志尊淳20代最後の作品『52ヘルツのクジラたち』「命をかけて向き合わないとできない作品でした」

2024.3.4 18:35

3月1日(金)に映画『52ヘルツのクジラたち』の初日舞台あいさつが都内で行われ、主演の杉咲花をはじめ志尊淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李、成島出監督が登壇。イベントの中盤では、3月5日に29歳の誕生日を迎える志尊淳をサプライズでお祝いした。

ネグレクトや、LGBTQなど、現代にある社会問題をテーマに描かれた本作。映画の中で、トランスジェンダーであることを打ち明けられずにいる男性・岡田安吾を演じた志尊は「大げさな言葉になってしまうのですが、“命をかけて向き合わないとできない作品”でした」と回想。宣伝活動をする中で「この作品をどう説明したらいいんだろうっていうのはすごくありました。“是非みてね、映画館行ってね”って安易に言えない部分があったり… (この作品を)見て嫌な気持ちを持つ人がいないといいなっていう思いもある」と胸の内を明かした。センシティブな内容なだけに、撮影では「杉咲花をはじめ、みんなでぶつかって時には苦しい思いもした」とはなし、「とにかく、こうしてたくさんの人に観てもらえるのが何よりも救い」と、満員の会場を前に感慨深そうな表情を見せた。

また、この日のイベントでは、3月5日に29歳の誕生日を迎える志尊を、サプライズでお祝いをする場面も。イベントの中盤で突然誕生日ケーキが登場すると驚いた様子の志尊。「すみません、こんな公共の場で」と恐縮しながらも「ちゃんと1人でちゃんと食べます(笑)。すごいですね!どんな味がするか楽しみです」と喜びをあらわにした。

主演の杉咲からは花束が贈られ、うれしそうに受け取った志尊は「20代最後の年になるんですけど、この作品で一緒にスタートを迎えられることがうれしいです。30代を歩んでいく中で、“52ヘルツのクジラたち”は絶対に後押ししてくれる作品になるんじゃないかなと思うので、今日皆さんにここでこうして誕生日祝っていただけたことうれしいです。ありがとうございます」と感謝を述べた。

映画『52ヘルツのクジラたち』は全国公開中。

写真:©︎entax

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