「『銀魂』の命だと思う」声優・鈴村健一&太田哲治、20年経っても緊張する“ギャグの間(ま)”とは【『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』独自インタビュー 後編】

『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』が2月13日(金)より大ヒット公開中。TVシリーズ版から完全新作画で映画化された本作では新たに、真選組や桂 小太郎、新キャラクター”猿赫(CV.山口勝平)”も登場。entaxではこの度、真選組・沖田総悟役の鈴村健一と、山崎 退役の太田哲治に独自インタビュー! 後編となる本記事では、シリーズを20年牽引(けんいん)してきた二人がいまだ緊張するというアフレコエピソードのほか、個人的に“大炎上(?)”したという痛〜いエピソードを明かしてくれた。
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『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で2003年より連載されていた空知英秋の⼤⼈気漫画『銀魂』は現在、『銀魂20周年プロジェクト』として全国のファンを盛り上げる⼤型企画が続々と展開。その⼤トリとして発表されたのが、完全新作画で描かれる最も熱く泣ける珠⽟の物語『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』。“スーパーアドバイザーゴリラ”に就任した原作者・空知氏が“完全版”と認めるほどの仕上がりだという。

アニメ『銀魂』新劇場版銀魂 -吉原大炎上- KV

|いまだに超緊張!? 『銀魂』の命=ギャグの間(ま)

──シリーズとしてはもう約20年。キャラクターを演じる上で、改めて意識していることをお聞かせください。

鈴村:「…間(ま)」ですね(笑)これが本当に難しくて、いつも試されてるんです。『銀魂』ってシリアスなシーンでも「間」が大事だし、ギャグのシーンでも「間」が大事。「アニメは口パクがあるから、“間”は役者が作ってないんじゃないの?」と思われるかもしれないですが、絶妙にこっち(演じる側)でも「間」を意識した勢いやテンポ感を調整しないと、逆にアニメが作ってくれた「間」がダメになってしまうんです。この「間」が、とにかく“銀魂の命”だと思っています。

太田:“長年やっているからこそ取れる間”みたいなものもあるんですが、やっぱり“その都度意識しなきゃいけないところ”があるんですよね。原作の「間」とアニメ台本の「間」で違う部分をいかに埋めていくかというのは、すごく大変な作業。ツッコミ1つにしても、どの勢いでやるのが正しいのか、そういうことを考えながら毎回やっていましたね。

鈴村:漫画は読んでいる人の中で「間」が生まれるから、人の数だけ「間」があるんだけど、アニメはそれを“確定する”仕事だからね。本当に緊張する。「これが僕たちが考えた“間”です」っていうのを表現しなきゃいけない。これが僕は、アニメ化にあたって一番緊張感がある作業だなっていつも思います。

アニメ『銀魂』新劇場版銀魂 -吉原大炎上-のワンシーン

──シリーズが長く続けば続くほど、そのプレッシャーは大きくなるものなのでしょうか?

鈴村:『銀魂』は今でもめっちゃ緊張しますよ(笑)

太田:わかります! ツッコミって、「間」を間違えると面白さを欠いちゃったり、ツッコミ方がワンパターンになる。もちろん、ある種のキャラクターとしてのパターンは必要なんですが、同じパターンになると面白いかというと、そういうわけでもないですし…。しかも現場に行かないと、相手がどう出てくるか、予想はできますけど全然わからないので、緊張はすごいですよね。

鈴村:ツッコミとかボケとか、役割がはっきりしている人がうらやましくて。(沖田は)どっちでもないのよ。だから「間」にすごく悩む。さっき言ったように、ベタな「間」とかあるじゃん。どのパターンにも当てはまらないんだよ、沖田は。だから毎回、めっちゃ難しい。「これツッコミっぽい!…沖田にしては」とか、「それボケだね!…沖田にしては」とか、すごい難しくて、セオリーがないんだよね。

|最近、“大炎上”した件…?!

──劇中では沖田と山崎が記者に扮(ふん)するシーンがあります。そこで、最近の何か“スクープ”があれば教えてください!
※鈴村さんの個人的スクープ「マッルチッズ(?)」はentax公式YouTubeで公開中!

太田:あっ、ついこの前なんですが、“大炎上”した件がありまして…。

鈴村:え…??

