「この高蔵寺に貢献できたらなと」愛知県春日井市にある、高蔵寺ニュータウンに住む学生が、半額の家賃で住むためにしている「あること」とは

2026.4.27 13:00

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鈴木浩介と庄司智春の写真

鈴木浩介と庄司智春(品川庄司)が4月23日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に出演。家賃が相場の半額の家を訪れ、半額になる理由とその背景にある社会問題を調査した。

今回2人が訪れたのは、愛知県春日井市にある大型団地・高蔵寺ニュータウン。この団地に住む武政進士さんが2人を出迎えてくれた。武政さんは中部大学の2年生で、現在一人暮らしをしている。家賃が相場の半額以下という武政さんの部屋について、庄司が「2DKですよね?」と尋ねると、武政さんは「和室と洋室とキッチンもあって、全部合わせて15帖(じょう)で2万9000円」と破格の値段を口にした。驚いて顔を見合わせる2人に、武政さんは「あることをすると家賃が安くなって」とヒントを出した。

武政さんが住んでいるのは、約38平米の2DKで、バス・トイレとバルコニー付きの物件だ。春日井市の家賃相場は2DKで約6万円なので、武政さんは半額以下で部屋を借りていることになる。武政さんの部屋は、5階建ての団地の5階の角部屋。階段からは、武政さんの通う中部大学のキャンパスも見える。庄司が「中部大学からの距離も安さの理由だったりするんですか?」と質問すると、武政さんは「一応大学とも関係はあります」と教えてくれた。

鈴木浩介と庄司智春の写真

いよいよ、2人は武政さんの部屋を調査開始。ドアを開けると中はシンプルで一人暮らしには十分な広さだ。この団地は築58年だが、2年前にリノベーションしたそうで、壁紙やフローリングも新しい。玄関の右側にはバスルームとトイレが別で付いており、バスルームの中に入った鈴木は「追い焚(だ)きついてるじゃん!」と驚いた。また、バスルームの壁には高齢者が立ち上がるのを介助する手すりが設置されているほか、床に段差がないバリアフリー設計になっていることが明らかになった。

続いて、2人は5.5帖のダイニングキッチンへ。冷蔵庫の中には食材が整理されて入っており几帳面(きちょうめん)さをうかがわせる。「一人暮らしの自炊って結構難しくて、小分けにして冷凍保存をしています」という武政さんの言葉通り、冷凍庫の中にはジップロックに入った肉があり、賞味期限が書かれている。スタジオの横澤夏子は「丁寧な暮らし!私、いつの肉かわからない肉ばっかり」と感心し、見取り図・盛山晋太郎は「それはちゃんとしろよ(笑)」とツッコんだ。

5.5帖の居間、4.5帖の寝室も調査したものの、手掛かりになるものを見つけられない。そして、2人は居間を出てバルコニーへ。ここで、鈴木はバルコニーに設置されたドアを指差して「このドア何?」と尋ねた。武政さんは「一応収納スペースになっています」と言ってドアを開くと、中からはカラーボールや松ぼっくり、リースといったものが次々と現れた。「あなた、リース作り職人?」と鈴木は冗談を言ったが、武政さんは笑いながら否定した。

グッズは家賃が安くなる理由とどんな関係があるのか。「外に出るのでついてきてください」という武政さんの言葉で2人が団地の外に出ると、そこには同じ団地に住む中部大生が集まっていた。そして、武政さんが「それじゃあみんな、やりましょう!」と言うと、大学生たちは道でゴミ拾いを始めた。

そう、団地に住んでいる中部大生は、ボランティアで地域貢献活動をすることで家賃が安くなる仕組みだった。そして、高蔵寺ニュータウンは『UR都市機構』が扱う物件なので元々家賃が安い上に、地域貢献活動をすることで家賃が2割引になり、結果として相場の半額の家賃が実現されているのだ。

地域貢献活動では、ゴミ拾いのほかにも、子どもたちに勉強を教える教室や高齢者と触れ合う多世代交流の場の運営、夏祭りでの出店なども行っているという。それを聞いた鈴木は無言で深々と武政さんに頭を下げた。スタジオの山田邦子も「役に立ちたくても、何からどうやっていいのかわからないっていう子もいると思うの。これだったら“この手があったか”って皆でできるもんね。とっても良くできているなと思いました」と絶賛した。

山田邦子の写真

バルコニーの収納スペースに入っていたグッズはイベント用で、松ぼっくりは掃除で集めたものだった。また、地域貢献活動の特典は家賃の割引以外にもあり、活動1回ごとに、500円相当の学食チケット支給されるほか、1年間で6万円が支給される。そして、2年間活動すると優秀者認定証授与され、就職活動の自己PRにも使えるそうだ。

高蔵寺ニュータウンは高度経済成長期後半の1968年に誕生した建物。東京・多摩、大阪・千里に並ぶ2本3大ニュータウンの一つとして栄えたが、近年は老朽化し、人口減少が問題となっている。そこで、春日井市と中部大学とUR都市機構がタッグを組んで決めたのが、団地を高齢者向けにリノベーションすること、そして地元の学生への家賃割引と地域貢献をセットにする仕組みだった。

団地の高齢者からも、この仕組みについて「非常にありがたいことだと思っています」「(若者と話すと)気持ちが若返る」といった声がきかれている。また、団地にはエレベーターがないため、低い階に高齢者が住んで、高い階に若者が住むという住み分けができている。

最後に、庄司が武政さんに「実際住んでみてどうですか?」と尋ねると、武政さんは「自分が元々教員になりたくて、ボランティアの形で色んな人と接する機会を増やしながら自分の経験にもなればいいかなと思って始めたので。充実していますし、この高蔵寺に貢献できたらなと思いながら」と、地域貢献活動へのやりがいを語った。

現在、高蔵寺ニュータウンには中部大学の学生60人が居住しており、地域貢献活動を通じて街は活性化しているそうだ。スタジオの鈴木はロケを振り返って、「あの武政くんが話を聞けば聞くほど素晴らしくて。バイトしながら地域貢献活動で、家賃も安いし。ご両親にほとんど負担をかけていないんですよ!」と熱弁した。

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写真提供:(C)ytv
文:entax編集部

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