杉咲花主演 新水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』1月スタート!迷って、悩んで、「好き」が煮詰まっていく、“普段着の恋”の物語
来年1月14日(水)スタートの日本テレビ系新水曜ドラマが、杉咲花主演の『冬のなんかさ、春のなんかね』に決定した。
本作は、杉咲花が演じる主人公・⼟⽥⽂菜がこれまでに経験してきたさまざまな別れや叶(かな)わなかった恋などから、人を好きになることにどこか怖(おそ)れを抱いていて、「大切な人とはつきあわないほうがいいのではないか?」「そもそも恋愛とはなんなのか?」などと逡巡(しゅんじゅん)しながらも前に進んでいくドラマ。
監督・脚本を務めるのは恋愛映画の旗手・今泉力哉。GP帯ドラマで初監督を務める。杉咲が『杉咲花の撮休』(2023年2月~3月/WOWOWプライムほか)に出演した際に、今泉が第2話の監督、第3話の監督・脚本を手掛けた。杉咲の日本テレビ系ドラマ出演は『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(2021年10月~12月)以来となる。
杉咲花演じる⼟⽥⽂菜(つちだあやな)は、小説家としてこれまでに2冊の小説を出版し、現在3冊⽬を執筆中の27歳。執筆以外に、普段は古着屋でアルバイトをしている。現在、恋人はいるのだが、さまざまな過去の恋愛体験が影響して、いつからか “きちんと人を好きになること” “きちんと向き合うこと”を避けてしまっている。
⽂菜はふと思う。「まっすぐ“好き”と⾔えたのはいつまでだろう?」
今の恋人と真剣に向き合うために、⽂菜はこれまでの恋愛を振り返っていく。
♦杉咲花 コメント

――今泉力哉監督の脚本を読んだ感想を教えてください。
⾔ってしまえば、とりたてて大きな事件が起きたり、登場人物が成長するようなこともあまりない物語なんです。でも、何気ない人と人とのやりとりの中で流れる「間」とか、小さな心の機微にも、思いやりや切なさがある。あまりドラマにならないような、シーンとシーンの間にきっと繰り広げられているであろうささやかな瞬間ばかりが描かれていて。今泉監督らしい細やかな視点の優しさに筋肉がゆるまって、ふぅ、と息を吐きました。
――主人公・⼟⽥⽂菜はどんな人ですか?どのように演じていきたいですか?
⽂菜(あやな)は、人を好きになるということから少し距離を取ってしまう自分自身について、葛藤したり、思考を繰り返したりしながら、真剣に⽣きている人です。 もしかすると⽂菜の行動は、共感からは離れるものかもしれません。ですが、時間の有限性であったり、どんな出会いにも別れが付きまとうことに対して、深い寂しさを感じてしまう感度の⾼さに、私は惹かれています。 ⽂菜という人物を本当に実在する人のように観てもらえるように、ただそこにいられたらいいなと思います。
――本作の好きなポイントは?
一⾔の失敗も許されないような緊張感が張り詰めたこの時代に、自分の意思を持ったり、気持ちを伝えるということは、なんだか⾼いハードルがある気がします。そんな中で、悩み、失敗や反省もしながら、自分なりの答えを見つけ出していこうとする登場人物たちに、勇気をもらっています。
――視聴者の皆さんへ、メッセージをお願いします。
この座組で連続ドラマをやれることをたまらなく思っています。
恋愛をするひと、しないひと。恋愛がよくわからないひと、したくないひと。
自分という人間をいまも探しているひと。人の数だけ、いろんないろんな⽣き⽅があって。 多様な登場人物たちに、自分や家族や友達の姿を見つけだしてもらえるような作品にできたらいいなと思います。だらっと息抜きしながら観てもらえるように、私たちも気を楽にしながら、心を込めたいと思っています。
♦監督・脚本:今泉力哉 コメント

――「冬のなんかさ、春のなんかね」とはどのような作品ですか?
