能登を明るくするために奮闘する人々を描いたNHK連続ドラマ『ラジオスター』制作開始 福地桃子らキャスト陣からコメント到着

2025.10.31 15:45
  • Twitter
  • Facebook
  • Line

2026年春放送予定の連続ドラマ『ラジオスター』の制作が開始され、キャスト陣と制作陣からコメントが到着した。

『ラジオスター』の主人公は、大阪からボランティアで能登に来た柊カナデ。カナデは恩人の頼みでラジオのパーソナリティーを担当することになるが、集まったのは、番組作りの経験がない町の住人たちだけ。予算もない、スタジオもない、電波もない。――あるのは気持ちだけ。地震と豪雨で傷ついた町を明るくしたい、という思いで奮闘する人々を描いたノンストップエンターテインメントドラマだ。ドラマ初主演の福地桃子が主人公の柊カナデを演じるほか、ラジオ開局の発起人である松本功介役に甲本雅裕、主婦の小野さくら役に常盤貴子が決定している。

■福地桃子(主人公・柊カナデ役)

大阪のアパレル会社で働いていた。能登へボランティアで来たが、松本の無謀な計画に巻き込まれ、なんとラジオパーソナリティーをすることに。町の住人ではない自分に出来るのか……葛藤を抱えながら、能登の人々の優しさと強さに触れていく。

〈福地桃子コメント〉

この度、柊カナデ役を務めさせていただくことになりました、福地桃子です。姿や形は見えなくても、声で心をつなぐことができる。
ラジオを通して町のぬくもりを感じ、お互いをあたため合える、そんな時間を信じて真摯に向き合いたいと思っています。人のために、町のために、そして、自分自身のために。能登を愛するこのチームと共に、生きる喜びと人の力を作品の中でしっかりと感じながら、その温もりを皆さまへお届けできるよう、心を込めて努めてまいります。

■甲本雅裕(松本功介役)

ラジオ開局の発起人。とある理由から“笑える”ラジオにこだわっている。情熱はあるが、人とぶつかることもしばしば。米農家であり、米粉を使ったパン屋を営んでいたが、地震と豪雨で田んぼと店を失い、妻と息子とは離れて暮らす。

〈甲本雅裕コメント〉

笑うって一人じゃ難しい、だから皆で協力してつくる。そうやって生まれた笑いを、他の誰かに届ける事で、また笑いが生まれる。様々な状況から笑えなくなってしまった、笑いたいのに笑えない、そもそも笑うって何だろう。
そんな人達(自分も含め)の心に小さな笑いの花を咲かせる事ができたなら。この作品はラジオを通じて、それを実現させようとするドラマです。笑うことで、笑えるように。

■常盤貴子(小野さくら役)

おしゃべり好きな、みんなのお姉さん的存在。夫は料理人。地元を深く愛し、夫婦で夢だったペンションを建設していたが、地震により今も中断している。町に絆を取り戻したいと開局に参加した。

〈常盤貴子コメント〉

連続テレビ小説「まれ」の撮影で初めて訪れた能登半島。
あの透き通った海、新鮮な食べ物、なにより、彼の地に住まう「能登はやさしや土までも」な皆さんの笑顔に出会えたことは、私の人生を豊かにしてくれました。これからの「ラジオスター」な日々で、出演者、スタッフさん、そして視聴者の方々が、能登のファンになってくれたら嬉しいです。私がそうなれたように。みんなで能登から笑顔をお届けします♪

■作 小寺和久コメント

このドラマは架空の町を舞台にしたフィクションですが、能登で出会った人たちの声や記憶をもとにしています。誰かの痛みや悲しみを消費せず、希望だけを飾りもしない——逃げずに書き切ろうと決めました。
取材と執筆を通して、言葉では表せない強さと優しさに何度も出会いました。それがドラマにかたちを変えて皆様に届くことを心から願っております。周波数、合いましたらぜひご覧ください。

■企画・演出 一木正恵コメント

悠久の時が積み重なる大地の上で、人が生きて見ることが出来る時間は束の間に過ぎない。確かにいた人、あったものは「語り継ぐ」ことによって、時を越え人々の記憶に刻まれていく。このドラマのラジオの語り手たちの声は、傷つき喪失にあえぐ町の存在を懸けて天に放つ花火、だと感じています。
エンターテインメントで今の能登を描くこと。これが「ラジオスター」の核心です。スタッフ・キャスト一丸となって挑戦するのは、悲しみや苦悩をことさらに抽出することではなくワクワクしてもらうこと、その先にある人の心の深淵にドキドキしてもらうこと。能登の皆さまと共に、花火を連発出来たら!

■プロデューサー 松木健祐コメント

「このラジオで、僕たちは町の輝くスターになるんです」
劇中にある好きなセリフの1つです。どんな境遇に立っていても、あなたの人生はあなたが主役であり、きっと輝くんです、そう背中を押してもらえる気がします。決して特別な物語ではなく、あなたの物語になると思っています。
向き合うほどに正解は分かりませんが、「ラジオスター」の登場人物たちと同じように、スタッフ・キャストも模索し続けています。今もなお厳しい状況の中にある能登の方々へ、今苦しい時を過ごしているあなたへ、このドラマが少しの輝きをもたらすことを祈っています。

■あらすじ

主人公・柊カナデ(福地桃子)は、恋人の故郷・能登へ旅行中に地震に遭う。そのとき、避難所で松本功介(甲本雅裕)が温かく世話をしてくれた。恩に報いたいと、再び能登を訪れたカナデ。そこで松本から頼まれたのは、災害FMのラジオパーソナリティーだった!松本の思いに巻き込まれ、主婦の小野さくら(常盤貴子)、消防士の西川、お調子者の青年・多田が参加。それを冷ややかに見つめる、銭湯で働くリクト。
松本は言う。「下手でいい。でもリスナーを笑わせてください」目指すは平日お昼の生放送番組!なぜラジオなのか、なぜ「笑い」なのか、分からないまま企画を考え、出演ゲストを探し、奮闘するカナデたち。本音のトークが笑いを呼び、みんなの心を揺さぶっていく。やがて、ラジオメンバーたちもマイクを前に、胸に秘めた思いを語り出す――

※災害FM…臨時災害放送局。災害時に、被災者に向けて必要な情報を届けるための期間限定のラジオ局。東日本大震災では、東北地方を中心に延べ30局が開設された。能登初の災害FMは、2025年7月7日に開局した。

連続ドラマ『ラジオスター』

【放送予定】2026年春
【作】 小寺和久
【音楽】田渕夏海
【出演】福地桃子 甲本雅裕 常盤貴子 ほか
【収録】 2025年10月~ 石川県及び関西近郊で撮影

                            写真提供:(C)NHK

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル