『ノートルダムの鐘』“醜いけれど魅力的に描かれた”異色の主人公・カジモドの誕生秘話

2023.11.24 11:15

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

11月24日は、“金曜ロードショーで見たいディズニー長編アニメーション映画”の中から、リクエストが多かった4作品が4週連続で放送される企画の第2弾。『ノートルダムの鐘』が本編ノーカットで放送。

原作は『レ・ミゼラブル』の作者として知られるフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーが1831年に出版した『ノートルダム・ド・パリ』。
醜い容姿ゆえにノートルダム大聖堂の鐘楼に閉じ込められた青年・カジモドが、美しい踊り子・エスメラルダと出会い、初めて愛と友情を知るというストーリーは、“美女と野獣”をテーマにした古典の1つとして世界中に親しまれている。

この物語の主人公カジモドは、醜い容姿から人前に出られないモンスターだと教え込まれて育った20歳の孤独な青年。しかし、不幸な境遇にもかかわらず優しく純粋な心を持っていた。そんなカジモドがエスメラルダと出会い愛することで内なる勇気が呼び覚まされ、権力者のフロローの悪事に立ち向かっていく―。

このカジモドのキャラクターが決まるまでは、なんと半年もの時間を費やしたのだとか。監督を務めたゲイリー・トゥルースデイルとカーク・ワイズによると、何百というカジモドが描かれ、「この絵のこの部分が好きだ」「あの絵は顔の輪郭がいい」などと決めていき、最終的にはカジモドのキャラクター・デザインを行ったジェームス・パクスターが彼らの考えをまとめたという。

「映画の中の群衆が、カジモドを見た時に醜いと思えるようなキャラクターにしなければならなかった。けれども映画を観に来た観客が嫌悪感をもよおすようなキャラクターにはしたくなかったんだ」と話すカーク・ワイズ監督。「むしろすぐにこの人は優しいと伝わるようなキャラクターにしたかった」と公開当時に語っている。
演技のさせ方も、とにかく動いた時に魅力的になるよう考慮されているそうだ。

重厚な映像美にマッチした壮麗な音楽。日本語吹き替え版で声と歌唱を担当した劇団四季の面々の高い演技力と美しい歌も、聴き逃がせないポイントだ。

【ストーリー】
15世紀末のパリ。空高くそびえ立つノートルダム大聖堂の鐘楼では、心優しい鐘つき男カジモドがひとりぼっちで暮らしていた。町の権力者で判事のフロローに育てられたカジモドは、鐘楼の外へ出ることを許されず、いつも塔の上から街を眺めては自由を夢見ていた。年に一度の「道化の祭り」の日。カジモドは、愉快な石像ガーゴイルたちの応援を受け、生まれて初めて塔を抜け出す。偶然出会った美しい踊り子のエスメラルダに手を引かれ舞台に上がったカジモドは、仮装を競うコンテストに出場し、道化の王に選ばれる。しかし、カジモドが仮装をしていないことがわかると、観衆から物を投げつけられ虐げられる。
その様子を見ていたフロローは、カジモドをかばうエスメラルダを逮捕するよう、近衛隊長に就任したフィーバスに命令。大聖堂に逃げ込んだエスメラルダに初めての愛を感じたカジモドは彼女を逃がす。一方で、フロローもエスメラルダの美しさに邪悪な思いを馳(は)せていた…。フロローはエスメラルダの捜索を始め、民家に火を放ち罪なき街の人々を迫害する。命令に背いたフィーバスがフロローに命を狙われ重傷を負うが、エスメラルダに助けられ、大聖堂でカジモドに匿ってもらいながらケガの治療を受ける。エスメラルダとフィーバスに恋が芽生えたことを知ったカジモドは、今までに経験したことのない心の痛みを感じる…。

『ノートルダムの鐘』(1996米)※本編ノーカット

監督:ゲイリー・トゥルースデイル, カーク・ワイズ
製作:ドン・ハーン
ストーリー:タブ・マーフィ
脚本:タブ・マーフィ, アイリーン・メッキ, ボブ・ツディカー, ノニ・ホワイト, ジョナサン・ロバーツ
音楽&作曲:アラン・メンケン
作詞:スティーブン・シュワルツ

声の出演
<カジモド> トム・ハルス(石丸幹二)
<エスメラルダ> デミ・ムーア/歌:ハイジ・モーレンハウアー(保坂知寿)
<フロロー> トニー・ジェイ(日下武史/歌:村俊英)
<フィーバス> ケビン・クライン(芥川英司)
<クロパン> ポール・キャンデル(光枝明彦)

写真提供:(C)日テレ

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