コーヒーの神・粕谷哲さんが認めた11歳の天才焙煎士・深谷東照さん“未来の神”と呼ばれた少女の実力とは
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が6月6日に放送。子供焙煎(ばいせん)士・深谷東照(とうしょう)さんが、コーヒーの神・粕谷哲さんのもとを訪れた。
道行く人に“その人にとっての神様のような存在”を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京ビッグサイトで開催されたコーヒーイベントで話を聞いた男性の神は、“子供焙煎士”の深谷東照(とうしょう)さん、11歳。東照さんを語るうえで欠かせない存在がいる。それが、2016年ハンドドリップ世界大会でアジア人初優勝を果たしたコーヒーの神・粕谷哲さんだ。

東照さんが訪れたのは、粕谷さんが率いる『PHILOCOFFEA ROASTERY(フィロコフィアロースタリー)』の本社兼焙煎所(千葉県船橋市海神町南)。実は2人はパナマぶりの再会だという。実は東照さん、パナマ滞在中に訪れたレストランで粕谷さんと偶然出会っていたのだった。

東照さんは、自分が焙煎した豆を持参。世界大会基準での評価を受けたいという、11歳とは思えない真剣な姿勢だ。粕谷さんは豆を手に取り、香りを確かめ、慎重にカッピング(味の評価)を行う。この日は、フィロコフィアのトップ焙煎士・橋本さくらさんも同席。「部分的にスコーチ(焦げ)があるね。でも、全体の方向性はすごくいい」プロならではの鋭い指摘だが、同時に“伸びしろ”を感じている様子が伝わる。
橋本さんは東照さんに「振り返った時に焙煎中の記憶ってあまり残ってないと思うので、常に見たこととか自分が感じたものとかを全部メモしておくとトライアンドエラーができるんで、まず感じたものを全部書き出してみるっていうのをやってみるとすごく振り返りやすくなる」と、すぐに実践可能なアドバイスを送ると、東照さんは「次からやってみよう!」と即答。吸収力の高さに、粕谷さんも思わず笑みをこぼす。

すると粕谷さんは、東照さんに「大会用の焙煎機で、一緒に焼いてみようか」と提案。世界大会で使用される特別な焙煎機、そこに11歳が立つという、異例の光景が生まれた。東照さんが持参したのは、手持ちの最高級豆『トトゥマス(農園)のゲイシャ生豆』。豆を投入し、温度の上昇を見守りながら、粕谷さんと東照さんが並んで焙煎する。その姿は、まるで“師匠と弟子”というより、未来のコーヒー界を共に作る仲間のようだった。

同じ最高級豆『トトゥマス』を、並べて飲み比べるというぜい沢な時間。東照さんは、並んだ2つのトトゥマスを見て思わず「トトゥマス、トトゥマスって並んでるの初めてかもしれない」と笑う。粕谷さんも「なかなかないよね!」と笑い、11歳と世界王者が同じ豆を焼き、同じテーブルに並べるという“奇跡の瞬間”が生まれた。1杯目は、東照さんが焼いたトトゥマス。粕谷さんはひと口飲んで、「おいしい」と即答。東照さんも「おいしいと思います」と自信をのぞかせる。

次に飲むのは、粕谷さんが東照さんより8秒短い焙煎時間で仕上げた1杯。東照さんは香りを確かめて「酸立ってるの、こいつかもしれない」と鋭い分析。粕谷さんも「うん、酸味が強く出てるね」と頷(うなず)く。短時間で熱を入れると酸がシャープに出ること、投入温度が低いと酸味が強く出た味になることを、粕谷さんはプロの視点で丁寧に解説する。東照さんは「なるほど。そういうことか」と深く理解し、吸収していく様子を見せた。

スタッフが「自分のと比べてどう?」と尋ねると、東照さんは迷わず「うん。こっちの方がおいしいと思います。あと淹(い)れ方もいいと思います」と粕谷さんのコーヒーを選んだ。「それが1番だと思います!」と世界チャンピオンへの言葉に、現場は笑いに包まれるのだった。この日の飲み比べは、“未来の神様候補”という言葉が、決して大げさではないことを証明する時間となった。
【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】過去話~最新話配信中!

