仙台にある大人気肉そば店『藤七』の味に惚れ込み、61歳で弟子入りしたそば職人修業に密着
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が3月14日に放送。行列が絶えない人気そば店に61歳で弟子入りした男性に密着した。
道行く人に“その人にとっての神様のような存在”を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京・神保町で声をかけた61歳の会社員の男性が挙げた神様は、仙台にある冷たい肉そばの店『藤七』だった。冷たい肉そばは山形県の郷土料理で、鶏の出汁が効いた冷たいスープに、コシの強い太い田舎そばを合わせたご当地グルメ。山形県内には80店舗以上(番組調べ)が軒を連ねる人気料理だという。街頭インタビューに答えてくれた赤松良法さんは、現在東京の総合商社で働く会社員。しかし、藤七の冷たい肉そばに衝撃を受けたことをきっかけに、会社に自ら飲食事業を立ち上げ、第二の人生としてそば職人を目指すべく、2025年の夏から仙台の藤七で修業に入っているという。61歳の人生を変えた“冷たい肉そば”とは、一体どんな一杯なのか。

仙台駅から車で4分、行列のできる人気店『肉そば藤七 上杉本店』へと向かうスタッフ。すると店の前には行列ができていた。スタッフが赤松さんを見つけるが、あまりの忙しさに閉店後まで待つことに。閉店後にやっと話を聞くと「新卒の新入社員のような気持ちで。この夏で61歳になりました。関係ないでしょ年齢なんか。これからですよ。まだまだです」と笑顔で語る赤松さん。

そんな赤松さんの“神様”が、冷たい肉そばの神『藤七』社長・芳賀史春さん。赤松さんが「自分も店を出したい」と思うほど心を掴まれた一杯が、『藤七特製冷たい肉そば(ゲソ天トッピング)』940円だ。一体どれほど売れているのか。ある日の店内を観察してみると、午前11時のオープンと同時にお客さんが次々となだれ込み、席がみるみる埋まっていく。驚くべきことに、営業時間はわずか3時間。午後2時の閉店間際まで満席状態が続き、店の外には絶えず人が訪れた。テイクアウトと合わせて280杯は出たという。

そんな神肉そばの作り方は、まずスープづくりから始まる。厳選した鶏のもも肉とむね肉、合わせて30キロを鍋に入れ、砂糖、みりん、しょうゆなどを加えて2時間じっくり煮込む。すると、表面に黄金色の上質な油が浮かび上がる。これこそが味の決め手となる鶏油(チーユ)。この鶏油を丁寧にすくい取り、後ほど使うために別にしておくと、鍋の中には鶏の旨みが凝縮された甘じょっぱい特製スープが完成する。一方、自家製麺は小麦粉と蕎麦粉に加え、もっちりとした食感を出すためにでんぷんを配合。ゆで上げた麺を冷水でしっかり締め、そこに特製スープを注ぎ、コクを増すために先ほど取り出した鶏油をほんの少し垂らす。トッピングの茹で鶏には、1年半以上かけて育てられた親鳥を使用。かむほどに旨みが広がる力強い味わいが特徴だ。さらにゲソ天を盛り付ければ、藤七特製・冷たい肉そばの完成。しかも麺の量は並で450gという大ボリュームだ。

そんな神肉そばを作った芳賀さんは“冷たい肉そば”の発祥地である山形県出身。20代の頃、飲食店を持ちたいという夢から東京のラーメン店で働くもうまくいかず佐川急便に転職。しかしサラリーマンとして働く中でも夢が諦めきれず、41歳の時、昔から食べていた“冷たい肉そば”の名店『やま久』に弟子入り。神自身も別の職業につきながら夢を追って自分の店を出したのだった。

赤松さんは、1週間後に行われる試験に合格すれば、東京で店を出すことを許されるのだという。果たして61歳の夢の行方はいかに?試験1週間前の赤松さんの様子を見てみると、朝は鶏肉のカットから始まるが、サラリーマン歴40年の赤松さん。もちろん料理は初心者のため、一生懸命やってはいるが時間がかかり、うまく切ることができない。オープンすると、お客さんにてんやわんやの赤松さん。

14時に営業が終了すると、藤七ではすぐに仕込みが始まる。店の近くにある厨房で、スープも麺もすべて一から作る。まずはスープづくり。しかし、鍋の熱気がこもる厨房の室温はなんと53度。汗が噴き出す環境の中、61歳の赤松さんは休むことなく厨房を走り回る。店の命ともいえるスープづくりだけに、神・芳賀さんのチェックも自然と厳しくなる。初歩的なミスが続く赤松さんに対し、芳賀さんは「100点中2、30点じゃないですかね」と一言。まだまだ合格点には程遠い。
赤松さんは、61歳で家族と離れて新たなことにチャレンジした理由を「美味しいものを出せば、人を幸せにできるんじゃないかなと思うようになったんですよね」と語る。赤松さんはとにかく一生懸命。その熱意を見て、赤松さんを弟子にした芳賀社長。

そして迎えた試験当日。赤松さんに課されたのは、メインで盛り付けを担当し、さらにお客さんの入り具合や注文状況を見ながら、自分で段取りを組み立てて提供していくという重要なポジション。神・芳賀さんが掲げる“少しでも多くのお客様に提供する”というモットーを実現するため、まさに店の要となる役割だ。営業がスタートすると、序盤は順調。赤松さんも落ち着いた手つきで盛り付けをこなし、厨房の流れにしっかりついていく。しかし、注文が一気に重なり始めると状況は一変。段取りが乱れ、席が空いているにもかかわらず、外で待つお客さんを案内できていないという事態が発生してしまう。厨房の緊張感が高まる中、赤松さんは必死に立て直しを図るが、神の厨房は一瞬の迷いも許さない。果たして、赤松さんの試験結果はどうなるのか。

芳賀社長は「赤松さんの場合のゴールっていうか、それはあくまで赤松さんが中心になって店をやれる状態にするっていうのが目的なので、お客さんの方が見えてない」「現時点ではまた(修業に)来てくださいということですね」と残念ながら不合格。今年4月、東京での出店に向け修業は続くのだった。それでも、「関東の皆さんに食べていただける日が来るかもしれないと思ったら楽しみですね」と笑顔で語る赤松さんだった。

そんな赤松さんがスタジオに登場。芳賀社長からOKをもらった冷たい肉そばを、ヒロミと孝太郎に振る舞ってくれた。食べてみると「めちゃめちゃうまい!」とヒロミ。孝太郎も「やみつきになりますね」と絶賛。「同世代でこういうチャレンジしてるのステキだと思う。この味は間違いなくうまい。だからこれを東京で広めていただきたい」と労いの言葉をかけるヒロミ。「ぜひお二人もお越しいただけるように」という赤松さんの言葉に「行くのはいいけど慌てないでくださいよ」とヒロミが言うと、スタジオは笑いに包まれた。

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