原菜乃華　「続けるのも、辞めるのも地獄」“期待の子役”から一変、仕事のない日々…心のよりどころとなったアニメとの出合い

絶望のなかで原が出合ったのがアニメだった。だが、新たな心のよりどころは、原の心を落ち着かせるだけでなく、新たなチャンスももたらすことになる。

「まさか自分が新海誠監督作品のヒロインの声優ができるなんて、夢にも思ってなくて」。2022年公開の新海誠監督の『すずめの戸締まり』、その主人公の声優として、1700人超えのオーディションから選ばれた。

主人公役として抜てきされた時について原は、「“私なんかにできるのかしら？”っていう不安な気持ちの方が大きかったです」と語る。さらに辛い時期に自分を救ってくれたアニメについて、「色々な経緯があってハマったものだし、最初はポジティブな感情じゃなかったけど、無駄じゃなかったのかもっていう風に思いましたね」と続けた。

『すずめの戸締まり』以降、瞬く間に実写作品の仕事も増えていった。原は「本当に心から、“辞めなくて良かった～”っていう気持ちです」と話す。

最後には「きっと数年前までだったらこんなに晴れやかな気持ちでここに来てたかどうかは分からない。ここに来られて、心から“楽しい”って言えるってことは、今すごく私は恵まれてるんだなっていうのを改めて思って、辞めないで良かったなっていう風に思いましたね」と、笑顔を浮かべた。

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写真提供：（C）日テレ