新水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』監督・小室直子インタビュー  主演2人の印象や初回の見どころを語る

2025.10.8 17:00
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桜田ひより・佐野勇斗が主演を務める日テレ新水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』の小室直子監督にインタビュー。主演2人の印象や初回の見どころを伺った。

Q.これまでの経歴を簡単に教えてください。
入社当時は映画監督を志していたのですが、連続ドラマの魅力を知ってドラマを志望するようになりました。念願かなって 27 歳でドラマに異動したのですが、それまであまり日本テレビには女性監督がいなかったこともあり、最初はプロデューサーが向いているのではと言われたんです。「どうしても監督になりたいんです」と言ったら理解をしてくれ「まず 1 本撮ってやってみろ」とチャンスをもらいました。

プレッシャーの中、『掟上今日子の備忘録』(2015年10~12月放送)でGP帯初演出しました。とにかく出演者と一緒にお芝居を構築していくことが楽しくて。この作品が今の自分につながっていると思います。 GP帯初チーフは32歳の時で『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』(2019年1~3 月放送)でした。

あの作品は学園ものでしたので、菅田将暉さんはじめ生徒たちの熱量がすごく「その熱量に私も絶対負けないぞ」という気持ちで臨みました。これからさらにスターになっていくこの若い役者たちが集まるのは今しかない。その大事な 3カ月を任されたのだから「今しか撮れないものを撮るぞ!」という気持ちで演出しました。

Q.ご結婚されて母となってから変化はありましたか?
私はむしろ、母親になっても変わらないようにしようと意識しました。子どもが家にいると癒やされたり満たされたりするので、ヒリヒリした演出ができなくなるんじゃないか、100%自分自身が満たされない方が良い作品が撮れるのではないか、という気がしたんです。

微妙な心の機微を繊細に描きたいと思っているので、そこに鈍感にならないようにと思っていたのですが、この前、今回のドラマのカメラマンから「母親になってから土台みたいなものができて、自信がついたみたい。成長したね」と言われたんです。いい方向に作用することもあるのだなと思いました。

Q.演出をする上で、一番大切にしていることを教えてください。
役者さんに気持ちよく演じていただくことだと思っています。現場の空気は絶対画面に載るので大切にしていますし、役者さんがその気持ちになって台本を忘れてお芝居された時って、すごいものが撮れるんです。それが演出のだいご味だし、私自身もテンションが満ち上がる瞬間です。

Q.今回のドラマの演出のお話がきたときの感想をお聞かせください。
「王道エンターテインメント」と聞いただけで、すごく楽しみになりました。さらに、主演は数々の作品で素敵なお芝居をされている桜田ひよりさんと、『真犯人フラグ』でご一緒した佐野勇斗さんだと聞いて、絶対この 2 人の 3 カ月間のキラキラしたものをすべてすくい取って、作品にしたいと思いました。

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