カンヌ映画祭出品の話題作『恋愛裁判』最新映像&本ビジュアル解禁で齊藤京子の劇中パフォーマンス姿を初公開!

前作『LOVE LIFE』で第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど、世界中から注目される深田晃司監督による最新作『恋愛裁判』。「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田晃司監督が、その内容から着想を得て作り上げた渾身の作品だ。日本の現代社会においてアイドルは、華やかな魅力で時に大きな熱狂を生み出す存在でありながら、その裏側で人間としての本能や感情をルールで縛られる矛盾を抱えている。
本作はアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター山岡真衣(齊藤京子)が、「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語を通じて、煌びやかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして個人が自己を取り戻すための闘いを、痛切なリアリティと繊細な人間描写で描き出す。恋愛というごく自然な人間の感情が、なぜ「罪」として裁かれるのか――観る者は、自らの心に潜む「正しさ」の基準や、人の心を縛るルールの本質と向き合うことになる。
今年、第78回カンヌ国際映画祭 カンヌ・プレミア部門正式出品を果たし、世界最速となる公式上映を実施。上映終了後にはスタンディングオベーションが沸き起こり、鳴りやまぬ喝采と称賛の声でカンヌの観客を魅了した。
さらにカンヌに続いて、第30回釜山国際映画祭【アジア映画の窓部門】、第9回平遥(ピンヤオ)国際映画祭【Galas部門】、バンコク国際映画祭【Special Presentation部門】に正式出品。世界からの深田晃司監督最新作に対する注目度の高さを印象づけるとともに、日本での公開に向けて更なる期待が高まっている。今後、本作は10月27日(月)~11月5日(水)に開催される、第38回東京国際映画祭【ガラ・セレクション部門】へ正式出品されることが決定している。
この度、齊藤の劇中アイドルパフォーマンス姿も含む新たな映像と本ビジュアルが解禁された。華やかな衣装を身にまとい、ステージ上でマイクを握りしめ、ファンからの熱い歓声を浴びる姿は、まさに主人公・真衣が「子供の頃から憧れていた」アイドル像そのものだ。
しかし、一転して恋をしたことで所属事務所から訴えられ、苦悶の表情を浮かべるシーンや、法廷で「自分の気持ちに嘘をつくのは嫌だった」と切実な思いを述べる場面、そして倉悠貴演じる間山敬との恋愛シーンなどが次々に映し出される。さらに、彼女を取り巻く人々がそれぞれの立場で語り出すことで、真衣の葛藤を通じて、観る者自身の心に潜む「正しさ」の基準を問いかけるような、短くも緊迫感あふれるサスペンスフルな仕上がりとなっている。
また、同時に解禁された本ビジュアルは、法廷に立つ山岡真衣(齊藤京子)の姿が写し出される。真っ直ぐに前を見据えるその力強い眼差しは、何を訴えかけるのか―。実際の裁判から生まれた「心」を縛るルールに迫る問題作『恋愛裁判』は、2026年1月2日(金)に公開。
STORY
アイドルが「恋」をすることは「罪」なのか?彼女の選択が今、裁かれる――
人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣は、中学時代の同級生・間山敬と偶然再会し、恋に落ちる。アイドルとして背負う「恋愛禁止」ルールと、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。
しかし、ある事件をきっかけに、彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。その8カ月後、事態は一変。所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一、チーフマネージャーの矢吹早耶らによって、法廷で厳しく追及されることとなる。