カズレーザー　これから爆発的に増加？梅雨時や夏場の肌トラブルを引き起こす「肌のカビ」を学ぶ

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が6月3日に放送された。今回は『総勢22名芸能人一斉健康診断SP』ということで、出演者たちの身体を徹底検査。「6月は顔面に肌カビ警報！？芸能人美肌菌ランキング大発表」という講義では、東京慈恵会医科大学医学部准教授の出来尾格（できお いたる）氏が登壇し、これから到来する梅雨の時期に要注意な肌トラブルの原因とその対処法について、出演者たちの肌を例に解説した。

「皆さんの肌には約100種類、数にすると数億～数十億個の菌がすんでいます」と解説をはじめた出来尾氏。肌トラブルの多くは、その菌のバランスが崩れたり、暴走したりすることで引き起こされるといい、特に梅雨時や夏場は湿度と気温が上昇することで皮脂の量が増えることから、肌トラブルを引き起こす菌が活発になりやすいという。

肌トラブルの原因になる菌のうち、今回の講義で焦点が当たったのは「マラセチア菌」。出来尾氏が「肌のカビ」と紹介したこの菌は、頭皮の生え際や耳の裏などにかゆみや赤みを発生させ、フケ症の原因や、毛穴にも炎症を起こすため抜け毛の原因にもなるという。高温多湿で汗や皮脂が増えるこれからの季節に爆発的に増加するため要注意というが、出演者たちの肌をチェックしてみると思わぬ結果が連発。スタジオで悲鳴があがった。

検査は出演者たちの顔から菌を採取し行われ、マラセチア菌以外にも、肌の環境を左右する常在菌バランスについて解析された（検査会社ワールドフュージョンの肌解析で実施）。

特に数ある常在菌の中で主要な3種、肌を整えてくれる善玉菌「表皮ブドウ球菌」が4.1％、日和見菌「アクネ菌」が25.9％、肌荒れやアトピーの原因になる悪玉菌「黄色ブドウ球菌」が2.9％、スーパー美肌菌と言われる「S.ホミニス」が0.2%程度あると美肌認定されやすいとのこと。マラセチア菌に関しては男性と女性の皮脂の分泌量から、1㎠あたり男性は4100個、女性は350個が平均で、女性の肌は角質が薄い傾向があることから350個を超えると炎症を起こしやすいのだとか。

カズレーザーや番組進行の岩田絵里奈アナウンサーが美肌認定を受ける一方、注意認定されてしまったのはカズレーザーの相方・安藤なつ（メイプル超合金）。常在菌のバランスはいいものの、マラセチア菌の数が15000個で単独首位を記録してしまった。文字通りケタ外れの相方の数字を「プロが参戦するのはナシだって！我々アマチュアでやってんだから」とカズレーザーが茶化すと笑いが起こるが、出来尾氏いわく、これは単に皮脂や汗が原因とは考えられないそう。入浴や洗顔の不足、ストレス過多や寝不足でのホルモンの乱れなども原因である可能性があるとし、汗をこまめに拭くことや１日２回の丁寧な洗顔、さらにマラセチア菌の増殖を防ぐミョウバン泉を含む温泉（別府温泉など）に浸かることも効果的とされた。（※実験資料提供：日本メナード化粧品株式会社）

安藤のほかにも、意外な危険判定をされてしまったのはタレントのゆうちゃみ。一見するときれいな肌で「何がダメなんですか？」と尋ねると、出来尾氏は「これは黄色ブドウ球菌が７割とすごく多いですよね。これは心配ですし、皮膚の細胞に何か異常を起こしている可能性があります」と回答。ゆうちゃみが思わず「え、何があかんのですか？」という口にすると、カズレーザーが「先生にケンカ売らないで！！」となだめて、笑いが起こった。

他の出演者が見ても確かに顔は荒れていないようで、ゆうちゃみは本当に自覚がないそう。「どっちかというと首とか腕に（肌荒れが）出やすい」というと、出来尾氏は、もともとアトピー肌の人は黄色ブドウ球菌が増えやすく、首や手などに肌荒れが出やすいと解説。それを聞いたゆうちゃみは「なるほど！」と納得した様子。

そのほか、化粧品の中には抗菌性の保存料が含まれており、悪玉菌のみならず、善玉菌まで殺菌してしまうものもあるため、添加物フリーの化粧品が理想の菌バランスを保つことに役立つ可能性や、昨今MRSAと呼ばれる抗生剤が効きにくくなった黄色ブドウ球菌が増加しており、一度感染すると自然治癒は不可能で専用の抗菌剤が必要なことから、こまめな手洗い・手指消毒が大事であることなど、肌トラブルに関する様々な知識が紹介された。

出演者たちが自分の肌の状況に一喜一憂するも、カズレーザーは「ランキングの順位が上だから下だからと卑下する必要はないと思います」と私見を述べつつ、美肌への理解を深める講義となった。

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写真提供：（C）日テレ