太田:とあるラーメン屋さんに行ったんですけど……そこで食べた激辛ラーメンが本当に激辛で!

鈴村:(笑)

太田:一番辛(から)いランクのラーメンを食べたんですよ。そしたらもう…口の中はヒリヒリの大炎上! 一番ひどかったのは家に帰ってきてからで、お腹がずっともう…(苦笑)私の場合、辛(から)いものを食べるとお腹に鈍いパンチを食らっている感じになるんです!

鈴村:…なんでそんなしんどい思いをしてまで辛(から)いものを食べるの?(笑)僕もある程度辛(から)いのは好きで、某カレー店だと0辛(から)じゃなくて、2〜3辛ぐらいが好き。でもいるじゃん。10辛いっちゃう人。

太田:(真面目な表情で)まさにそれに近いですね。自分を戒めたいんだと思います。おいしいものを食べたうえの苦しみなんだな、と…!

鈴村:だって味覚じゃないよ、痛覚だよ? ドMだからなの?(笑)

太田:まあ…掘り下げれば、ドMなんだと思います(笑)でも「辛(から)味」も“果て”があるんですよ! 痛みからの解放も含めて、私はエンターテインメントだと思っています!

アニメ『銀魂』新劇場版銀魂 -吉原大炎上-のワンシーン

──ありがとうございます(笑)では改めて、本作『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』の見どころを最後にお願いいたします。

鈴村:今回の映画は本当にクオリティが高いと思います。例えば、以前の吉原炎上篇(へん)は4:3の昔のテレビサイズで制作されていたんですが、それに対して今回はシネスコサイズ(*主に映画で使用される、超横長の画面比率)になるので、“情報量”がぐんと上がるんですよね。町並みや世界観が、(TVシリーズに比べて)圧倒的にリアリティを増しているんです。没入感がすごいですよ。

鈴村:そして、アクションもやっぱりすごいです。何よりテンポが素晴らしく、次から次へとドラマが動いていく感じなので「大作映画を観てるなぁ!」と、劇場に来てよかったなと思えるので、ぜひ劇場でご覧いただいて、“何か”を持って帰ってほしいなと思います。笑いの部分もたくさんありますが、『銀魂』って“何かいいもの”を持って帰らせてくれるんですよ!

太田:吉原炎上篇を観た方も改めて楽しめる、グレードアップした作品になってると思いますね。特に新しい要素が、本当にテンポを邪魔していない。むしろ感動する要素にもなっているので、「こういう作り方が新しくできるんだ」と、『銀魂』の可能性を感じる作品にでき上がっております! 皆様、熱い気持ちを持って観に行っていただけるとうれしいです。どうぞお楽しみに!

アニメ『銀魂』新劇場版銀魂 -吉原大炎上-のワンシーン

【entax公式YouTubeチャンネル】では本インタビューの模様を動画で配信中。特に“鈴村さんの個人的スクープ”には、二人そろって「怖ーい(笑)」と大盛り上がり!

また、インタビュー前編では、新劇場版の見どころをキャスト目線で語ってもらったほか、もしも別のキャラクターを演じるなら誰を演じてみたいかを妄想。動画でも配信中!ぜひご覧ください。

※取材および動画撮影は鈴村様ご休養の発表以前に行ったものです。所属事務所より許可を得て公開しております。

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『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』
公開:2⽉13⽇(⾦)大ヒット公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画
バンダイナムコピクチャーズ バンダイナムコフィルムワークス アニプレックス

《映画公式HP》
《アニメ『銀魂』公式サイト》
《アニメ『銀魂』公式X》
《YouTube銀魂チャンネル》

【鈴村健一(すずむら・けんいち)Profile】
9月12日生まれ。大阪府出身。株式会社インテンション所属。代表作は『炎炎ノ消防隊』武久火縄、『鬼滅の刃』伊黒小芭内、『勇気爆発バーンブレイバーン』ブレイバーン、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』島村一葉など。

【太田哲治(おおた・てつはる)Profile】
5月30日生まれ。千葉県出身。株式会社81プロデュース所属。代表作は『続 夏目友人帳』春地蔵、『ムヒョとロージーの魔法律事務所』ティキ、『武装少女マキャヴェリズム』増子寺楠男、『地獄少女 三鼎』桔梗信治など。

画像:©空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
取材・文:entax