小説家(波瑠)と専業主婦(麻生久美子)が強盗事件に遭遇…古書店店主が“受け子”に現金ではなく古書を手渡した理由とは『月夜行路 -答えは名作の中に-』第6話

2026.5.15 16:45

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折り目がつけられ、倉田の血痕が付着したページに記されていたのは、坂口安吾による短編『小さな山羊の記録』。ルナはその中に、坂口が自身の難聴を記していることを示し、倉田がそのページをヒントに残したことで、倉田自身も耳が悪いことをルナに伝えようとしていたと推理した。倉田は、自身が使っていたGPS機能付きの補聴器を、女性に手渡した高価な古書が入った紙袋に忍ばせ、後でその居場所をつきとめようとしていたのだ。

こうして倉田が残したヒントをもとに、警察は詐欺グループの拠点を発見。その主犯格らを逮捕することに成功し、事件は一旦の幕引きを迎えた。

一方で気になるのは、事件前に倉田が取った女性をかばうかのような行動と、現場に残された1枚の10円玉。ルナはそこに関連があると見抜き、涼子を連れて意識が回復した倉田の病室へと見舞いに向かう。

自身の暗号がルナに伝わり、事件が解決したことを喜んだ倉田は、すぐに消えた女性を気にする言葉を口にする。実は倉田は、自身の孫娘と偽り現金を受け取りにやってきた女性の姿を見て、すぐに彼女が詐欺の受け子であると気づいたという。

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何らかの事情を抱えて犯罪に加担している彼女に、「売れば100万円以上にはなるだろう」と、現金の代わりに高価な古書を手渡す。さらに「小銭はいくらか持ってるかい?」と聞き、それらを10円で購入したことにして領収書を渡した。

あくまで女性は本を買っただけということしにして、女性が詐欺罪に問われないようにするという、倉田の優しさだった。倉田は、かつて思わぬ形で家族と死に別れた後悔から、他人の人生を思いやり、悩める若者を守ろうとしたのだった。

すると、「私の自己満足だったのかも…」とベッドで遠い目をする倉田の前に、彼から手渡された古書を抱えた女性が姿を見せ…。

一ノ瀬美空の写真

次回、5月20日放送の第7話は――

長年確執を抱えてきた父のパソコンのパスワードを解読するべく、涼子を巻き込み新たな“文学探訪”へ乗り出すルナ。2人がヒントを求め、夏目漱石研究の第一人者のもとを訪ねると、そこで研究者の息子に爆破予告の容疑がかけられていることを知る。不可解な言動を繰り返す息子に周囲が困惑するなか、ルナは彼が繰り返す奇行に秘められた切実なメッセージに気づいて…。

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写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部

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