複製体フリーレン攻略論争がSNSで勃発 “ミミック”を使えば倒せる？倒せない？

難攻不落と噂（うわさ）されるダンジョン「零落の王墓」へと挑む一級魔法使い選抜第二次試験がついに開始された、アニメ『葬送のフリーレン』第23話（2月16日放送）。早くも脱落者を出すなど不穏な立ち上がりを見せるなか、魔法によって作られた“受験者たち自身の複製体”が彼らをさらに追い詰める。

とりわけ、最深部間近の扉を守っていたのは“フリーレンの複製体”だった…。本物と遜色ない実力を持つ“敵”にどう立ち向かえばいいのか、SNSでは放送直後こそ視聴者の絶望の声が上がったが、次第に“ある攻略法”が話題に。さらにはその方法の”落とし穴”に指摘が入ったことで、SNSは複製体フリーレンの倒し方をめぐる大議論の場と化した。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

◆待ち構えていた“最後の試練”

一級魔法使い試験 第二次試験に参加した18名の受験者は、それぞれの思惑をのぞかせながら“未踏破ダンジョン”「零落の王墓」の最奥を目指す。宮廷魔法使いのデンケンは第一次試験でパーティーを組んでいたリヒターとラオフェン、そして凛（りん）としたブロンド髪の女性・メトーデとともに行動。順調とまでは行かずとも負傷を免れながら進んでいた。

ところが、最深部間近へ迫ったそのとき事態は急変する…。一行の前に現れたのはラオフェンそっくりの“敵”。見た目が泥のような“一色”である以外は、所作も魔力も技量も全てラオフェンそのものだった。「…魔法によって作られた“複製体”だな。魔族か魔物の仕業だろう。だがこれほど完璧な他者の複製は見たことがない」。

だが幸運にもこちらは4人。デンケンたちはそれぞれが得意とする魔法で連携をとり、容易に敵を撃破。胸を魔法で貫かれ動かなくなった“複製体”はまるで消し炭のように消えていく。その様子を、ラオフェン本人は複雑な思いで眺めていた。

救いがあるとすれば、一目で偽物とわかることだろう。少なくとも同士討ちの危険性はない。仮にこの魔法の使い手が複数の複製体を同時に操れるとしたら脅威だが、どちらにせよ徒党を組んでいて正解だったと、デンケンは次の部屋へと続く扉を開いた。

「……デンケン、あれも対処できるのか？」。一行の目に飛び込んできた光景は、彼らから言葉を奪う。美麗な装飾が施された大広間のなかに杖（つえ）を構えて“浮かんで”いたのは、あのフリーレンの“複製体”だった…。

◆複製体フリーレンも楽勝！？ “あの魔物”を使った攻略法が話題

圧倒的強者のいでたちでデンケンたちの前に現れた“複製体フリーレン”。キャラクターたちの心情を代弁するかのように、視聴者からも「こいつは無理ゲーだ」「勝てる要素がない」「フリーレンの複製体とか本人以外誰が勝てるねん」と絶望の声が…。しかしそんななかで、誰が言い始めたのかSNSでは次第に“ある攻略法”が話題に。それは今話で登場した宝箱の魔物“ミミック”を応用した方法だった。

フリーレンは大魔族アウラも打ち倒すほどの優秀な魔法使いだが、彼女には“宝箱”の魅力に打ち勝てずにあっさりとミミックに引っかかってしまうという抜けた一面も。それを踏まえて視聴者からは「フリーレンの複製ならミミック置けば捕獲できるのでは…」「思い出してほしい。フリーレンはミミックが弱点であると、散々フリがあったことを」「複製体フリーレンを倒し得る唯一の希望」など、ミミックを囮（おとり）に使う作戦が提案された。

すると今度は、「敵を排除出来てない状況で、敵そっちのけでミミックに飛びつくような軽率さは持ってないだろうなぁ」「先にダンジョンへ入った本物が全てのミミックを開けてしまっている」と、“中身”まで本物そっくりの複製体だからこその不安要素を挙げて反論するファンも。

なかには「ミミックけしかけたら自力でミミック抜け出した“縦ロールのフリーレン”にゾルトラークされるだけだよな」と、手を尽くしたところで結局は勝てないのではないかという諦めの声も見られた。

果たして、立ちふさがる”絶望”を前にデンケンたちはどのような戦いを見せてくれるのか。 “複製体フリーレン攻略論争”は平行線のまま、次回『葬送のフリーレン』第24話「完璧な複製体」（2月23日 よる11時〜）へと続く。

【TVer】最新話を無料配信中！

©山田鐘人・アベツカサ／小学館／「葬送のフリーレン」製作委員会