山田裕貴　プロ野球選手の父に憧れ野球の道を目指すも夢破れた過去…芝居の世界を目指すきっかけを与えてくれた、父からの言葉とは

その時の挫折はもう吹っ切れていると、笑って話す山田。失意の底にいた際、山田を叱咤（しった）激励したのは、やはり父だったという。“野球をやれとは言ってない。ただ、お前が決めたことを最後まで続けなかったのか？”。プロを目指して野球をしていたのも、それをあきらめたのも自分自身。その事実を改めて突き付けられ、山田は“次に自分が決めたことは絶対にあきらめない”と、心に誓ったのだという。

そこから俳優の道を志した理由を聞かれると、山田はまさにこの、人生最初の挫折が理由だと語る。「自分の悲しかった心を解き明かす人にもなりたかったので、人間が悲しいとか感じる心の構造みたいなのを知りたくて。俳優だったら、色んな人の人生を生きるから、色んな人の心を知れるかもしれない」といい、さらに「世界に何か影響したいみたいな。ちょっとでもいいから、世界に何か貢献できないかっていうので始めたのがこの仕事」と続ける。今度は決して手放さないと誓った、自分だけの目標をすえて進み続ける俳優、山田裕貴の姿がそこにあった。

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写真提供：（C）日テレ