声優・富田涼介 原作者から明された初主演抜てきの理由とは…? TVアニメ『フェルマーの料理』先行上映会
2025.6.16 16:15第1話の上映前には、ネタバレにならないように、見どころ、エンディング主題歌の聴きどころをジェスチャーで表現。富田と坂は、1話の中で印象強いシーンを再現し、DXTEENの6人は全員で肩を組み「こういう感じです」と言い来場者の笑いを誘った。
上映後には再び登壇者がステージに戻り、ジェスチャーの答え合わせ。富田、坂は「雨が降っているかなり印象的なシーンですし、あそこから岳が料理の道に進んでいくという象徴的な場面として選ばせていただきました」と説明。そして、DXTEEN がジェスチャーした全員で肩を組むという意味について、DXTEEN の福田は「この曲は仲間と歩む大切さを感じられる楽曲になっていたので、6人で仲間という意味を込めて肩を組ませていただきました!」と語ると、観客からは大きな拍手が送られた。
坂は富田との共演について「この作品にとっても、そして富田くんの立場にとっても、がむしゃらに立ち向かわなければいけない初主演という状況だったので、あえて『こうしたらいいよ』という話はしないようにしていました。かわいそうだけど『お前の思うものをぶつけてこい!』って引き出したかったんです。芝居以外の立ち回りも含めて考えていました」と、心の内を打ち明けた。
この言葉を受けて、富田は「本当にそのとおりで、アドバイスしようと思えばできることなんて山ほどあるはずなのに、それをあえてしないというのは、優しさなのかなと感じていました」と笑顔。坂は「でも結果として、とてもいいお芝居をしてくれました。作品自体も岳が成長していく作品で、その成長と並行して富田くんもこの現場でものすごく成長していたということを伝えたいなと思いました」と、来場者に向けて温かく呼びかけた。
また、今作で初めての主人公に抜てきされた富田は「原作の先生に、僕を選んでくださった理由をうかがったんです。そのときにいただいたのが『そこで岳がしゃべっていた』という言葉でした。芝居がうまかったとかではなく『思っていた岳でしゃべっていたのが富田さんでした』とおっしゃっていただいたんです。それに、岳は 1 話で料理の世界に引き込まれていき、物語が続いていく中で、最終回では料理人として一人立ちします。僕自身も先輩方に支えてもらいながら、最終回を迎えるときには『立派な声優に成長できるといいですね』と言っていただいたんです」と、原作者である小林有吾氏とのやり取りを明かした。
イベントの最後に、坂は「この作品は料理がテーマということもあり、描かれる料理すべてがものすごく美しくて、おいしそうに表現されています。音楽や BGM もとてもすてきで、すでにすばらしい作品になっていると感じていただけたのではないでしょうか。料理人の物語として、何かに真剣に、死ぬ気で向き合う熱いドラマにもなっているので、ぜひそこも楽しんでいただけたらと思います」と力を込めて語った。
そして、富田は「DXTEEN の皆さんにとっても初のアニメ主題歌。僕にとっても初めての主人公です。そんな初めて同士で作品に関わることができて、本当にうれしいです。こうしてファンの皆さんと直接お会いできる機会はなかなかないのですが『フェルマーの料理』というアニメを、そしてそこに関わる全てのものを、こんなにも愛していただけているのだと実感できました。さらに多くの方に愛してもらえるよう、僕自身も盛り上げていきたいと思います」としみじみと語り、締めくくった。

TVアニメ『フェルマーの料理』
7月5日(土)より毎週土曜よる11時30分~放送開始