アニメ『ザ・ファブル』殴られるフリして相手の指を…圧倒的弱者を“装う”明に視聴者も興奮「さすがプロw」

2024.4.17 17:45

毎週土曜よる24時55分より日本テレビ系にて順次全国放送中のTVアニメ『ザ・ファブル』。本作は、1年間の“休業生活”を命じられた最強の殺し屋・通称ファブルが佐藤明(あきら)として“普通の生活”を送ろうと奮闘するアクションコメディー。4月13日放送の第2話「素晴らしい夜」では、原作ファンからも人気の高い“明のやられシーン”が映像化。休業中に問題を起こしてはいけないと考える明は、絡んできたチンピラに“やられたフリ”を見せながら事態を収拾させていく。その瞬時の判断力や強靭(きょうじん)な肉体に、SNSでは「さすがプロw」「弱いフリ上手すぎるww」「相手を満足させて終わらせるとか完璧やん」と称賛の声が。また「『プロだから』って自分で言っちゃうとこがちょっと可愛いんよなw」「クールにこなしたり、逆に屈辱に耐えるとかでないのがホント面白いw」と、明のつかみどころのないキャラクター性につい惹(ひ)かれてしまうファンも多かったようだ。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆真黒(まぐろ)組との対面

組織のボスから“1年間の休業生活”を命じられたファブルこと佐藤明は、兄妹という“設定”の相棒・洋子と共に東京から大阪へと引っ越すことに。見知らぬ土地での生活の面倒を見てもらうため、組織と昔から付き合いのある真黒組の事務所へと向かう。

だが、当の真黒(まぐろ)組では、若頭の海老原が「ええんですかオヤジ──?殺し屋なんか匿(かくま)ってェ」と今回の一件に疑念を抱いていた。ぼやく海老原を、「しゃあないやろうに」と真黒組四代目組長・浜田がたしなめる。いわく、先代からの付き合いを無下にはできないし、“友人の子どもら”に住むところを用意するだけだと。「どんなヤツなんですかねェ、ファブルって」

実は浜田自身もファブルとの面識はない。ただ3年前、鮫剣(さめけん)組に単身乗り込んだといううわさは聞いていた。10人からの組長、組員を2分で全滅させ、ほぼ全てをワンショットで仕留めていたという…。浜田は語る。「殺人と罪悪感の距離の関係を知ってるか? 空爆で何万人殺そうと──素手やナイフで1人を殺(や)ったときの方がトラウマは大きい──」。そんなことをしても、帰り道で平気でハンバーグが食える。それが“ファブル”なのだと。

“ファブル”を待つ海老原と浜田

応接室で“ファブル”の到着を待つ浜田たち。だが張り詰める空気の中、ついに現れた“その男”に2人はポカンと口を開ける。派手なオレンジの柄パンに、まるで『ウォーリーをさがせ!』のような赤と白のボーダーTシャツ。しまいにはサラサラの前髪をなびかせて、「こんちは〜〜」と気の抜けるようなあいさつ。想像とのあまりのギャップに、海老原はつい目頭を押さえる。「なぁ──よーいドンで俺とオヤジを殺(や)るとしたら、プロのおまえならどうするよ?」。海老原はあえて尋ねた。すると…。

「まずアンタの咽(のど)を潰して──左胸の銃を奪う。アンタらで言うところのレンコン銃──、リボルバー、22口径ってトコかァ」。明の指摘に、海老原は「いや…」とスーツの中に手を入れると、取り出した38口径のリボルバーをテーブルに置いた。事務所への銃の持ち込みは禁止しているはずだと睨(にら)む浜田。海老原は頭を下げつつ、「で、その後は?」と明をさらに煽(あお)る。「心配ない──組長の銃も奪う」。聞いて、驚く海老原。浜田は「まいったまいった──さすがは佐藤くん」と笑い、1年間の大阪生活を歓迎する。

ようやく話が落ち着きかけた時、「ルールをハッキリ決めとくぞ」と海老原がテーブルをたたいた。もし明たちが何らかのトラブルを起こし、組に迷惑がかかったと判断された場合は即刻出ていくことになる。「もちろんそのつもりです!」。従順な笑顔を向ける洋子。だが、その隣で明はじっと海老原を見つめていた。「なんやねん──」。怪訝(けげん)な顔の海老原に、明は淡々と答える。「ハナ毛、出てるゥ──」。明が軽はずみな言動を繰り返すたび、洋子は冷や汗をつくのだった。

海老原の“鼻毛”を凝視する明 

◆“プロ”の力量

明たちに用意された住まいは並びの一軒家。元々は組員たちが出入りの時などに使用していたもので、ひとつはガレージ付き。海老原の愛車、緑の“ハコスカ”が置いてある。「絶対にこの車にはさわるな」と海老原は“ルール”を追加するが、対する明は「こんな車にキョーミない。それよかアンタ、またハナ毛出てるぞォ」と相変わらずだ。

