槙原寛己「野球やってて泣いたの1回だけ」　31年前の中日対巨人“10.8決戦”…球史に残る大一番の裏話を語る

さらに長嶋も「この時に、言ってないことがあって…」と、実は“10.8決戦”の裏側で感謝を伝えたい恩人がいることを話しだした。その恩人とは当時のコーチだった中畑清だという。「僕、実はベンチに入ってたんですけど、右腕が上がらないくらいのレベルで筋断裂を起こしてたんですよ。戦力にもならないんで、僕、中畑さんに“戦力になる人を、僕と変えてください”と。でもそしたら中畑さんが、“いや、お前（にはベンチで試合を）、最後まで俺が見届けさせるから、そのこと誰にも言うな”と。だって言ったら外れてない方が変じゃないですか。中畑さんにも迷惑かかるかなと思って…僕、今、初めて言ったんですけど」としみじみと語った。

すると、有田哲平が「え、じゃなんで今、言ったんですか？」と一言。「なんか急に…」と、照れ臭そうに弁解する長嶋に、「どうしたって、今言わない方がよかったんじゃないですか？」と有田がさらにツッコミを入れると長嶋も恥ずかしそうに大笑い。スタジオは爆笑に包まれた。

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写真提供：（C）日テレ