誰かを好きになって、思いを伝えてつきあうことで、逆に決定的な別れがやって来て、その人ともう⼆度と会えなくなってしまうことがある。その一⽅で、お互いに惹かれ合っていても適度な距離を保った関係でいられたら、ずっと仲良く過ごすことができたりもする。じゃあ、本当に大切な人とは、好きな人とは、縁が切れないために恋愛関係にならない⽅がいいのではないか。そういう人と人との距離間について、ここ数年考えることが多くあって。それが今回のドラマの大きなテーマの1つになっている気がします。
これは紛れもなく恋愛ドラマですが、これまでのドラマや映画の中ではあまり取り上げられてこなかったような、⾔葉にできない悩みや葛藤について描けたらいいなと思っています。 誰かに相談したら、“どうしてそんなことで悩んでるの?”と⾔われるようなことが描きたくて。なかなか好きな人ができない人とか、“恋愛もの”というだけでハードルが⾼いと思うような人、そもそも“好き”ってなんだっけ?っていう人にも楽しんでもらえるような作品になればいいなと思っています。
――タイトルについて、教えてください。
<⾔葉>ってその響きや⽂字の並びによって、重さや軽さ、柔らかさなど、さまざまな表情があると思っていて。今回はなるべく重力がない⾔葉を探していました。 “なんかさ”とか“なんかね”という⾔葉は、それ自体としてはあまり意味を持たないけれど、ひとつの⾔葉を発する際にどれだけその⾔葉を真剣に発しているのか、⾔葉にすることを怖れているのか、などが表現できる気がして。また、今作はほぼほぼ会話劇で、冬から春の間にいろんな話をしていることを象徴するタイトルをずっと考えていて、この⾔葉に辿り着きました。
――杉咲さんが主演を演じることで楽しみにしていることは?
以前ドラマでご一緒してみて、杉咲さんにはとても繊細で真⾯⽬で、⾯白い⽅だなという印象を持っています。⽂菜って、何に悩んでいるのかも漠然としていて、脚本を書いた自分でも理解できない部分がある人間なので、演じるのがすごく難しい役柄だと思うのですが、そういった部分も杉咲さんとだったら一緒に悩んで、考えて、楽しんで、いい作品をつくっていけるのではと思っています。杉咲さんの思考と、声や身体の魅力とともに、このドラマをつくれることはとても光栄で大変心強いです。
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
主人公の⼟⽥⽂菜は万人から好かれるようなキャラクターではないかもしれません。でも、“私は⽂菜のことがすごくわかる”とか“自分だけかもと思っていた悩みや苦しさを描いてくれている”と思ってくれる人が必ずいると信じて脚本を書いています。
恋愛って、考えれば考えるほどわからなくなってしまったり、呼吸がしにくくなってしまったり、しなきゃしないでいいものだったりするのですが、そういった人々が⽂菜を見て、今のままでいいんだ、とか、私だけじゃないんだ、と思ってもらえたら幸いです。
私は普段、主に映画を手がけているのですが、ある時、杉咲さんが「今泉さん、ドラマもとてもいいんですよ」って⾔ってくださったことがあって。お茶の間だったり、一人暮らしの部屋だったり、バイト先の休憩室だったり、行きつけの定⾷屋の天井の隅っこのテレビだったり。思い思いの場所で、たくさんの人が同時視聴する“テレビドラマ”という媒体で、この物語を届けられること。また、オリジナル脚本でこんな機会を頂けたことに感謝しつつ、この作品に触れた人が少しでも笑えたらいいなと思っています。お楽しみに。
♦イントロダクション
⼟⽥⽂菜(つちだあやな)27歳。⼩説家として2冊の⼩説を出版し、3冊目を迷いながらも執筆中。普段は古着屋でアルバイトをしながら生活している。恋人も仲良しの友達もいて、幸せは幸せなのだけれど。恋愛⾯において、どこか “きちんと人を好きになること” を避けてしまっている節がある。それには過去のさまざまな恋愛体験も⼤きく影響していて……
⾃分の好きと相⼿の好きは違う気がする。失いたくないから好きな⼈とはつきあわない。
寂しさとか優しさとか決めつけなさとか、⼿に入れることで失うものとか、離れることで気づけることとか……曖昧で正解のない“恋愛”というもの。
冬と春の間を⾏き来するように、迷って、悩んで、“好き”が煮詰まっていく—-。
間違いながらも真剣に⽣きる主⼈公・⼟⽥⽂菜をめぐる普段着の恋の物語。
新水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』
2025年1月14日(水)放送スタート 毎週よる10時
#冬のさ春のね











