あのちゃんの声は唯一無二!? 内山昂輝&入野自由がその個性を称賛「“はにゃにゃフワ~~ッ”の正解!」 映画『デデデデ』舞台あいさつ

2024.4.8 17:45

3月22日より公開を開始した映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称 デデデデ)。宮﨑あおい主演で実写映画化もされた『ソラニン』や、累計発行部数300万部を超える『おやすみプンプン』など数々の話題作を生み出し続ける漫画家・浅野いにおの同名漫画を原作とする本作は、5月24日からの“後章”と合わせた2部作で描かれる。4月4日(木)に行われた“前章”公開御礼舞台あいさつでは、本作キャストの入野自由(いりの みゆ)と内山昂輝(うちやま こうき)が登壇。音響監督から“闇落ちしすぎ”と言われた役作りや、浅野氏からのオーダーを受け録り直したアフレコの裏話などを語ったほか、主役のひとりを演じた“あのちゃん”の声が唯一無二のものであると声をそろえた。

◆ギャップを意識しすぎたゆえに…(笑) 会場を沸かせた、内山のアフレコエピソード

入野と内山は、本作のキーマンとなるキャラクターをそれぞれに担当。入野は行方不明になったアイドルと同じ姿の少年・大葉圭太(おおば けいた)を、内山はサブカル好きでSNSの情報に溺れがちな高校生・小比類巻健一(こひるいまき けんいち)を演じている。舞台あいさつでは、司会の柳原哲也(アメリカザリガニ)からその役作りについて質問が飛んだ。

(左から)内山昂輝、入野自由

入野が声を務める大葉は、一見精悍(せいかん)な顔立ちの少年のようで、実は“侵略者”と呼ばれる存在であることが示唆されている。公開中の予告映像では、“顔が割れて、ズレている”という衝撃のシーンも。大葉の役作りについて入野は「彼の見た目と中身はおそらく別だろうと。人間に近づこうとしている“侵略者っていう部分”はどんなものなんだろうと考えてやりました」とコメントしつつ、「でも結局は、マイクの前に立ってしゃべる時はほんとシンプルで、誰としゃべってるのか、何を伝えたいのか、このシーンはどういうところなのかを考えていくところなので」と、収録での雰囲気や直感を大事にしたようだった。

そんな入野は原作者である浅野氏の作品の大ファン。実はアフレコ時に一度だけ会う機会があったという。「“パペット”を大葉がやってるシーンがあるんですけど、最初はパペットはパペットの声としてやって、大葉は大葉としてやってたんですけど、そしたら浅野先生から『実はこれ、声を変えないでやってほしい』っていうオーダーがあって。再収録の時には『自分で言ったたからには自分で見にいくんだ』ってことで現場に来てくださって、大葉としてごあいさつしました。すみません、ただのファンになってしまいました(笑)」

入野演じる大葉圭太

一方、そんな“侵略者”に対し「奴らは人間のフリして社会に紛れ込んでいるのかも…」と不穏な感情を抱くのが、内山演じる小比類巻。このキャラクターは作中で起こる大きな悲劇をきっかけに、ある種の“闇落ち”をしてしまうそうで、内山はその前後に生まれるギャップを意識したことを明かす。だが、かなり自由にやらせてもらったというアフレコでは、そのギャップを意識しすぎたゆえの“失敗”もあったようだ。

小比類巻に“変化”が起こった後の最初の収録。これくらいの闇落ち具合かと、内山が当てた声に対し、音響監督からは「ちょっと闇落ちしすぎ」とNGに。“中間どころ”を探り軌道修正したという。これを聞いた会場のファンからは大きな笑いが。どこか影のあるキャラクターを演じることが多い内山に、ピッタリのエピソードだと思ったのかもしれない。

内山演じる小比類巻

◆“あのちゃんボイス”は唯一無二

本作ではシンガーソングライターとして活動する幾田りらと、アーティストでタレントのあのがW主演キャストを務めている。声優を本職としていない2人の演技について、入野たちは素晴らしかったと声を揃えた。
特に入野が演じる大葉は、あのが演じる中川凰蘭(なかがわ おうらん)との“絡み”も多く、「凰蘭をやるにあたってとにかく個性が爆発してなきゃいけない。そこが一番重要なところだと思うんですが、(あのは)その個性が爆発している声と雰囲気、もう誰にも出せない唯一無二の声、表現」と手放しで称賛。内山も「(凰蘭のセリフ)『はにゃにゃフワ~~ッ』って漫画で読んでて、これどうしたら正解なんだろうなっていうのが、あ、正解あるじゃんって 」と、まさにハマり役と感じたことを明かした。

幾田演じる小山門出とあの演じる中川凰蘭の一幕

ちなみに凰蘭は作中、“おんたん”という通称で呼ばれているが、トークの最中にはそのイントネーション問題が話題に。ふと「おん↑たん↓」と読んでしまった入野は、「(正しくは)『おん→たん→』だ。難しい(笑)浅野先生のXを見るとね、イントネーションについても言及されてるんでぜひ見ていただきたいです」とコメント。続けて、「たぶんこの劇場でも『おん↑たん↓』じゃないの?って思う人が、僕も漫画読んでる時はそうだったんですけど、浅野先生がかなりの少数派だったみたいなんですよね」と楽しそうに語った。

実際に、浅野氏のXを見てみると【固有名詞のイントネーション会議にて20対1くらいで僕だけが「おん→たん→」というかなり肩身の狭い状況だったのですが、「原作者準拠で!」とのことであの発音になってます。混乱させてごめんね!】との投稿が。4月5日段階で閲覧数は40万を越えている。映画を見る際は、そのちょっと変わったイントネーションにも注目してみると、より楽しめるかもしれない。

【作品概要】
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章公開中 後章 5月24日(金)公開

■あらすじ
東京でハイテンション女子高生ライフを送る小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曾有の事態を引き起こした巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。非日常が日常に溶け込んでしまった東京で、ある夜、悲劇は起こった。2人と世界は加速度的に破滅へと向かっていく…。そして、物語は衝撃の後章へ━━

■キャスト
幾田りら あの
種﨑敦美 島袋美由利 大木咲絵子 和氣あず未 白石涼子
入野自由 内山昂輝 坂 泰斗 諏訪部順一 津田健次郎

前章 ポスタービジュアル
後章 ポスタービジュアル

配給:ギャガ
映画公式 X
公式 HP

画像提供:©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
©entax

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