実写映画『秒速5センチメートル』 松村北斗、上田悠斗、白山乃愛が大阪での舞台挨拶にサプライズ登壇!

新海誠の劇場アニメーションが原作で2025年10月10日(金)公開の実写映画『秒速5センチメートル』。この度、松村北斗、上田悠斗、白山乃愛が大阪で行われた特別試写会にサプライズで登壇し、公開記念舞台挨拶を行なった。
『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)、『すずめの戸締まり』(2022年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(2007年)。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は、センチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から18年たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている。
主人公を松村北斗が演じ、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之が監督を務める。
1991年、小学生で出会い、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして少しずつ心を通わせていた貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)。
1997年、種子島でのどこか心ここにあらず過ごす貴樹(青木柚)と、貴樹に想いを寄せる花苗(森七菜)の高校生活。
そして2009年、人と深く関わらず、東京で閉じた日々を送る貴樹(松村北斗)と、あの頃の想い出とともに日常を生きる明里(高畑充希)。18年という時を、異なる速さで歩いた二人の、大切な人との巡り合わせを描いた物語。
9月27日(土)、松村北斗、上田悠斗、白山乃愛が大阪に到着。大阪・梅田のランドマークともいえる、直径75メートルの真っ赤なビル一体型観覧車に、3人きりで乗車。地上約106メートルの高さから大阪の街並みを一望できる、約15分間の空の旅を楽しんだ。
早速観覧車に乗り込むと、白山は「すごーい!」と歓声をあげ、松村は「揺れるねえ!」とドキドキ。ビルの上の観覧車ということもあり、白山が「普通の観覧車よりも高いですもんね」とコメントすると、上田から「怖い(笑)」と不安げな本音が。松村が「怖いか?(笑)無理しないでね。あっち側が、見晴らしがいいのかな?」と優しく声をかけ、白山は「楽しみー!」と期待に胸を膨らませた。
そして、「二人は大阪になじみがあるの?」と松村が問いかけると、白山は、「時々来ています! でも、上から見ることなんてあまりないので、街並みが全然分からないです」と観覧車から見る大阪に新鮮な驚きを浮かべ、一方の上田は、「おじいちゃん家が大阪にあってよく遊びに来ていました」と大阪にはとても馴染みがある様子。松村も、「仕事で来たり、何週間もこの辺に泊まりながら舞台をやっていたこともあったな」と3人それぞれの大阪に関するトークが繰り広げられた。

そして、話題は大阪のグルメの話へ。松村が「前に来たときは、大阪のグルメは食べた?」と尋ねると、白山は「たこ焼きを食べました!」と回答。「どっちが良いとかではないけど、東京とは全然違うよね」との松村の反応に、「違いますね。とろとろしてますよね」と共感。上田は「通天閣に行ったときに近くのうどん屋さんでかすうどんを食べました」と回答すると、松村は「かすうどん、めっちゃ好き!さっきも食べて、美味しかった…」と、今回の大阪訪問でもすでに、かすうどんを食べていたことを明かした。

やがて『秒速5センチメートル』の話に。松村が「今、乃愛ちゃんは中学校で、悠斗は小学校だよね。学校で『あれ見たよ!』とか言われる?」と尋ねると、白山は「あります!」と即答。上田も「毎日のように言われる!」と嬉しそうに話すと、「小学校でも『秒速5センチメートル』をみんな知っているんだね。すごいな」と松村も感心。
さらに松村が「撮影中も学校に行っていたのに、集中力がなくなっちゃったりしない?」と学校と撮影の両立について尋ねると、白山は「いや、ちゃんと切り替えてできました!」とプロフェッショナルの意識を見せた。松村は「すごい! 学校では乃愛ちゃん、現場では明里と言われるけど、分からなくならない?」と追加で質問すると、「それは、ちょっとしました(笑)」と、正直な感想も。上田には「現場では貴樹なのに、不意に悠斗と呼ばれると、 『あ、そうだ、俺が悠斗だ』とはならなかった?」と松村が問いかけると、「ちょくちょくありました。そもそも、俳優の仕事が初めてで…」と初々しさを見せ、松村は「そっか!初めてなのに、よくあんなに上手なお芝居をしたよね。二人の相性が息ぴったりだったもんね」と子役2人の演技を賞賛した。

