ドラマDEEP『完全不倫 ― 隠す美学、暴く覚悟 ―』仁村紗和×前田公輝 W主演インタビュー「（前田演じる）拓哉はゴールデンレトリバーみたい（笑）」

2025.6.30 17:00

仁村紗和と前田公輝がW主演を務める日本テレビ系ドラマDEEP『完全不倫 ― 隠す美学、暴く覚悟 ―』。7月1日（火）より放送を開始するドラマについて2人にインタビューを行い、自身が演じる役柄の魅力から、ドラマ内の推しキャラクターまで話を聞いた。

【あらすじ】
吉岡拓哉（前田公輝）は妻・千春（仁村紗和）をこよなく愛する市役所の公務員。結婚生活3年、順風満帆な生活を送っていた。しかし、幼なじみから「リモートワークが当たり前となった今、時代は“大不倫社会”に突入した！」という話を聞き、嫌悪感を抱きながらも、妻のスマホをのぞいてしまう——けれども、妻のスマホは何も怪しいものはなかった…妻を疑った自分を猛省する拓哉。だが、拓哉は千春が仕掛けた複数のトラップに引っかかっただけだったのだ——。
夫を“愛するため”に不倫を続ける女。どんなに不倫をされて後悔しても妻を愛し続ける男。不倫を通して“再生”する家族の物語。

｜拓哉はゴールデンレトリバー？不動の最推し拓哉の魅力

――最初に台本を読んで、どんな印象を受けましたか？

仁村：私が演じる千春は愛情深い人で、自分にはない考え方や感覚を持っているので、難しいけどやりがいがありそうだと思ったのが最初の印象です。（台本を）読み進めていくごとに、拓哉と千春の大きい愛に感動して演じてみたいと思いました。

前田：すごくリアリティに溢れてる作品だなと思っています。不倫ドラマを見ていて「白昼堂々すぎない？」とか色々感じる部分を、我々の世界観の中でしらみつぶしにしていった結果が、今作になっていたらいいなと思っています。タイトルが『完全不倫』なので、もしかしたら“完全不倫の方法”と思うかもしれないですけど…すごく家族を感じられる作品です。“不倫”はパワーワードではあるんですけど、愛を楽しんでもらえるテンポ感もあると思います。

――それぞれの役柄の魅力を教えてください。

仁村：千春は全力で人を愛せるところが最大の魅力なのかなと思います。愛情を与える才能があるのかなと感じていて、ポジティブに人の良いところを見つけられるのも素晴らしい部分です。

前田：拓哉は一見何の個性もないキャラクターなんですけど、すごく懐の深い男で、誠実さもあります。僕も拓哉をすごく素敵だなと思う瞬間があります。一度彼のことを知ると、千春が（拓哉に）ハマっていく理由もわかると思います。ドラマを見るたびに魅力的に映っていくキャラクターになっていけたらいいなと思っています。

――ドラマ内の推しキャラクターを教えてください。

前田：もちろん千春は推しですけど…別のキャラクターだと航（賀屋壮也（かが屋））です。後半のめちゃくちゃいいシーンで、台本を読んで感情を持っていかれちゃったんですけど…ピュアこそ正義というか。航メインの神髄的な回があって、その時に僕は推しが航になりました。無垢（むく）な心がまどろっこしい言葉なしにストレートに刺さるセリフがめっちゃくちゃ良かったです！

仁村：私の推しは拓哉です！拓哉はゴールデンレトリバーみたいなんですよ（笑）誠実さと温かさと愛情を持って千春といてくれるので、不動の“最推し”ですね。

前田：拓哉は可愛さもかっこよさもあって、知ったら憧れない男はいないと思うんですよ。一見無個性だけど、めちゃくちゃ中身がかっこいいのがギャップだなと思います！

｜サプライズをする時は…「いいことあるかもしれへんで～～（笑）」

――今回夫婦役を演じるにあたって、お互いの印象を教えてください。

仁村：拓哉と前田さんは誠実な部分で通ずるところがあるなという印象を持っています！

前田：僕は紗和さんのお芝居が好きなんです！お芝居での（役としての）呼吸がめっちゃくちゃうまいんですよ。知らないセリフに句読点を打たれて、自分じゃない呼吸をしないといけないから難しい話なんですけど、紗和さんはそれができるんです。ご本人のエネルギーもすごく感じますし、紗和さんのお芝居は無双に近いなと思っています。勝手なイメージですけど、天候にも恵まれそうな撮影になりそうだなと思います（笑）

――撮影で楽しみにしているシーンがあれば教えてください。

仁村：（不倫が）バレるかバレないかというギリギリのところで、すれ違ったりする撮影は楽しそうだなと思います。演じていてもおもしろそうで、あたふたしてる拓哉を見るのもすごく楽しそうですね（笑）

前田：やっぱり紗和さんとお芝居をするのは楽しみです！後は、幼なじみ3人との会話がこの作品のキーになっているので、そこが成立すれば、作品としては箸休めの時間になるのかなと思います。3人それぞれのキャラクターが前に出るわけじゃないので、バランス感覚をとるのが大事かなと思っています。

仁村：お互いに友達パートがあるんですけど、そのシーンはそれぞれの考えが整理されたりする場所なので、良い空気を出したいシーンです。

前田：拓哉と千春の2人が幸せな時間は、（僕と紗和さんの）普段の会話の延長でいければいいのかなと思っています。

――千春は“不倫”をしながらも徹底的に隠すというキャラクターですが、2人はサプライズなどの隠し事はできるタイプですか？

仁村：できない、言いたくなっちゃう（笑）「いいことあるかもしれへんで～～」とか言っちゃう（笑）

前田：サプライズに他の人が関わってるなら、相手から勘ぐられたら言っちゃうかもしれないです。でも、自分でサプライズをするのであれば、めちゃくちゃ隠すかもしれないです（笑）家に飾り付けしてますとかなら、玄関前で相手が鍵開ける時も、こっちはドキドキで「やばいやばい」「来た来た、いよいよ来たぞ」みたいな感じにはなりますけど（笑）俳優の仕事だと考えて「これは仕事」って言い聞かせてやるかもしれないですね！

――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。

仁村：愛情はいろんな形や表現があり、自分の大事なものや自分自身と向き合うことはすごく怖いと思います。だけどそれが一番近道だったりすると思うので、それぞれのやり方でもがいて、2人が選択していく姿に心のリハビリのような、癒されたり、励まされたりするような瞬間があるドラマにしていきたいと思います。

前田：『完全不倫』というタイトルとは矛盾している言葉かもしれないですけど、僕たちは幸せを皆さんに届けられるように頑張りたいです。このドラマが1つの幸せのきっかけになれたらいいなと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。