NHK朝ドラ『ばけばけ』 『虎に翼』に続くヒロインの父親役・岡部たかし「苦しくてもこの子のためならという親心がある役」

2025.10.2 12:45
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岡部たかしの写真

9月29日からNHKにて放送中の連続テレビ小説『ばけばけ』に出演する岡部たかしのオフィシャルコメントが公開された。岡部はヒロイン・松野トキ(髙石あかり)の父親・松野司之介を演じている。

本作は明治時代の松江を舞台に、怪談好きな女性・松野トキ(髙石あかり)と外国人英語教師との交流を描く物語。

松野司之介
トキの父。松江藩の上級武士だったが、時代が明治になると収入がなくなり、苦しい貧乏生活に。 愛する家族のために不器用ながら奮闘する。 トキに「かっこいい」と言われたい!

〈岡部たかしコメント〉

――『ばけばけ』へのご出演が決まったときの感想を教えてください。

『虎に翼』でもお父さん役をやらせてもらったので、最初に聞いた時は、本当にいいのかなと思いました。でも、今回『ばけばけ』の脚本を担当しているふじきみつ彦君は、ずっと一緒に演劇をしてきた仲で、それが何よりもうれしかったですね。ふじき君が朝ドラの脚本を担当することが決まった時は、本当にちまたは歓喜に沸いたんですよ。まさか自分も出られるとは思っていなかったんですけど、……いやちょっとは出るかもと思っていたかな(笑)。ずっと一緒にやってきたふじき君の朝ドラに出られることが、すごくうれしかったですね。

――演じられる松野司之介は、どんな役ですか?

娘への思いとのはざま、時代のはざまなど、常に「変化のはざま」の中にいる人だと思います。奥さんのフミさんのセリフにも、「父上はね、立ち尽くしちょるの」とあるのですが、時代に翻弄され、どちらにも行けないでいる司之介のことをよく表しているセリフだと思います。父である勘右衛門さんからは武士道をたたき込まれてきましたが、一方で、そうだと思えば行動できる人でもあります。特に、娘のためならまっしぐらなところがあり、この子を大事にするぞ、苦しくてもこの子のためならという親心があるのだと思います。

――トキ役の髙石さんをはじめ、松野家の人たちの印象・エピソードを教えてください。

髙石さんは、良い意味でベタベタもしてこない。でも、しゃべりかけに行っても普通にしゃべってくれるし、愛想もいいし、ずっと自然体でいる子やなぁという印象です。フミ役の池脇さんは今回が初共演ですが、ものすごく仲良くなりましたね。勘右衛門役の小日向さんは、本当に面白くて明るい人。この先、小日向さんが演じる勘右衛門が、赤ちゃんだったトキを初めて抱くシーンがあるのですが、そこで涙が出そうなくらい感動したんです。松野家のみんながトキのことを本当に思っていて、それを象徴しているようなシーンだと思います。

――ここまで撮影していて、一番印象に残っているシーンはどこですか?

最初の「丑の刻参り」をしているシーンは面白いですよね。最初に撮影したシーンだったんですが、皆さんと演技するのもほとんど初めてだったし、頭から最後まで止めずに撮影するという緊張感もあったので、すごく覚えています。冷静に考えると、丑の刻参りをしているのも変なんですけど、それを真面目にやらないと面白くないので、本気でそう思っているところを演じようと思いました。また、司之介が新しい事業を始めるためにウサギをいっぱい買ってくるシーンがあるのですが、ウサギが可愛いから、ちょっと笑えるんですよね。でも、実はそれが借金の元凶になるので、笑えないんです。真面目に言えば言うほど面白いところは、ふじき君の本の書き方だと思いながらやらせてもらっています。

初回「丑の刻参り」のシーン

――ドラマの見どころ・視聴者の方へのメッセージをお願いします。

僕は、今回もお父さん役をやっていますけれど、『虎に翼』の直言さんとは人も違うし時代も違います。『虎に翼』も大好きな作品ですが、良い意味でそのイメージを覆せるように、僕もまた新たな気持ちでがんばりたいと思っています。
ふじき君の脚本の魅力は、「会話」だと思っています。ふじき君が書く会話劇が何ページにもわたって続くところがあって、一見ただしゃべっているだけのシーンに思うかもしれないけど、そのセリフの一つひとつにキャラクターの色が出ていると思います。視聴者の皆さんには、朝ちょっと手を止めていただいて、その会話を楽しんでほしいですね。

2025年度後期(大阪制作) 第113作 連続テレビ小説 『ばけばけ』
[総合] 月~土 午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り ほか

《公式HP》
《公式X》

写真提供:(C)NHK

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