ゲーム原作映画『8番出口』、カンヌで世界デビュー 二宮和也&小松菜奈が語る感動の瞬間

2025.5.21 17:30
二宮和也、小松菜奈、川村元気監督、脚本家の平瀬謙太朗の写真

映画『8番出口』が第78回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に正式招待され、現地時間5月19日深夜に公式上映を実施。翌日のフォトコールに主演の二宮和也、小松菜奈、川村元気監督が登場し、上映後の反響や現地での体験を語った。

2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作し、累計170万ダウンロード超の世界的大ヒットを記録したゲーム『8番出口』が実写映画。
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。同じ男に何度もすれ違う違和感。やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】……正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか?

3月にわずか30秒の特報映像と俳優・二宮和也の主演情報が解禁されると、爆発的に全世界に拡散され、Xのポストが2,900万インプレッションを超えるという“異変”が発生。その他の情報は、河内大和、小松菜奈などの、数少ない出演者のみが公開されている。これまでに数々の映画を製作し、初監督作『百花』(22)で第70回サン・セバスティアン国際映画祭にて日本人初となる最優秀監督賞を受賞した川村元気が監督・脚本を務める。

第78回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「ミッドナイト・スクリーニング部門」に正式招待された映画『8番出口』。この部門は、映画祭期間中に深夜特別上映される枠で、アクション・スリラー・ホラー・ドキュメンタリーなど、大胆で独創的な作品が選出される。過去には『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017)や『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024)など注目作を輩出してきた。

日本からは、二宮和也、小松菜奈、川村元気監督、脚本家の平瀬謙太朗が出席。現地時間5月19日深夜0時30分からの公式上映の翌日、フォトコールに登場した。二宮はさりげなくストライプの入ったカジュアルなスーツ、小松は光沢感のあるスタイリッシュな黒のジャケットで登場。海外メディアから「NINO〜!」と声がかかる中、晴天に恵まれた絶好の撮影日和となった。

二宮和也、小松菜奈の写真
©️Kazuko Wakayama

その後の取材会で二宮は「無事にカンヌで上映できた喜びと、その喜びが観客の皆さんの評価に直結して良かったです。カンヌ国際映画祭に正式招待されてから本日まで、いい思い出になったのでほっとしています」と語った。

小松も「深夜上映なのに2,300人もの観客の皆さんが歓迎し、楽しみに待っていてくれたのだなといううれしい気持ちと、やはりカンヌ国際映画祭という場で初上映することに、チームみんなで喜びを分かち合えた素晴らしい時間でした」と喜びを口にした。

小松菜奈の写真
©️Kazuko Wakayama

上映後は8分間にも及ぶスタンディングオベーションが巻き起こり、その感動について二宮は「日本でもなかなか経験のできないことを海外で起こせたというのは、『8番出口』のもつ影響力。川村監督や平瀬さんをはじめ、スタッフの方たちが楽しそうにしていたのを見られたのは良かったです」とコメント。

小松も「本当に感動しました。やはり今回、チームのみなさんと一緒に現地の反応が聞けるのは貴重な経験ですし、どのような反応がかえってくるのか気になっていましたが、観客の皆さん真剣に観てくれていたので、心にぐっとくるものがありました」と語った。

二宮和也、小松菜奈、川村元気監督、脚本家の平瀬謙太朗の写真
©️Kazuko Wakayama

主演と脚本協力の二つの顔で参加している二宮は、観客からの「ゲームを上手く映画化していて、新ジャンル系の地位を全世界で確立すると思う」「実際に通路に迷い込み、抜け出せなくなるような印象を観客に抱かせていた」「観客も一緒になって異変を探すような、映画を受動から能動の体験へと変えていた」などの反応について、「”楽しかった”と言ってもらえるのが一番うれしいですし、それが本質であってほしいと思います。もう一回観たいとか、あのシーンを観直したいとか、ストレートに感想を言ってもらえるように、脚本づくりから携わりました」と話した。

二宮和也の写真
©️Kazuko Wakayama

今回のカンヌ来訪では映画祭への参加だけでなく、街巡りもした二人。特に印象的だった8つのエピソードを4つずつ上げるなら?という質問に対して二宮は、「僕は飛行機でパリへ向かっている途中、初めての航路で北極の上を通り、人生初の流氷を見たこと。次は、今回初めてカンヌに訪れて、“映画『浅田家!』をパリで観ました!”と街の方に言われたこと。あとは、やはり街並みです。日本ではなかなか見られない坂道や石畳などの景色が印象に残っています。仕事で名所に訪れて、カンヌの景色を見て、あそこに映画祭の会場があるんだな…とか目視した数時間後に会場に行き、レッドカーペットを歩いたのも思い出深いです」と思い出を語った。

二宮和也の写真
©️Kazuko Wakayama

小松は「私はレッドカーペットです。毎年、この時期にニュースなどでカンヌ国際映画祭の模様は観ていたので、まさか私がそこに参加できるとは思ってもおらず、今回の件を聞いたときはまだ実感が湧かなかったです。次は、リゾート地ならではの太陽や海。光が日本とは違うのか、写真を撮っても日本とは違う写り方になるなと感じました。かっこいい写真が撮影できます(笑)。あとは、弾丸でしたがカンヌの余韻を楽しめたこと。一日一日が濃く、夢のような時間を過ごせました。お仕事で観客の皆さんと一緒に映画を最初から最後まで観る機会はなかなかないので、反応が確認できてうれしかったです。上映前から歓声が起きるなんて日本にはない反応だと思うので、経験できて良かったです」と日本との違いを体感できたことを語った。

小松菜奈の写真
©️Kazuko Wakayama

映画『8番出口』は2025年8月29日(金)から全国公開
公式HPはこちらから

© 2025 映画「8番出口」製作委員会
©️Kazuko Wakayama

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