ワールドツアー上映『鬼滅の刃』パリ・ロンドンでの舞台挨拶の最新リポート

2024.3.5 12:40

累計発行部数1億5000万部を突破した漫画作品が原作のアニメ『鬼滅の刃』は、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊して鬼と戦う、勧善懲悪の物語である。2019年4月から『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』の放送が開始され、漫画とアニメ併せて世界中で『鬼滅ブーム』が巻き起こった。5年が経とうとする今でもその人気は衰えを知らず、昨年実施された『ワールドツアー「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』に続いて、日本で大ヒット公開中の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は、さらに規模を拡大し世界140以上の国と地域の映画館でワールドツアー上映が実施される。

ワールドツアー上映を記念して、日本時間2月24日(土)にパリ、2月25日(日)にロンドンにて舞台挨拶が行われた。

〈2月24日(土)パリ舞台挨拶レポート〉

左から高橋祐馬、花江夏樹、milet

フランス・パリでの舞台挨拶には、竈門炭治郎役の花江夏樹、『鬼滅の刃』プロデューサーの高橋祐馬、そして歌手のmiletが登壇し、フランスの鬼滅ファンたちの熱い声援で迎えられた。花江が「俺と禰豆子の絆は、誰にも引き裂けない!」という名ゼリフを披露すると、ステージは大きな歓声に包まれた。花江は「美味しいステーキとワインを頂きました。ワインがとても大好きなのでお土産にたくさん買っていこうと思います!」とコメントし、パリを満喫したことを明かした。

『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』では、『刀鍛冶の里編』の炭治郎と襧豆子の涙誘う兄弟ドラマが描かれる。花江は初めて台本を読んだときのことを「とても炭治郎と襧豆子にとって重要なシーンだったので緊張しました。ただ襧豆子は初めて鬼になってから喋るシーンだったので、鬼頭さんは僕以上に緊張していました」と振り返った。「なので兄としてアフレコが始まる前に“今日のお芝居はとても良いものがでるんだろうね“とプレッシャーをかけていました(笑)」と、まさに本当の兄妹のようなやり取りがあったことを明かした。そして『刀鍛冶の里編』が終わり、次に描かれるのが『柱稽古編』。花江は、『竈門炭治郎 立志編』以来、柱たちが集合する『柱稽古編』のアフレコでは、「柱のみなさんは大先輩ばかりなので、一緒に演じていて安心感がありました。本当に炭治郎と柱の師弟関係のような雰囲気がアフレコ現場にもあったので、毎回リラックスしてアフレコに挑ませて頂いております」と、現場でも柱演じる声優キャストの存在が支えになっていたと話す。

最後に「これからも炭治郎を全力で演じて、世界中のみなさんに炭治郎の良さや炭治郎を応援してもらいたいという気持ちを届けられたらいいなと思っております。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!」と締めくくった。

さらにこの日は1日限りのmiletによるスペシャルステージが行われた。華やかな赤い衣装を身にまとったmiletが登場すると会場は大歓声に包まれ、『刀鍛冶の里編』のエンディング主題歌『コイコガレ』が会場に集まったファンたちに披露された。アップテンポなリズムと共に会場には手拍子の音が鳴り響き、中には日本語の歌詞を覚えて熱唱するファンもいた。続いてオープニング主題歌の『絆の奇跡』が披露され、miletの圧巻の歌声とファンの手拍子や歓声が鳴り響き、会場全体が一体となって大きな盛り上がりを見せた。miletはパフォーマンスを終え、「会場には炭治郎もたくさんいるし(笑)、大好きな作品を大好きな人たちと一緒にこうして日本語でも一緒に歌うことができて、こんな愛されている『鬼滅の刃』の歌を歌えて本当に幸せだなと改めて思いました」とパリのファンを前に歌えたことの感動を語った。最前列で生歌唱をみた花江は「涙がでてしまいました。隣に小さい炭治郎がいたんですよ。miletさんのおかげで横に座っていた炭治郎と一つになれた気がしました」と、思い出の詰まった主題歌を生歌唱で聴いた感動を語った。最後に花江、高橋、miletからサイン入り色紙などの豪華グッズがパリのファンに贈られ、ライブパフォーマンスの熱冷めやらぬまま舞台挨拶は幕を閉じた。

〈2月25日(日)ロンドン舞台挨拶レポート〉

ロンドンのファンたちと交流する花江と高橋

ロンドンでの舞台挨拶では、竈門炭治郎役の花江夏樹、『鬼滅の刃』プロデューサーの高橋祐馬の2人が登壇した。花江が「俺と禰豆子の絆は、誰にも引き裂けない!」という名ゼリフを披露すると、会場は一気に盛り上がりを見せた。初めてロンドンに来たという花江は「ハリー・ポッターがすごく好きなので、まず9と3/4番線に行きました!本当は、『鬼滅の刃』で来ているので、鬼殺隊でないといけないんですが、まずは魔法使いになってしまいました(笑)それに、先ほどビックベンとバッキンガム宮殿に行かせていただきました。初めてだったんですが、一瞬でロンドンが大好きになりました」とロンドン観光を楽しんだこと話した。

『竈門炭治郎 立志編』から始まり、これまで炭治郎を演じてきた花江。炭治郎の成長を「彼は、どんどん強くなっているんですけど、またさらに強い鬼が出てくるんですね。なので彼はほんとに大変な人生だと思うんですが、その度に炭治郎が頑張っている姿を見て“自分も頑張ろう!”という風に思えるような存在です」と感慨深く語った。

『刀鍛冶の里編』では『鬼滅の刃 竈門炭治郎立志編』に登場したキャラクター、不死川玄弥、時透一郎、甘露寺蜜璃が再登場することとなったが、岡本信彦や河西健吾や花澤香菜とのアフレコは「彼らとは、10年くらい一緒に仕事をしていて、ほんとに呼吸がぴったり合うような収録だったので、全力で臨むことができました!」と語る。そして激戦となった上弦の肆・半天狗との戦いについては「今までの鬼は、どこか同情の余地があったんですが、彼は同情の余地がない鬼だったので、逆にすがすがしい鬼だなと思いました。みんな、半天狗が逃げているのを見て”逃げるな!“と怒りの気持ちがあったと思うんですが、僕もその気持ちを込めて演じました」と振り返った。

イベント終盤には、花江が炭治郎の呼吸「ヒノカミ神楽 日暈の龍 頭舞い」のセリフを披露すると、迫力のある声に会場から大きな拍手が起こった。さらに、ゴールデンチケットを当てたロンドンのファンに花江と高橋からサイン入り色紙などの豪華グッズが贈られた。最後に花江は「初めてロンドンに来て、ファンの皆さんにお会いできて、素敵な笑顔が見れてとても幸せでした。これからも炭治郎たちの戦いは続いていきますので、是非ロンドンから応援をしてあげてください」と締めくくり、舞台挨拶の幕は閉じた。世界中で熱狂の渦を生み出す『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は、日本でも絶賛公開中だ。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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