【最終話】玄一(及川光博)と索(手越祐也)が起こした“恋と革命”に共感の声続出「生きていく中で辛いことはたくさんあるけど…」『ぼくたちん家』

2025.12.16 17:15
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及川光博と手越祐也

12月14日に日本テレビ系日曜ドラマ『ぼくたちん家』最終話が放送された。主演を務める及川光博が、21年ぶりに連続ドラマの主演を務める本作。現代の様々な偏見の中で生きる“社会の隅っこ”にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。恋も人生も、ままならない。でもそれでも人は、誰かと関わってしまう。社会の隅っこでつながった、3人の生活。笑って、泣いて、笑っちゃう、奇妙なホーム&ラブコメディ。
(以下、ネタバレあり)

ギター作りの職人になりたいというほたる(白鳥玉季)に付き添って、長野県のギター工房を見学する玄一と索。工房の主人・岸部康夫(井上肇)と孫の和樹(柊木陽太)に案内されながら、職人たちの作業をキラキラした目で見るほたるの姿に、玄一も索も胸がいっぱい。ほたるに目標が見つかったことが、なんだか自分のことのように嬉しいのだった。しかしすぐにギターを作らせてもらえるわけもなく、下積みを経て、まともにギターを作れるようになるには10年以上かかるという。それでも「働きたいです」と希望に胸を膨らませるほたるを、康夫も快く受け入れ、働きながら高校の定時制に通うことを許可。東京に戻ったほたるは受験のために猛勉強を始める。

白鳥玉季の写真
夢の実現と勉強の両立のために猛勉強するほたる

一方、旅を終えて自首する決意を固めたほたるの母・ともえ(麻生久美子)のもとに、警察の松(土居志央梨)がやってくる。横領の経緯と、盗んだお金に1円も手をつけていないことを確認した松は、ともえが不当に扱われることのないように、担当刑事にきちんと説明してくれるという。ホッと胸をなで下ろすアパートの大家・井の頭(坂井真紀)は、ともえの旅の話を聞いているうちに、自分も遠くへ行ってみたいと、心がウズウズしてくる。

ほたるのロクデナシな父・仁(光石研)は、不動産屋・岡部(田中直樹)のもとで家探しを続けるものの、無職の身ではなかなか物件が見つからない。ウサギのためにも「家だけは諦めちゃいけない!」と仕事を見つける方が先決だと気付いた仁。そのまま岡部の不動産屋で運転手として働き始めることに。

光石研の写真
岡部の不動産屋で働き始める仁

そんな中、岡部の不動産屋のHPで、物件に迷った人たちのためのコーナーに顔を隠してゲイカップルの悩みで出演する玄一と索。ギター工房で購入したパーカーを着て、インタビューに答えると、その写真を見たギター工房の孫の和樹が、玄一たちのもとを訪れる。悩み続けていた和樹だったが、自分もゲイであると思うこと、HPを見たことで勇気づけられたことを伝える。「みんなと違う自分が本当に嫌で」と涙ながらに告白する彼を心配しつつも、優しい眼差しで見守る玄一と索。玄一たちと話したあとの和樹は、ふっきれた爽やかな笑顔で長野へと帰っていく。

SNSでは「前の週のラストでは一体何事?ってびっくりしたけど、昔の玄一たちと同じ悩みがあったんだね」「2人のおかげで心が救われてよかった」「昔の自分たちと重ねたかもしれないけど、だからこそ力になれてよかったかもしれない」など、玄一と索の行動が、少年の心を少しでも軽くしたことを喜ぶ声があがっていた。

ペアルックでインタビューに答える玄一と索

同じく岡部のもとで家探しをしていたパートナー相談所の百瀬(渋谷凪咲)は、自分の本当に住みたいと思っている家は、井の頭アパートだということが分かり、旅に出ることを決めた井の頭の大家代理を引き受け、引っ越してくることに。索の元カレ吉田(井之脇海)も、新しい家を見つけ、更にずっと外せなかった普通の社会に馴染むためにつけていた“魔法の指輪”を外す覚悟を決める。そして、玄一と索は“恋と革命”のために、ほたると玄一の母親に保証人になってもらい、婚姻届けを役所に出しに行くことになる。

井之脇海と田中直樹の写真
ついに指輪を外す勇気を出した吉田

区役所では、同性パートナーの婚姻届けは受理されなかったものの、職員から「今日、お2人がいらっしゃったことはきちんと伝えます」と玄一と索に約束し、誠実に向き合ってくれた。2人の恋と革命のための行動は、意味があったことがわかる。

及川光博と手越祐也
晴れ晴れとした笑顔で帰路につく玄一と索

高校に合格したほたるは長野へ。「お母さんがいなくなるまで、トーヨコとか、離婚したお父さんとか、ゲイの人たちとか、ニュースで見るような事件とか、生き物たちとか、全部私とは関係ないって思ってました。でも違うなって。この世の中に私に関係ないものなんてないのかもって。そうやって思ってたら、私も優しい人になれるかな」という、玄一の留守番電話にはほたるからのメッセージが入っていた。玄一と索は2人で“かすがい”となる家探しをしながら、「婚姻届けが出せるようになるまで、一緒にいましょうね」「家買えるまで、ずっと一緒にいましょうね」と索に気持ちを伝える玄一。索も笑顔で「はい」と答えるのだった。

玄一と索の穏やかだが前向きで、2人の愛情を感じるラストに「行動を起こすことが“恋と革命”だったこと。どんな状況でもやがては“いい感じ”になること。今の社会の中ではもしかしたらまだ生きにくい人たちの話かもしれないど、少しでも前を向けるドラマだった」「玄一と索の婚姻届けが受理される未来が来ますように」「生きていく中で辛いことはたくさんあるけど、家族がいるってこんなに前を向けることだってわかった」など、2人の未来と、社会の中にいる生きにくい人たちへのエールにあふれた声が多くあがっていた。

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写真提供:(C)日テレ

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