすごい戦いを見終わったときの高揚感で、「うわーめっちゃクイズやりたい!」みたいな感覚で終わります。本当は大会の前に思うべきなんですけど、終わったあとのほうが意外とモチベーションがあったりはしますね。
伊沢:確かに。大会を見て目覚めることもありますね、僕も最初の大会の時にそうなりましたし。一方で自分の成績にフォーカスするとすごく悔しいって気持ちは誰にだって残るとは思うので、そういうときは別に忘れてもいいですしね。もう二度と来なくたっていいわけですよ。やめてもいいわけだからクイズというのは。でも、なんか気づいたらもう1回やりたくなってたりとか、そういう気持ちもあると思うので。あんまりこうするべきというのがなく、いい塩梅でクイズと距離を取ったりとか、悔しかったらもう1回やったりとかをしてみるといいかなと思います。僕はふだんおじさんたちとクイズをしてるので、終わったらお酒を飲みに行ったりとかしますしね。それもまた楽しい。
東:そうですね。僕にとってはサイゼリヤってクイズ大会のあとに行く場所(笑)
伊沢:そうね(笑)俺らもそうだった。
東:サイゼリヤって九州にはない県もあるので。関東の大会に来たらサイゼリヤっていう珍しいレストランに行けるっていう(笑)ミラノ風ドリアってクイズ大会と切っても切れない関係があります。
伊沢:中高生は反省会や打ち上げをするとなるとお金のかからないところになるので、サイゼリヤは多かったですね。僕らの頃からそうでした。まあそういうのもクイズの楽しみの一つかも。
東:別に大会だから結果残さなきゃとか正解しなきゃとかよりも、楽しくやってもらえれば。
伊沢:運動部と違うからね。終わったあと監督の説教があるとかはないので(笑)

──最後に、WHATやクイズ大会というコンテンツを通じて、今のこの高校生以下の若い子たちにどんな思いを届けたいですか?

伊沢:まずは楽しんでほしいです。我々も全力のエンターテインメントを用意するので。それは何もクイズのことを好きになってほしいとかではなくて、新しい好きを見つけたりとかして、少しでも新しい学び、知見を得てもらえたら、僕たちとしては満足かなと思ってます。そのために全力で準備をしていきたいなと思っております。
東:やったことのないことに挑戦してみてほしいです。クイズをやったことがなかったら、例えばWHATみたいな舞台を利用して初めてクイズに挑戦してみるとか。あるいは僕の人生を振り返ると、クイズで出会った何かを後々体験してみて、人生の楽しみの幅が広がったりとか、そういうことがあると思うので。極力おもしろいものを作ろうと思ってるんですけれども、やってみないと分からないところもあるので、まずはやってみて楽しいかどうか試してみてほしいなと思ってます。

東言、伊沢拓司の写真
東言、伊沢拓司

『ハイスクールクイズバトル WHAT 2026』
1日目:8月16日(日)
2日目:8月29日(土)
【公式サイト】

文・写真・取材:entax編集部

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