主演・妻夫木聡×監督・大友啓史 映画『宝島』新キャストに塚本晋也、中村蒼、瀧内公美ら豪華実力派キャスト10名が集結
2025.5.23 16:30
9月19日(金)より公開の妻夫木聡が主演を務める映画『宝島』の新キャストに、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮(とろサーモン)、デリック・ドーバーの10名が出演することが発表された。
戦後沖縄を舞台に、史実に記されない真実を描き切った真藤順丈による傑作小説『宝島』(講談社文庫)の実写映画化となる本作。監督を務めるのは、さまざまなジャンルや題材を通して常に新たな挑戦を続ける大友啓史。主演には妻夫木聡を迎え、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら日本映画界を牽引する豪華俳優陣が集結。誰もみたことがない<アメリカ統治下の沖縄>を舞台に、混沌とした時代で自由を求め全力で駆け抜けた若者たちの姿を、圧倒的熱量と壮大なスケールで描く。
今回出演が明らかとなったのは、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバーら10名の実力派俳優陣。失踪したオンを探すため刑事となったグスクの相棒・徳尚(とくしょう)役には、映画監督としても世界的に評価されている俳優・塚本晋也。グスクやヤマコたちの良き理解者として物語を支える塚本は、本作出演に対して「徳尚という役を通し、沖縄のこと、日本のこと、たくさんのことをあらためて見つめる大事な機会になりました」とコメント。
米軍の高官アーヴィンの通訳・小松役には、Apple TV+ドラマシリーズ『Pachinko シーズン2』(2024)で自身初となる海外作品への参加も果たした中村蒼。日米の間に立ち、グスクと対峙する小松を熱演する中村は、「戦後の沖縄という最も過酷な現実に置かれ、歴史に声を奪われた登場人物の怒り、友情、絶望、希望が描かれておりそんな今作にとても心打たれました。画面からすごいエネルギーがひしひしと伝わってきました」と熱い“想い”を込める。
ヤマコが慕(した)うAサインバーの女給・チバナ役には、『由宇子の天秤』(2021)での輝かしい受賞歴をはじめ圧倒的存在で出演作が後を絶たない実力派俳優・瀧内公美。混沌の時代を逞しく生き抜く役どころを熱演する瀧内は、「沖縄で過ごした時間はわたしの心にいまも生き続けています。ものがたりでもあり、フィクションであるにもかかわらず、沖縄史にどうしても気持ちが向き、ここに生きている”人間たちが””魂が”あったんだ、と叫ばざるを得ませんでした」と熱い心境を語る。
さらに、物語のカギを握る謎に包まれた孤児・ウタ役には、カナダ出身で「メンズノンノ」モデルオーディション史上最年少グランプリを受賞した栄莉弥(エリヤ)。本作で本格的俳優デビューを果たし、沖縄に生きる若者の代弁者として魂を震わせる演技を見せる。
その他にも、兄・オンを見つけ出すためにヤクザへの道を選んだレイの刑務所仲間である民族運動家・タイラ役に尚玄。ヤクザになったレイに特飲街の仕切りを任せるコザ派の親分・喜舎場(きしゃば)役にピエール瀧。ある事件の内容を探るためグスクに近づくCIA要員・ダニー岸役に木幡竜。密貿易団クブラのリーダーで、オンが消えた日、一緒に基地に忍び込んだ戦果アギヤーの・謝花(じゃはな)ジョー役に奥野瑛太。喜舎場や謝花ジョーとつながり、オンの行方にも関わっている鼻の曲がった男・辺土名(へんとな)役にお笑いコンビ「とろサーモン」の村田秀亮。グスクの刑事としての才能を買い、チームを組んで何件もの事件を解決する米軍の高官・アーヴィン・マーシャル役に、アメリカ出身でプロ格闘家のデリック・ドーバー。
CIAや軍の高官、民族運動家や危険な組織のメンバーなど、アメリカ統治下時代の沖縄を象徴する魅力的なキャラクターたちが顔を揃えた。時代の大きな変革の中、グスク、ヤマコ、レイが駆け抜けた20年の日々。彼らを取り巻く様々な人物の“想い”が交錯し、激動の物語は衝撃の真実へと収束していく。
■ストーリー
沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼なじみのグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の 3 人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された 3 人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。
しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出すー。
消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とはー。
映画『宝島』は今年9月19日(金)より全国で公開される。