リリー・フランキー&錦戸亮が明かす、映画『コットンテール』“英国式”撮影法「1日30回くらい…(笑)」 

2024.3.22 18:15

【ZIP!×entax】
日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』の地上波未公開シーンをお届けするコラボ記事『ZIP!×entax』。今回は3月1日より公開をスタートした日英合作映画『コットンテール』の俳優陣、リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨への番組単独インタビューをピックアップ。日本の作品では見られない“イギリス”ならではの撮影風景を教えてくれた。

■英国の風習を感じた“新しい撮影風景”

映画『コットンテール』は、異国の地を舞台に家族の思いを描いた作品。リリー・フランキー演じる不器用な男・兼三郎が、亡くなった妻・明子(演:木村多江)の遺言をもとに息子の慧(演:錦戸亮)とイギリスの小さな町へ訪れるーー。

本作は日本とイギリスで撮影された“日英合作映画”で、メガホンをとったのは学生時代に日本映画を学んでいたというパトリック・ディキンソン監督。リリーたちキャストは、イギリス人の監督やスタッフの風習を感じながら撮影に挑んでいたという。

「(イギリスの)スタッフさんが自由な感じだなと思いました」と高梨が切り出すと、リリーも「若いスタッフは“ハイ、リリー!”みたいな感じでやりやすかった」と同意。その上で「でも監督のパトリックは日本っぽい礼儀を重んじる人で、“今の言い方はよくない!”みたいなこともあった」と笑った。これには錦戸も「確かに距離感は近かったですね。それこそ“元気?”みたいなことをちゃんと毎朝声かけてくれる」と、スタッフのコミュニケーション力に驚いた様子。

逆に、距離が近すぎるゆえの悩みか、リリーは「1日30回くらい紅茶を飲むか聞かれるので、とにかく腹がダブダブになった(笑)」と“うれしい悲鳴”をあげていたことを告白。木村も「日本で撮影のときも監督は紅茶を飲みながら、ビスケットを食べながら撮影してたから、(日本では)ちょっと新しい。ああいうリラックスはいいですよね」と、珍しい撮影風景を笑顔で振り返った。

ZIPポーズをとる高梨、錦戸、リリー、木村

■真夏の撮影の“天敵”に一苦労「半年以上、あとが消えなかったです(笑)」

劇中で親子を演じたリリーと錦戸は、実は本作が初めての共演。しかし、リリーが「そんな気がしない」と語るほど二人の仲は最初からよかったという。「実際仕事をする前に何度か飲んでいるんですよ(笑)。ご一緒する機会があって…」と錦戸。リリーも「すでに役作りはしていたかもしれない」と笑った。

さらに、錦戸は「一方的に見てる作品はたくさんあったので、何回も共演しているかのようにスッと入れました」と、リリーの出演作を数多くみてきたことを明かす。これはリリー自身も同じだったようで、「面倒臭いものを吸収する、役の感じとかすごいなと思っていた。なかなか誰でもできるわけではないので」と錦戸の印象を語った。

リリーとの共演について語る錦戸

そんな二人の劇中での設定は、長い間 距離を置いていた父と息子という難しい親子関係。イギリスで行動を共にするにつれわだかまりが浮き彫りになり、雨のシーンではずぶ濡れでぶつかり合う親子の姿を、リリーたちは熱演した。

撮影はイギリスの大自然で行われ、リリーは「(撮影したのは)真夏なんだけど寒いんですよ。“雨”も大変だったけど、イギリスの“ハンパなくケンカ強いみたいな蚊”にめちゃくちゃ刺されて、半年以上あとが消えなかったです」と、冗談混じりで苦労を明かす。その“雨が降りしきるシーン”では、周辺の緑が濡れてしまうため何度もテイクを重ねることはできず、NGがほぼ許されない状況だったという。当時を振り返ってリリーは、真剣な表情でこう語った。

「『雨を降らせるのは何回もできない』というのがパトリック監督の中にもあったから、緊張感はあった。でもあまり作り込まず、撮影の中でセッションしながらそこで出てきたものがOKという監督だったから、段取りを気にしないでできたというのはあった」

錦戸も当時の心境を思い返し、「作中でどんどん心を通わせてくところもあるので、そこはやりながらって感じでした」と感慨深く語った。

イギリスでの撮影について語るリリー

写真提供:(C)日テレ

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