歌手・新浜レオンが明かすドラマ『下剋上球児』ウラ話、実は“リアル下剋上”で俳優デビュー

人気アニメ・名探偵コナンの公式スピンオフ作品『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』のオープニング主題歌『捕まえて、今夜。』がブレイク中の歌手・新浜レオン（27）。サビで印象的な“窓ふきダンス”を踊った動画がバズりまくり、幼稚園への出張依頼も殺到。さらにはTikTokでも話題となり、楽曲の総再生数は8000万回再生を突破している。そして10月からは、俳優・鈴木亮平が主演するTBS系日曜劇場『下剋上球児』にジョンソン役として出演し、俳優デビューを果たした。劇中でジョンソンが登場するたびにSNS上でも話題となっている新浜レオンに、entaxがインタビュー。鈴木亮平や黒木華らドラマの共演者との知られざる撮影秘話を聞いた。

■新浜レオン×entaxスペシャルインタビュー

――日曜劇場『下剋上球児』で俳優デビューして手応えは？

俳優デビューなので、正直撮影の仕方とか、最初撮影の現場に行ってもドラマの用語っていうか、飛び交う用語とかも全然わからないので、「何これ？」って右見ても左見てもわからないことだらけだったんですけど、何より今回『下剋上球児』は野球の物語というのもあって、演技を超えた“野球愛”がすごく強く出るので、これ以上ないデビューをつくっていただいたという感じですね。

――撮影現場で学んだ独特の用語とは？

「カチンコ」と「スケジュール」。カチンコ、カチンコってスタッフさんが結構言っているのを見たりして、カチンコって、ふざけているのかなと思っていたんですけど。そんなところから、「スケジュール」って呼ばれているスタッフさん（スケジュールを管理する人）。人の名前じゃなくて「スケジュール！」って。そんな初歩的なことを共演の方に聞くのは恥ずかしくて、こんなことも知らないのかコイツと思われるんじゃないかって、こっそり仲良くなった助監督さんとかに「カチンコって何ですか？」と聞きました。

――歌手と俳優は違いますか？

全然違いますね。表情の“間”とか、あとは“正解がない”。音楽もないんですけど音程とかはある程度答えがあってというのに対して、演技は本当にゼロで、そんななかでも主演の鈴木（亮平）さんとのシーンをいただいたりとかするなかで、少しでも合間の時間があれば鈴木さんに「どうやったらいいですかね？」と積極的に質問をさせてもらったりして。

――主演の鈴木亮平さんからアドバイスは？

もうちょっとここのシーンは、ジョンソンという役なので、「ジョンソンさんの怒りを出したほうがいいんじゃない？」とか、いろんな細かいアドバイスがあるんですけど、最終的に毎回、「ジョンソンさんの思うところでやれば、それが正解だよ」と鈴木さんも言ってくださるので、改めて演技の深さを感じる日々ですね。

ファンの皆さんからは「言われるまで新浜レオンとわからなかった」と、いい意味で普通に流れていくから、わからないぐらいなじんでいるよと言っていただいたりするんですけど、自分で見ると、必死さがどうしても乗っちゃっていたり反省点は多々あります。少しずつ楽しめるような雰囲気になってきているので、引き続きしっかり勉強していきたいなと思います。

――野球少年だった新浜さんがつかんだ“バッティングセンターの店員役”について

本当にこれ以上ない(俳優)デビューだなと思いますし、オーディションを関係者の方から「野球の話がある」といただいて、最初は球児の役でオーディションを受けたんですけど、残念ながら球児の役はつかむことができず、ちょっと下を向いたんですけど、そしたら急に、まさに“下剋上”だったんですけど、バッティングセンターの店員に。しかも名前が「ジョンソン」と聞いたときに、「ジョンソン！？」って（笑）　この役をいただいたことはまず自分が驚きですね。

――ドラマ『下剋上球児』の撮影ウラ話、共演者とのエピソードは？

僕は俳優のオーディションが初めてだったので、緊張しかないんですけど。オーディションのときも周りは俳優の方なので余裕なんですよね。みんなと楽しそうに話していたりとかするのも逆にプレッシャーだったり。現場も全く余裕がなくて、ひとりで繰り返し台本を読んでいる日々なんですけど、黒木華さんが「おつかレオン！」と言ってくれたりとか（笑）　TikTokで球児役の方が『捕まえて、今夜。』の窓ふきダンスを踊ってくれたりとか、そういう環境が少しずつ広がってきているので、僕のひそかな目標は、鈴木亮平さんに「かんばレオン」と言ってもらう（笑）　撮影期間の中で。

――仲良くなった俳優さんは？

藤本（大牙）という球児役の鈴木敦也さんとはTikTokでコラボさせてもらったり、（日沖）壮磨役の小林虎之介さんとは、オーディションの最後の試験も一緒だったりもしたので、会えばすごく話したりとか、ちょっとでも時間があれば演技に関して質問したりとか。あとはどこへ行っても、イジってもらえるんですよね。わりと僕のほうが年上だったりするんですけど、「イジらレオン」しています（笑）

――撮影中うれしかったエピソードを教えてください

1話で元阪神、ロッテの鳥谷（敬）さんと、なんとバッテリーを組ませていただいたんですよ。ジョンソンも所属している草野球チームの越山ドーマーズ対越山高校が練習試合をするシーンで、鳥谷さんがピッチャーで僕がキャッチャーをやるという夢のようなシーンがあって、実際に防具全部着けて鳥谷さんの球を受けさせてもらって、あと合間で鳥谷さんと僕だけがキャッチボールさせてもらったんですよ、僕だけが！　ほかの球児のみんなも見ていて「代わってよ！」と言われたんですけど、「絶対嫌だ」と言って、僕だけが鳥谷さんとキャッチボールするという夢のような時間でした。やっぱりセ・リーグのショートといえば鳥谷さんなんですよ。ジャイアンツでいうと坂本（勇人）選手、今サードに行ったりしていますけど。自分の野球やっていた現役時代、自分も最初ショートだったので、ずっと小学校から高校までショートでピッチャーをやっていたので、憧れのショートは鳥谷さんだったので。いやぁ、半端じゃなかったですね（笑）　すごかったです（笑）

新浜レオンが出演するTBSテレビ日曜劇場『下剋上球児』は毎週日曜よる9時放送。

写真：©TBSスパークル／TBS ：Len

【新浜レオン Profile】
1996年5月11日､千葉県白井市出身。小学、中学、高校と野球一筋に打ち込み将来の夢はプロ野球選手。ポジションはショートでピッチャー、高校在学時はキャッチャーでキャプテンも務め、千葉県ベスト4。2019（令和元）年、『離さない 離さない』でメジャーデビュー。第61回日本レコード大賞新人賞を受賞。演歌・歌謡第7世代の代表として注目され、2023年5月3日に『捕まえて、今夜。／どんなに愛したとしても』をリリース。2023年5月に自身初となる東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYA（旧・渋谷公会堂）で開催した5周年記念コンサートはSOLD OUTになる人気ぶり。読売テレビやBS日テレなどで放送され、Netflixにて国内配信中で全世界独占配信されているスピンオフ作品『名探偵コナン　犯人の犯沢さん』では、オープニング主題歌『捕まえて、今夜。』を担当し、ダンス動画が7500万回再生。今年に入ってNHK『のど自慢』には2度、そしてNHK『うたコンに』は6回という高頻度での出演を果たし、“今一番紅白に近い歌手”としての呼び声も高い。

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