1000坪の荒れ放題の森を子どもたちの遊び場に!ヒロミが史上最大級の“森のリフォーム”に挑む
2025.6.27 13:00
ここから『八王子リホーム』の面々の動きが本格的なものに。大きな杉の木の周りを重機で平らに整地すると、木の周りに60本の杭(くい)を打ち込み、それを土台にして大きなウッドデッキを作ることに。森の中は平らな地面がほとんどなく、遊んでいる子どもたちも休憩しづらいので、座って休んだり、お絵描きをしたりできるウッドデッキを作ることにしたのだ。
板を張る時も、子どもたちが指を挟んでしまうことのないよう、板と板の間隔を6mmにするなど細かい配慮も忘れない。こうして直径8m、園児なら60人は余裕で座れるサイズの大きな円形ウッドデッキが完成した。
その後もヒロミは5歳児までクラスの子どもたちが遊べるネット遊具や平均台、ハードルなどを設置したアスレチックゾーン、土管で作った秘密基地のようなトンネルや、発泡スチロール製の安全な壁をランダムに配置したエントランスエリアなど、子どもたちが安全に楽しく飽きずに遊べる場所を次々と完成させていく。
隣の建物から見えてしまうのを防ぐ目隠し壁や、完成後手入れをするであろう保育園の先生たちが作業しやすいように目安となるロープ柵を作るなど、長い間ずっと使えるようにするための配慮も散りばめられていた。
そして作業すること実に2か月、過去最大級となった森のリフォームがついに完成!まずは先生方に向けてお披露目することに。隠されていた幕が外され、全貌が明らかになると「うわぁ!」「スゴイ!」「素敵!」とみんな大喜び。あまりの完成度に涙を流して喜んでいる先生もいるほど。
ヒロミは作ったもの1つ1つを、子どもたちに向けての配慮なども含めて詳しく説明し、話を聞きながら先生方も、この遊び場で子どもたちが遊ぶ姿を想像して大盛り上がり。大きなウッドデッキでは「ここで給食とか食べても…」「ここで発表会とかね…」「森の中の発表会!いい!」と、可能性は無限に広がっていた。そして先生方には今後手入れがしやすいように芝生用のバリカンや電動の草刈り機などがヒロミからプレゼントされていた。
先生方が一通り見た後は、いよいよ子どもたちにもお披露目することに。幕が開くと同時に子どもたちは一斉に森の中へと入っていき、思い思いのやり方で遊び始めた。砂場で遊ぶ子も平均台を渡る子もトンネルをくぐる子も、みんな満開の笑顔だ。
実際に遊んでいる様子を間近で見ていたヒロミは「なんか、見てて大丈夫かな?怖いな~って思っちゃうけど、子どもってへっちゃらなんだね!」と無邪気に遊ぶ子どもたちのたくましさに感心していた。
そして最後はヒロミに対してお礼が伝えられることに。子どもたちからは折り紙を貼って作った花束と、かわいらしい似顔絵が送られた。「あー、オレの絵ね!ずいぶん若く描いてくれてありがとね!」とちょっぴり照れながら受け取ると「お家に持って帰って!」という園児たちに「おぅ、OK!」とうなずいた。
最後は「楽しく遊んでくださいね!できる人!」と園児たちに呼びかけ、「はーい!」という元気いっぱいの返事をもらったヒロミは「こうやってコール&レスポンスって生まれるんだね」と笑っていた。
そして先生方からもヒロミにお手紙が。「子どもたちと職員の夢、願いをかなえてくださり、本当に本当にありがとうございました」と感謝を伝えられ、深々と頭を下げる先生の姿に、ヒロミは恐縮しつつもうれしそうな表情を浮かべていた。