降車後、約15分にわたる3人きりの観覧車トークについて松村は、「悠斗は、最初の頃は今より身長も低かったし、(恥ずかしさからか)あまり喋ってくれなかったけれど、今は身長もかなり伸びて、ちゃんと自分の考えを言葉にしていて、すごく大人になったなあと。そんなことを思っていたら、観覧車を怖がっていて、『めっちゃかわいい…!』と思いながら乗っていました。乃愛ちゃんは観覧車の中でも、ずっと立派なこと言っていて、途中でたじろいじゃって(笑)。撮影中のことを聞くと、あまりにしっかりしているので、もっと難しい質問考えた方がいいのかなと思うぐらいでした。楽しかったです」と振り返った。

その後、TOHOシネマズ なんばで行われた『秒速5センチメートル』特別試写会 in 大阪の上映前に行われた公開記念舞台挨拶にスペシャルゲストとして、サプライズで松村、上田、白山が登場。
司会から大阪の印象を聞かれると、松村は「仕事でもプライベートでも来たことがあります。以前、数週間ほど、梅田の近くに泊まり込みで仕事をしていたことがあって、入りやすそうなお店は一通り行ったことがある街です。丸亀製麺も行っていました!」と親近感あふれるエピソードを披露。
上田は、「大阪の人たちはフレンドリーで、すごく優しそうな感じがします」、白山は「私は時々大阪に来ますが、その時にいつも賑やかで明るい場所だなと思っています」と大阪の印象を述べた。そして、つい先ほど乗ったばかりという観覧車の話題では、高いところが少し苦手という上田の様子を松村が「それがとてもキュートで。素直なところが、悠斗のいいところですね」とフォロー。上田も「楽しかった。けど怖かった(笑)」と素直に回答。白山は「すごく高かったです。最初は結構怖いのかなと思っていたのですが、めちゃくちゃ楽しくて。2人と話せて、すごく心が温まったし、初めてが梅田の観覧車で良かったなと思いました」と観覧車デビューがとても良い思い出になった様子を見せた。年齢差を感じさせない仲睦まじい3人の様子について司会が触れると、松村は、「と、思うでしょう?30歳は邪魔だよ?(笑)」とユーモアを交えて謙遜。会場は温かい笑いに包まれた。

さらに、『秒速5センチメートル』というタイトルにちなんで、「秒速で時間が経ってしまうほどハマっていること」について尋ねられると、奥山監督は「最近ポッドキャストで、創作をしている時の気持ちなどを話しているのですが、その収録がとても楽しい時間です」、白山は「私は卵焼きを焼くのにハマってます。おじいちゃんが、とてもふわふわに卵焼きを焼いていて、その焼き方を教えてもらった時から、ずっと焼いています」、上田は「ダンスにハマっています。1時間以上のレッスンが、10分くらいに感じる時が、たくさんあります」、松村は「僕も1時間半のラジオ番組を生放送でやっていますが、時間があっという間に感じます。それと釜山でも、舞台挨拶終わりに現地で知り合いの監督などと食事をしていると、気づいたらあっという間に深夜2時半とかになっていて。やっぱり好きなことを喋る時間は、とても大切なことだなと感じました」と、語った。

最後に松村は「この作品は、すごく素敵で切実な物語も楽しめると思いますが、それに加えて、明里は乃愛ちゃんと高畑充希さん、貴樹は悠斗と柚くん(青木柚)と僕という、違う人間が一つのキャラクターを演じています。そのつなぎ方が、奥山監督によってとても効果的に使われているので、そういうところも楽しんでもらえる映画だと思います。原作を知っている方も知らない方も、実写で新たに加わっている要素や、実際の人間で演じられるという部分でも、新鮮な気持ちで楽しんでもらえると思います。まっさらな気持ちで、ぜひスクリーンと向き合ってみてください」というメッセージで締めくくられた。

《ストーリー》
1991年、春。
東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。
しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。
離れてからも、文通を重ねる二人。
相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。
中学一年の冬。
吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。
「2009年3月26日、またここで会おう」
時は流れ、2008年。
東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。
30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。
そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。
明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。
18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。
交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。
――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。
大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。
映画『秒速5センチメートル』 は全国東宝系にて2025年10月10日(金)公開
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