新海誠監督『すずめの戸締まり』は宮﨑駿監督の“あの作品”に影響を受けていた…!?

2024.4.5 07:30

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

4月5日は、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が本編ノーカットで地上波初登場。
九州の静かな町に暮らす17歳の女子高校生・岩戸鈴芽(すずめ)は、ある日、“閉じ師”を名乗る不思議な青年・宗像草太と出会い、災いの元となる“扉”を閉めるため、日本各地を巡る旅に出る…。少女・鈴芽の解放と成長を描く現代の冒険物語。

新海監督が、この作品を“少女が旅に出て成長する物語”にしようと思っていた時に、最初に思い浮かんだ作品が、宮﨑駿監督の『魔女の宅急便』だったという。「観返しても驚くくらい古びていないというか、むしろ今観ても新しいというか」と新海監督。

『魔女の宅急便』は、トンボという少年とデートみたいなことをするけれども、恋愛の物語ではなく、少女がさまざまな女性たちを見て成長していく話。新海監督は、そんな“いろいろな年代の自分自身に出会うような物語”をやりたく、今ならすこしは形にできるんじゃないかと思ったという。「それで意図的に鈴芽が旅先で出会う人たちを女性にして、年齢の幅を取って配置するということをやりました。それが『魔女の宅急便』からストレートに影響を受けているところです」

また、作中では『魔女の宅急便』を連想させる楽曲、「ルージュの伝言」(荒井由実)が流れるドライブシーンも…。

新海監督いわく、最後の目的地への旅路は重たい展開になっていくため、そのドライブに同席したキャラクターが無神経に明るい曲をかけるというのをやってみたのだとか。そこで、どの曲にしようかと考えた時、どの世代にも楽しんでもらえるような「ルージュの伝言」が自然と出てきたのだそう。

今回の放送では、エンディング部分で、新海監督が本作の企画書に描き込んだイラストを使った特別映像が初公開になった。

【ストーリー】
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。
扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。
すると、2人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。
「すずめ すき」「おまえは じゃま」
ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―!それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの“戸締まりの旅”。旅先での出会いに助けられながらたどりついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。

『すずめの戸締まり』(2022)※本編ノーカット/地上波初放送 30分枠拡大

原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
音楽:RADWIMPS、陣内一真

声の出演
岩戸鈴芽:原菜乃華
宗像草太:松村北斗
岩戸 環:深津絵里
岡部 稔:染谷将太
二ノ宮ルミ:伊藤沙莉
海部千果:花瀬琴音
岩戸椿芽:花澤香菜
芹澤朋也:神木隆之介
宗像羊朗:松本白鸚

写真提供:(C)日テレ

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