【声優インタビュー】“久野美咲が演じるガブちゃん”には原作でも描かれていない設定が!?異彩を放つキャラクターを“人間”として演じたワケ 〜アニメ『黄泉のツガイ』〜
アニメ『黄泉のツガイ』にてガブちゃん役を務める声優・久野美咲(くのみさき)にインタビュー。これまでに『薬屋のひとりごと』小蘭や『リコリス・リコイル』クルミ、『七つの大罪』ホークなど多くの可愛らしいキャラクターを演じてきた久野は、残忍な一面も併せ持つガブちゃんをどう演じているのか。役作りの大元となったという、原作者・荒川弘からの特別情報にまつわるエピソードや、アフレコ現場で学びになっている“ベテラン声優の素晴らしさ”などについて明かしてもらった。

本作『黄泉のツガイ』は、『鋼の錬金術師』の荒川弘が描く幻怪(げんかい)ファンタジー。山奥の村で育った少年ユルが、「夜と昼を別つ双子」として生まれたユルとアサを巡り、物語は大きく動き出す。
月刊「少年ガンガン」にて連載中の原作漫画は、シリーズ累計600万部を突破(2026年3月29日時点)。
4月4日(土)より連続2クールで放送を開始したTVアニメは、2003〜2011年にかけて放送・公開された“鋼の錬金術師”シリーズと同様、スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズの強力タッグで制作。主要キャストにも小野賢章、中村悠一、小山力也、諏訪部順一など人気声優が名を連ねている。
久野が演じるガブちゃんは、三つ編みとフードが印象的な小柄な少女。一見可愛らしいキャラクターだが、上顎と下顎の「ツガイ」ガブリエルを従えており、「がぶっ」という仕草と声だけで簡単に敵を仕留め、第1話での初登場シーンでは大勢を相手に大立ち回りを見せた──。

|荒川弘から唯一の“マル秘情報”?! 久野「そういう設定があったんだ!」
──まずは、本作への参加が決まった際の率直な感想からお聞かせいただければと思います。
久野:本当にうれしかったです。ガブちゃんを任せていただけた分、自分にできることは全力で一生懸命演じたいと思いました。原作も読ませていただきましたが、今まで見たことがないストーリーと設定で、どうなるのかが全然想像できず、すごくワクワクしましたし、その中に登場する一人を演じられることがとっても楽しみでしたね。
久野:一方で、ガブちゃんの描かれ方が少し異質といいますか、異彩を放っているとも感じました。残忍な部分もあるキャラクターなので、そういった部分もしっかり表現しなくちゃいけないなと思いましたね。

──そんな残忍さも持ち合わせたガブちゃんを演じる上で、今回はどのような役作りを?
久野:実は第1話のアフレコが始まる前に、キャスト陣の中から私だけスタッフさんたちのいらっしゃるところに呼ばれて、荒川先生から直接、ガブちゃんの原作ではまだ描かれていない設定をご説明していただいたんです。その情報を元にお芝居を作り上げていった感じです。特に第1話は、残忍な部分が強烈に出るシーンがあって、私自身もこのような役はあまり演じたことがなかったので、自分にとっても挑戦の役でした。
久野:ガブちゃんは赤いフードをかぶっていたり、キャラクターデザインもすごく特徴的なので、原作を読んだときには“ザ・キャラクター”のような方向性でも演じられると思いました。でもやっぱり、荒川先生から教えていただいた設定や作品の世界観的には、ガブちゃんというキャラクターを、キャラとしてではなくちゃんと1人の人間として表現したほうがより魅力的に映るかなと思ったんです。
久野:あまり固定しすぎず、自然に、本当に生きている人間、そこら辺にいそうだよねと思ってもらえるような──「ツガイ」を使うからといって、特別な存在みたいにならないよう意識して演じています。
──まだ詳しく語れないと思いますが、荒川先生から設定を聞いた際、久野さんはどう思われましたか?
久野:びっくりしたといいますか、「そういう設定があったんだ!」と。でも、ガブちゃんを演じる上で、その情報をお伺いできてよかったなと思います。なので、配慮していただいた荒川先生やスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいですね。

──久野さんご自身が感じる、ガブちゃんの魅力ってどんなところでしょう?
久野:残忍な印象ももちろんあるんですが、仲間や身内の人に対してはすごく優しいんですよね。特に、アサ*と一緒にいるときのガブちゃんは、心から気を許しているのが伝わってきます。2人が喋っているシーンとかは、年相応の女の子たちが話している感じがして、なんだかほっこりしますね。
*アサ:主人公ユルの妹
──ご自身と共通している点を挙げるとしたら?
久野:ガブちゃんは影森家の中でも小柄ですよね。アフレコ現場でも私は背が低い方なので、そこは一緒かもしれないですね(笑)

──本作のキャスト陣にはベテラン声優の方々も多くいらっしゃいます。アフレコ現場は勉強になる機会も多そうですね。
久野:そうですね。先輩方はもちろん皆さん毎回すごく素敵だなと思っています。
久野:特に印象的だったのは、「左右様(さゆうさま)」の左(ひだり)様を演じている本田貴子さんのお芝居です。左様はすごく体も大きいですし、力強いイメージがあります。強さって、単純に声を荒らげることで表現することもできると思うのですが、本田さんのお芝居はなんと言いますか…すごく静かな、芯のある強さを表現なさっていて。
久野:いつも聴き惚れていますね。一つ一つのセリフも、微妙なニュアンスの乗せ方だったり、とても巧みに演じられていらっしゃるので、毎回すごく勉強になっています!

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【久野美咲 Profile】
東京都出身。1月19日生まれ。6歳で子役としてデビューし、2003年から声優として活動。オフィスリスタート所属。
これまで『ライジングインパクト』ガウェイン七海、『メイドインアビス』ファプタ/イルミューイ、『薬屋のひとりごと』小蘭、『リコリス・リコイル』クルミ、『DIGIMON BEATBREAK』(キロプモン)、『七つの大罪』ホーク、『3月のライオン』川本モモ、『THE FIRST SLAM DUNK』宮城アンナなど、数多くの人気作で主要キャストを担当。幼い少女役から不思議な存在まで幅広く演じている。
公式サイトはこちら
TVアニメ『黄泉のツガイ』
TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビほかにて、4月4日(土)23時30分より連続2クール放送
<キャスト>
ユル:小野賢章
アサ:宮本侑芽
デラ:中村悠一
ガブちゃん:久野美咲
右:小山力也
左:本田貴子
ハナ:島袋美由利
ジン:諏訪部順一
【公式サイト】
【公式X(@tsugai_official )】
※推奨ハッシュタグ:#黄泉の「ツガイ」 #ヨミツガ