「…なぁ──佐藤──」。海老原は未だ、佐藤明ことファブルの実力に疑いの目を向けていた。親父から聞いた、“的”をほぼワンショットで仕留めるというその仕事ぶりは果たして本当なのか…。「どんな神業や。見せてくれよ」。海老原はそう言うと、38口径のリボルバーを明に手渡した。「俺が今から言うたモノを──2秒以内に探して撃て」。すると明は、『防犯カメラ』、そのたった1秒の言葉を聞き終わる前にガレージの隅めがけて引き金を引いた。

壁に開いた穴を見て、洋子はあきれる。そこにはいわゆる防犯カメラの姿はない。「あっちよ!あっち──ッ!」と、彼女は反対側の壁に設置された剥き出しの防犯カメラを指さした。「もう急いで撃つから…」「“こっちの方”が気になってなァ」。2人のやりとりを横目に、海老原は撃ち抜かれた壁をじっと見つめる。その奥には、仕掛けられた“2個”のうち小さい方のカメラが…。“ファブル”は確かにワンショットで的を撃ち抜いていた。のちに、海老原は舎弟の高橋に指示を飛ばす。「…あの2人を見張れ」

明が“防犯カメラ”を撃ち抜いたことで、愛車の上には“ガラクズ”が… 驚愕(きょうがく)する海老原の手を洋子はそっと握り、“色仕掛け”によって事なきを得る

大阪初日の夜。明と洋子は街の探索がてら、近所のバーへ。その一部始終を高橋の車が追っていた。明がファブルであることを知らない高橋にとってみれば、海老原から受けたこの仕事はなんとも不透明だ。だが、どうやら海老原は“あの2人”を追い出したい状況…。自分が今できることをするために、高橋はスマホを手に取った。「あ──、俺や──! おまえの後輩で、キックかムエタイの元チャンピオンっての──」

明たちがバーを出ると、そこにはいかにもなチンピラ2人が待ち構えていた。「誰にメンチ切っとんやっちゅうねん」。だが、すっかり酔いの回った洋子は「メンチきるってなァに?」と、目の前の状況に理解が追いつかない。冷静な明に「先帰れ」と促されても、「えーもう1軒行こうよー!」とごねる始末だ。

見かねたチンピラの1人が、明の横腹に軽く蹴りを入れる。その男は、“キック”の西日本チャンピオンだったが、明は表情も変えずに洋子に続ける。「おまえに手ェあげだしたら、こいつら殺してしまうぞォー」。洋子がぶつくさ文句を垂れながらその場を離れると、“キック”のツレがさっそく手を出してきた。「こんなしょうもないヤツ、俺がたたんだるわ!」

チンピラはニヤリと笑みを浮かべながら、右の拳を振り上げる。その様子を明は、まるでスローモーションの映像を見るように細かく分析していく。「(身長172、体重71。格闘技経験なし。根性のみのケンカ。右の大振り…)」。向かってくる拳に明はあえて額を差し出すと、殴られるフリをして相手の指の骨を折った。

チンピラは「ぎゃっ」と短く喚くと、咄嗟(とっさ)に手を押さえる。悟られないよう、明も大げさに悲鳴をあげた。すると今度は相手の回し蹴りが目に入る。明はガードすると見せかけつつ、その“しょうもない”蹴りに肘を突き当てると、「(右足のスネ打撲。そして俺は当たったフリ)」と、またも弱者を装うのだった。

明の痛いフリ

「見とけ──」。満を辞して、“キック”が前に出る。明は痛がるフリを続けながらも、冷静に相手の力量を見定める。「(こいつは最初の蹴りといい、“やってるヤツ”やなぁ)」。繰り出された左足のハイキック。「(俺をド素人と思って、当たると信じてやがる。まぁ当たってやるねんけど…)」。明はキックが振り抜かれるのと同じ方向に顔を背けると、ボクシングの技術“スリッピング・アウェー”を応用。衝撃を受け流した上で自身はわざと吹っ飛び、そしてまた“痛がった”。

しまいには、相手の左ジャブを「(これはいただいて鼻血を出そう──)」と真っ向から受けることで確信犯の出血。涙を浮かべ「すいません…すいません…」と謝罪をしながら、心の中では「(どうだ、この情けない姿!まさにプロ!!)」とほくそ笑む。

「おいおい!それでも男かよ」「なんか手応えが違うねんなァー」。明の様子にチンピラたちがおのおの違う印象を受けていると、次第に通行人の目も集まってきた。“キック”は大きく舌打ちをすると、「こんなもんやろ」とその場を離れる。“プロ”としてやり切った明は、鼻歌まじりに自販機でコーヒーを一本。「大阪はオモロイなぁ〜」と、澄んだ夜空を見上げるのだった。

やられたフリをしてひざをつく明にハンカチを差し出してくれた女性 
どうやら近所に住んでいるようだが…

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画像提供:©︎南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

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