カズレーザー　若者にも急増中の尿漏れ…増加の背景はトイレで〇〇を触るから？驚きの原因と対処法とは

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が3日に放送された。今回は『総勢22名芸能人一斉健康診断SP』ということで、出演者たちの身体を徹底検査が行われた。「20代から悩める男女が急増！尿漏れの正体と最新改善法！」という講義では、日本大学医学部の教授、高橋悟氏が登壇し、尿漏れの原因とその解決法を語った。

「一昨年大規模な尿のトラブルにまつわる調査を行いました」と言って講義を開始した高橋氏。結果は20代から90代の男女6000 人の、およそ8割が何らかの尿にまつわるトラブルを抱えているというものだったと話す。しかし実際に病院に相談する人は4.9％と非常に少なく、日本人の多くが密かに尿のトラブルを抱えていることが判明。また若者の中にも尿漏れに悩む人が多くいることも明らかになったのだとか。

高橋氏が示したデータによれば、20代30代の男性の23%、30 代の女性は24%が尿漏れに悩んでいるという。高橋氏は「一口に尿漏れと言っても男性と女性では尿漏れのメカニズムが違う」とつづけ、男性に多いものは、排尿後に少し残った尿があとから漏れる“追っかけ漏れ”、女性は笑ったり重いものを持ったりなど、お腹に力が入ったときに漏れてしまう“イキみ漏れ”と言われる尿漏れがよく見られるそう。

これを聞いた出演者たちからは、黒沢かずこ（森三中）「私は一年中シートしてますね。昔はジョって（一瞬で）終わってたのに、今本当に長い、ロングバージョン」、オカリナ（おかずクラブ）「コントロールしきれてない。自分の臓器ながら」、熊元プロレス（紅しょうが）「息するかのように漏れる」など、共感の声があがる。

尿漏れの主な原因は、尿道をコントロールしている、骨盤底筋の劣化や異常が原因。高橋氏によれば男性の追っかけ漏れは、尿道を閉めて尿を出し切る骨盤底筋の一部、球海綿体筋が衰えることが原因で、専門的にいえば「排尿後尿滴下」と言い、失禁とはいえない症状なのだという。男性機能の低下とも関係があるため、40・50代になればほとんど全員が感じるともいえる症状なんだそう。

一方で、女性のイキみ漏れは自分の意思とは関係なく尿が出てしまうことから、医学的にも「腹圧性尿失禁」といい、失禁に分類されるという。高橋氏いわく、女性は骨盤底筋が薄いことで、尿道を締める力が男性より弱くなりやすいとのこと。特に妊娠中と出産後は膀胱に胎児の荷重が加わる上に、骨盤を開くホルモンが分泌されることで骨盤底筋の締め付けが弱まり漏れやすく、さらに赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤底筋がダメージを受けるため、産後も尿が漏れやすくなってしまうという。

さらに、イキみ漏れは肥満とも関係あるとのこと。高橋氏によれば、内臓脂肪の重みがのしかかることで、骨盤底筋がゆるんだ状態になってしまっているそう。言ってみれば「内臓脂肪が漬物石みたい」になっているといい、膀胱の中の圧も上がりやすく、イキみ漏れが起こってしまうのだという。そのため、個人差はあるが3～5kg減量すると改善に効果があると言われている。