「時間がゆっくり過ごせるのがここのいい所」千葉県佐倉市にある自然豊かな500坪の土地を相場の約1/5の価格で購入できた理由とは
6月11日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』にオードリーの春日俊彰と平野ノラが出演。千葉県佐倉市にある敷地面積500坪の家を訪れ、相場の1/5で土地を購入できた理由を調査した。
2人が訪れたのは、人口約16万人、自然豊かな印旛沼(いんばぬま)の近くにある千葉県佐倉市。目的のお宅は緑が多い開けた場所に建っており、平野は「軽井沢の別荘地みたい」とコメントした。春日がインターホンを押して「トゥース!」と言うと、中から住人の西裕一郎さん、妻の麻実さんが笑いながら出てきた。
裕一郎さんはデザイナー、麻実さんは地域活性化事業の会社員をしているそうだ。裕一郎さんがデザインしたという表札やおしゃれな裕一郎さんの服装を見て、春日は「シャレオツだね!」と、平野は「Romanticが止まらないですよ」と言って2人を笑わせた。
そして、平野が「佐倉市って土地代はいくらくらいなんですか?」と尋ねると、麻実さんは「坪単価が20万くらいで、お家の土地代は1坪あたり約3.8万円です」と教えてくれた。相場の約1/5の価格に平野は驚き、「おったまげー!」と叫ぶ。なんと、西さん夫婦は500坪の土地を1860万円で購入したのだった。

スタジオの羽田美智子は「坪単価が高いのがまず建築する時の1つのハードルになるから、ここが低くなるだけでグッとマイホームが夢じゃなくなりますもんね」と土地代を安く抑えるメリットを語った。
この家には平屋の母屋と離れ、そして広い庭がある。芝生が敷かれた庭を見て、春日は「これご自宅ってことですよね?別荘だよ」と感心した。また、庭を囲うように背の高い植栽が植えられているため、母屋の窓にはカーテンが付いていない。

平野が「(庭を)何に使ってます?」と尋ねると、裕一郎さんは「あの辺で友達がキャンプしたりとか、友達のお子さんが遊びに来るからプール出して遊んだり、たきびしながらリラックスしたり」と話し、庭でのアクティビティを満喫しているようだった。

この家の間取り図は、母屋が約91平米の1LDK、離れは約16平米のワンルームとなっている。なぜ土地代が佐倉市の相場の1/5なのかを調査するため、2人はさっそく西さん夫婦と一緒に母屋の中に入った。

クローゼットを兼ねた玄関は広々としており、ラックにはたくさんの服がかかっていた。続いて、約35帖(じょう)のLDKに入ると、2人は思わず「うわ、広い」と声を上げた。部屋の中では猫たちが自由に歩き回り、大きな本棚には木の板が取り付けられてキャットタワー風になっている。他にも、平野は壁の隅と床の近くに、小さな四角い穴を発見。これらは猫が隣の部屋と行き来するためのトンネルになっており、平野は「なんて猫にやさしいお家!」と感動した。
ウッドデッキに面した壁は前面が窓になっており、広い庭を眺めることができる。裕一郎さんは、「周辺に何もないので、それもヒントになるかなと」とヒントを出した。さらなるヒントを求め、2人は大きなアイランドキッチンへ。ちなみに、西家の料理担当は裕一郎さんで、その腕前は一級品だ。
春日が「台所を見て、何かわかることってあります?」と尋ねると、 裕一郎さんは「実はここの家、水道が通ってないんですよ」と明かした。実は、この家は水道管までの距離が遠く、水道管工事費が300万円もかかってしまうため、代わりに60万円で井戸を設置したのだという。
それを聞いた春日は「都市計画区域外なんじゃない?」と推理した。都市計画区域外とは、インフラ整備がされていなかったり、遅れていることが多い地域を指している。しかし、この家は都市計画区域内とのことで、春日の推理は外れてしまった。

その後、2人が西さん夫婦に案内されて離れへ。離れを外から見た春日は、「(土に)置いてないじゃないですか」と、床が地面と接していないことを指摘した。この離れは、『エアロハウス』と呼ばれる、木材フレームを1m間隔で並べて壁・天井を覆って家を建築するという独特の建築法で建てられているのだ。
エアロハウスの特徴は、家の中に柱がないことで、広い空間を実現できるという点だ。耐震性が問題なく、なんとトラックで持ち運びできるのだ。車で運べるサイズなら家ごと移動が可能となっており、東日本大震災の時は復興支援で大活躍していた。
そしていよいよ、自然豊かなこの土地が佐倉市の相場より8割も安かった理由が明らかに。裕一郎さんは、家を購入した時の書類を見せて「ここに、“市街化調整区域”って書いてあります」と指を差した。市街化調整区域とは、住宅・商業施設などの建設が原則認められないエリアのことだ。自然や農地を守るため、佐倉市では1970年、『市街化調整区域』を制定した。
では、なぜ西さん夫婦は市街化調整区域に家を建てられたのか。センチュリー21いがらしハウジング代表の五十嵐紀彦さんは「西さんがご購入された土地は住宅地に近い、だけど線が引かれて建物が建てられなくなった場所。そこに“特別に建物を建ていい”条例がありまして、それに該当すれば建築ができるということで、西さんのお宅が建築できるようになりました」と説明した。
この超レアな土地を見つけた経緯について、麻実さんは「インターネットの写真から、“Google Earth”の航空写真でその場所を突き止めまして。見てみたらすごくいい土地だったので、その場で不動産会社さんに“この土地を買いたいです”とお電話させていただいて」と、偶然見つけた土地にほれ込んだことを明かした。裕一郎さんも「ストリートビュー見ながら“ここだ”、と。ビビビだよね」と言って同意する。
最後に、春日が「どうですか、市街化調整区域に建てた家での暮らしというのは?」と尋ねた。裕一郎さんは「空が広かったり、緑が多いから心が豊かになるというか。時間がゆっくり過ごせるのがここのいい所かな」と、麻実さんは「広い土地に友人が遊びにきてくれるようになりました」と答え、それぞれこの家での生活を楽しんでいる様子だった。

