映画『あぶない刑事』公開を振り返り、舘ひろし「社長、今日公開しました」故・石原裕次郎を訪ねていたことを明かす

2025.6.23 14:45

撮影時の思い出について話が及ぶと、舘は一作目の映画で監督に、「オートバイから、ひょっとしたらトラックに飛び乗れるかもしれない」と、そもそもストーリー上必要のない演出ではあったが、自らが提案したことを明かした。

撮影は、ケガなど何かあっても大丈夫なように最終日に行われた。柴田は、このシーンもそうだが、ハーレーでのショウタイムのシーンなど、最終日に近い段階で行われることが多かったが、「絶対にケガだけはしないでくれ」と本気で祈っていたと語り、2人の絆の強さが垣間見れた。また柴田は、「ユージは、涙もろいキャラクターだけど、映画で泣いたのはこの一作目だけだった」のだが、最新作の『帰ってきた あぶない刑事』でも、土屋太鳳がハーレーで去っていくシーンで少し涙を流したエピソードを明かした。

舘ひろし・柴田恭兵写真

タカとユージが、一作目でタンゴを踊るシーンに話が及ぶと、このシーンも舘が監督に軽い気持ちで提案したことを明かした。真夏の撮影で、二人で抱き合って汗だくになりながら撮影し、終わった後で「言わなきゃよかった」と後悔したと語り、会場は笑いに包まれた。キャラクターの設定に二人のアイデアが反映されているのか?という質問に対して、舘は「『あぶない刑事』は、恭サマが作ったもの」と言い、「家に例えると、自分は土台で、恭サマが建物」と例え、それまでの刑事ドラマの常識を覆す新しいスタイルを確立していった作品の背景を語った。

数々のゲスト俳優について話が及ぶと、舘は、「室田日出男さんとは『暴力教室』以来の共演ができてうれしかったのを覚えている」と語り、柴田は「自分たちが無茶ぶりばかりするのだけど、その都度、どんなゲストの方も快く受けてくださり、ゲストの方々が“あぶ刑事”のテイストを感じ取ってくれて、僕たちを活かしてくれて、とても楽しかった」と感慨深く当時を振り返った。

舘ひろし・柴田恭兵写真

7月27日に閉館する丸の内TOEIについて聞かれると、舘は「本当に、僕にとって思い出が詰まった映画館です。とっても寂しい気持ちもありますが、これからも東映の映画を愛してください。ありがとうございました」とあいさつをし、柴田は、「丸の内TOEIは、7月27日をもって閉館となりますが、我が“あぶない刑事”は永久に不滅です!」と声高々と締めくくり、大歓声の中で舞台あいさつは終了した。

舘ひろし・柴田恭兵の写真

『あぶない刑事』上映後舞台あいさつ
6月21日(土) 丸の内 TOEIにて開催

「さよなら 丸の内TOEI」
5月9日(金)~7月27日(日) 丸の内TOEIにて開催中
提供:東映株式会社

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