新アニメ『ザ・ファブル』主演・興津和幸が明かすアフレコ現場の“関西弁あるある”「ちょっと違うんですよね(笑)」

2024.4.9 17:45

岡田准一による“実写映画化”も話題となった『ザ・ファブル』のTVアニメが2024年4月6日(土)24:55よりいよいよ順次全国放送スタート。本作は裏社会でも恐れられる殺し屋・通称“ファブル”が「普通の生活」を送ろうと奮闘するアクションコメディ。南 勝久による同名の原作漫画は累計発行部数2,400万部を突破。アニメでは主要キャストに沢城みゆき、花澤香菜、大塚明夫、津田健次郎など豪華声優陣をそろえていることでも注目されている。entaxではこの度、主人公・佐藤明(ファブル)を演じる興津和幸(おきつ かずゆき)に単独インタビュー。“関西弁警察(笑)”がはびこるというアフレコ現場の裏話を教えてくれた。

ーー『ザ・ファブル』ではキャラクター同士のやりとりも多いですが、アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?

興津 一言で言うと『うるさい』です(笑) 出演者のほとんどが関西出身なので「ここの関西弁、これであってるかなあ」とか。ただ、若頭・海老原役の大塚明夫さんだけは関西ご出身じゃなくて、でもものすごい量の関西弁をしゃべる役どころですから、いっぱいお勉強して現場にのぞんで来られるんですけど、いざその気持ちが入るとやっぱり“関東弁”が出てしまうのを(周りから)逐一チェックされていました(笑) 大塚さんも「なんかあったら言ってくれ!」とおっしゃってくれて。

興津 なので、みんなそれぞれに「あ、そこはこうじゃないかな」っていう話をするんですけど、関西地方でもいろんな出身の方が集まってるので、地域ごとの人がそれぞれに自信を持って「ちゃいますよ!」と、「大塚さん、それは違うよ!」と言うんですけど、やっぱり地域ごとでちょっと違うんですよね(笑)

洋子と明 物語の冒頭で東京から大阪へ引っ越すことに

興津 一括(くく)りで関西弁ですけど、そこをどうするかっていう塩梅(あんばい)はスタッフサイドの方々にお任せしているんですが、とはいえ“関西弁警察”がスタジオの中にものすごくいっぱいいるので…(笑) 逐一チェックして「いや、これはくどすぎるでしょ!」と、「これはくどすぎて視聴者さんスッと頭に入ってこないんじゃないか」っていうところはなんとなくイントネーションもうちょっとマイルドにしたりとかはしていますね。

ーーみなさん、仲が良いんですね!

興津 そうですね。なんだかんだで共演回数もありまして。大塚さんとは一緒のスタジオでお話しながら収録するっていうのは初めてなのですが、ほんとに気さくで優しい方なのでいっぱい声をかけてくださいますし、頼もしいですね。一番大御所感ある役所だけど一番緊張して関西弁をしゃべっているところが、そこがまたキュンとして…(笑) 素敵だなぁと思いますね。

興津 ちなみに小島役の津田健次郎さんには「興津くんはメガネを外すと殺し屋みたいな目をしてるね」ってすんごく昔に言われたことがあって、ついに殺し屋になりましたよって思いました(笑) 「ついに来ましたよ、津田さん!」って、ニヤニヤしながら今回演じています。

興津和幸

ーー“関西弁警察”のお話がありましたが、例えばどんな言葉で出動されましたか?

興津 「カシラ」とかもそうですね。大体関西の人は「カシラ(「し」にイントネーション)」って言うんですけど、でもそれだと視聴者さんは頭に入ってこないのかなって。関西弁バリバリでしゃべるときはいいんですけど、例えば“ペットのインコが来たときに名前どうするか”っていうシーンなんかは、ヤクザのみなさんなら「カシラ(「し」にイントネーション)」って言うけど、普通に関西以外の人が見て、あの鳥さんの名前を呼ぶときに必ずしも同じ発音で言うわけじゃないと思うんです。

興津 どちらも選んでもらえるような遊びの幅というか、だからカシラと明が二人だけのときはあえて関西弁の“スイッチ”を切ったという設定で「カシラ(へいたんな読み方)」にして、受け入れやすくなるような“調整”を勝手にやっています(笑) 違うやないか!って言われたら、ごめんなさいなんですけど。

興津 『ファブル』という作品自体も舞台は大阪ですがコテコテっていう感じでもないし、泥臭いというか影の部分はいっぱいあるんだけどスマートな作品だなと思うので、そこは残したいなと。それに今は関西弁といっても、いろんなメディアでいろんな発音やアクセントが定着してきている気がするんです。実際アフレコしていてもすごい勢いでアクセントが変わってきているなと去年くらいから実感してるので、その辺の生々しさも出るといいなと。なのであえて、絶対これはこうっていうのはなく作っているところはありますね。個人的な見解ですが(笑)

“ファブル”として任務を遂行する明 “狙った相手を6秒以内で必ず仕留める”そのアクションにも注目だ

【興津和幸(おきつ かずゆき)Profile】
兵庫県淡路島出身。ケッケコーポレーション所属。これまでに『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョナサン・ジョースター)、『ハイキュー!!』(大将優)、『アイドリッシュセブン』(大神万理)、『炎炎ノ消防隊』(カリム・フラム)、『Dr.STONE NEW WORLD』(モズ)、『夜桜さんちの大作戦』(夜桜辛三)など、数々の人気作に出演。

『ザ・ファブル』
2024年4月6 日(土)24:55 より日本テレビ系にて順次全国放送
ディズニープラスで全話見放題 独占

【CAST】
興津和幸 沢城みゆき 花澤香菜 大塚明夫 津田健次郎 小村哲生 福島潤ほか

【あらすじ】
幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、どんな敵も6秒以内に鮮やかに葬り去る、無敵の殺しの天才・通称“ファブル”。ある日、組織のボスから「1年間誰も殺してはならない」という突然の指令を受けた彼は、人殺しをしない全く新しい生活を送ることに。佐藤明と名乗り、プロとして初めて過ごす普通の生活。しかし、平穏な日常の中に蠢(うごめ)く不穏な空気が明を放っては置かない…。果たして、この最大にして至難のミッションを遂行することはできるのか!?

【公式サイト】
【公式 SNS】

画像提供:©︎南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

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