柄本時生　「兄の柄本佑は同志、父の柄本明は敵」ともに舞台に立ち思うこと

そんな家族と共に仕事をする機会があり、2014年、2017年には兄と舞台に立った。さらに演出は父に頼んだが、これは初めての試みだった。柄本いわく、「感覚としては兄貴とは役者として同志で、敵がいるんすよ。それが親父。怖いんですよ、稽古中」と、特に芝居が関係すると、父親の厳しい側面を垣間見たそう。ただ、「でも断らないらしいんですよね、仕事をあまり」と話し、尊敬できる点と語る。さらに父は暇ではないスケジュールのなか、朝9時から自宅の下で無料の朗読会を2年前から毎日欠かさず開いていることにも触れ、再び今田のことを驚かせた。

父のことをその芝居への厳しさから少し恐れつつも、尊敬している柄本。「お仕事はなんでもやります。オファーがあればなんでもやるって決めてはいるので」と言い、決して仕事を断らない。報酬と評価のために働くのではなく、目の前の仕事に一所懸命取り組む姿勢をみせた。

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