声優・早見沙織、もしも無人島に持っていくなら？「食べることが好きなので…（笑）」【映画『プレデター：バッドランド』インタビュー】

アニメ『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役、『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー役などで知られる人気声優・早見沙織に独自インタビュー。現在公開中の映画『プレデター：バッドランド』でエル・ファニング演じる〈ティア〉の日本版声優を担当している彼女に、キャラクターの見どころや好きなシーン、自身が長く向き合ってきたエルの吹き替えに対する思いなどを聞いた他、バッドランドならぬ“無人島”に【もしも一つだけ持っていけるとしたら？】といった早見の“素（す）”に迫った質問も。
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映画『プレデター:バッドランド』（11月7日公開）は、人気SFアクションシリーズ『プレデター』の最新作。これまでのシリーズとは異なり、プレデター側の視点から描かれる（プレデターが主人公となる）のが特徴。早見演じる半身アンドロイド〈ティア〉と予期せぬバディとなった若きプレデター〈デク〉が、“最悪の地”バッドランドを旅していく──。

｜食べることが好きな早見沙織が“無人島”に持っていくのは？

──本作で演じられている〈ティア〉は“上半身のみのアンドロイド”という設定ですが、内面はどんなキャラクターなのでしょうか？

早見　“アンドロイド”と聞くと、多くの方は感情の起伏があまりない、無機質な印象を持つと思いますが、ティアは全く異なり、どんな状況に置かれても陽気でおしゃべりなキャラクターです。プレデターの〈デク〉とタッグを組んで生存不可能な最悪の地を生き延びていかなければならないのですが、その中でも明るさを失わず、映画の中に元気で楽しい要素を作ってくれる存在だと思います。

──演じ手として〈ティア〉の好きなところは？

早見　〈デク〉と初めて出会う際のやりとりがとても好きです。ティアの魅力が、物語の冒頭から全て詰め込まれています。じょう舌ではない〈デク〉に対し、〈ティア〉がずっと言葉を投げかけていく様は見どころの一つです。

早見　出会ってすぐ、〈デク〉が〈ティア〉を片手で放り投げるシーンがあるのですが──普通であれば投げ飛ばされたら「なんてことをするの！」「きゃあー！」という反応をしそうなところを、〈ティア〉は「楽しい〜♪」とこんな状況でも楽しんでいます。そんな所がとても魅力的に感じました。

──本作の舞台『バッドランド』にちなんで、もしもサバイバルな“無人島”に一つだけ持っていけるなら何がいいですか？

早見　 “調味料”です。私の中で“無人島”は、木の枝を拾い、偶然生えている木を揺らして落ちてきた実などを食べたり、火を起こして、捕まえた魚を焼いて食べたりというイメージがあります。私は食べることが好きなので、調味料で“味変（あじへん）”して、飽きないようにしたいと思います。

──“調味料”も一つだけ選ぶなら？

早見　“塩”はどうにか頑張れば作れそうなので、“味噌”にします（笑）

｜早見「プレッシャーも楽しみながら」

──こうした外画での吹き替えとアニメのアフレコでは、演じ手から見てどのような違いがあるのでしょうか？

早見　アニメの場合、セリフの言い回しや表現を“（周囲との）掛け合い”で作っていきます。外画の場合は、例えば今回だとエル・ファニングさんの演技がベースになるので、セリフの尺をより丁寧に合わせて日本語で表現する必要があります。

──その中でも、エル・ファニングさんの吹き替えでは特にどんなことを意識されていますか？

早見　私はエル・ファニングさんのお芝居が大好きです。これまで何作か吹き替えを担当させていただきましたが、作品ごとに全て違うお芝居をされていて、今回の映画でもこれまでとは全く異なる表情を見せる瞬間があります。そんな彼女の“多様な面”を毎回楽しみにしています。プレッシャーやハードルは高いですが、それ自体も楽しみたいと思いながら、現場に臨みました。

──本作ではどんな表情、どんな吹き替えが見られるのかも楽しみですね。

早見　エル・ファニングさん演じる〈ティア〉は陽気でおしゃべりだとお伝えしましたが、作中ではそうではない一面を見せるシーンも… あまり詳しくはお話しできないのですが、やはり表現の“幅”というものを、見てくださる方に声でもしっかりとお伝えできたらいいなと思っています。

《早見沙織》
東京都出身。5月29日生まれ。アイムエンタープライズ所属。アニメ『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ、『呪術廻戦』伏黒津美紀、『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー、『ONE PIECE』ヤマト、『聲の形』西宮硝子、『賭ケグルイ』蛇喰夢子、『魔法つかいプリキュア！』花海ことは/キュアフェリーチェなど、数多くの話題作で主要キャラを担当。2015年からは、アニメ『赤髪の白雪姫』OP曲「やさしい希望」を皮切りにアーティストとしても活躍。
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