包丁の神様・おいりさんが挑む『大根かつらむき世界一』の座！果たしてギネス世界記録は誰の手に…？

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2025.7.7 13:15

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー！マイゴッド！私だけの神様、教えます』が7月5日に放送。包丁の神・おいりさんが、大根かつらむき世界一の座に挑んだ。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。今回は番組最多出場の包丁の神・おいりさんが新たに挑戦するというので、『大根かつらむき世界一決定戦』の大会に密着。普段、料理というかたちで己を表現している選ばれし料理人と包丁の神が、かつらむきの技術一本で勝負する大会。

おいりさんといえば総額400万円、169本の包丁を所有しているが、その中から今回使う包丁は、お値段約19万円。刃渡21センチのむきもの包丁。極薄でかつらむきをできるような、こだわりの刃の研ぎ方をしており、角度を1度ずつ計算して28度にしているという。

決戦当日、会場は京都市役所の目の前にある、地下型ショッピングモール『ゼスト御池』のイベントスペース。今回出場するのは3名。1人目は京都・祇園の高級料亭が立ち並ぶ一角に店を構える、ミシュランガイド京都・大阪一つ星『祇園きだ』の川端善之さん（27歳）。実は川端さんは、辻調理師専門学校出身で、おいりさんの後輩。川端さんが2年生の頃、おいりさんは辻調理師専門学校の先生として在籍していた。「おいりさんには包丁では勝てないですけど、技術と気持ちと集中力で勝っていきたいなと思います」と川端さんは誓う。

続いて2人目は京都上木屋町の路地奥に佇（たたず）み、テラス席から京都名物・鴨川を眺めながら絶品の懐石料理が味わえる老舗『京料理さつき』の料理長・浜田剛さん（42歳）。京都の調理師会が主催するかつらむきナンバー1を競う大会では、その正確無比の包丁技で現在前人未到の6連覇中。人類史上もっとも世界一に近い男といえる。そして3人目が、我らがおいりさん。今回はギネス世界記録公式認定員参加のもと実施され、第一回大会のため優勝記録がギネス世界記録に認定される。制限時間は3時間。かつらむきをする大根は、長さ10センチ以上、直径10センチ以下のものを使用し、大根が途中で完全に切れてしまった場合、切れたところまでが記録となる。もっとも長いかつらむきを達成した選手が優勝だ。

スタートの合図とともに、慎重にむいていく出場者たち。おいりさんが練習の時に測った最薄記録は 0.266ミリ。自己ベストは8メートル46センチだ。今大会の優勝最有力候補・浜田さんの自己ベストはなんと12メートル65センチ。果たしておいりさんは自己ベストの差、4メートルを埋めることができるのか？

今回使用している大根は特大サイズのため、普段より腕に相当な負担がかかっている様子の出場者たち。おいりさんも手の感覚を何度も確かめる。開始から1時間半が経ち、川端さんの大根の直径がだいぶ小さくなっていく。そして制限時間を半分ほど残し、1時間37分で余裕のフィニッシュをする川端さん。浜田さんとおいりさん、2人にプレッシャーを与える。

ここからは、おいりさんと浜田さんとの一騎打ち。2人の残りの大根を比べてみるとほぼ互角。しかし積み上がった大根は、浜田さんの方が高く積み上げられているように見える。2時間を経過すると、おいりさんに異変が…。長時間大根を抑えているため、親指に痙攣（けいれん）が起きる。しかし呼吸を整えて、諦めずに続けていくおいりさん。

おいりさんとかつらむきとの出会いは、高校3年生の時。調理師学校のオープンキャンパスを回ってる時に、かつらむきをしているところを見たという。その時に「コレだ、コレを極めたい。誰よりも上手くなりたい」と思ったという。おいりこと本名、河本友介さんにとって、かつらむきは包丁の世界に魅了されるきっかけだったのだ。「誰よりもかつらむきを、包丁を本当に誰よりも愛してると思っているので…っていう意味で負けられないですね」と語っていたおいりさん。

そして2時間46分、浜田さんがフィニッシュ。精神統一をして、むき続けるおいりさん。ラストスパートをかけると、残り5分で大根が切れてしまい、ここでフィニッシュとなる。ギネス世界記録公式認定員が見守る中、計測がはじまると、最初にフィニッシュした川端さんは9メートル95センチ。おいりさんの自己ベストを超えて来た。続いて優勝候補ナンバー1、浜田さんは14メートル22センチ。続く自分の結果を祈りながら見守るおいりさん。